子どもの「きのこ嫌い」は食べずに克服できちゃう!? 3つのステップでクリアできる方法を伝授

きのこといえば、しめじ、えのき、まいたけ、しいたけ、エリンギ、なめこなどが主流ですよね。それらは、現在工場で栽培されているので旬(収穫量が最大になったり、素材が一番美味しくなる時期)はないのですが、冬の鍋には欠かせない食材。
ただ、お子さんが、きのこは苦手という家庭も多いのでは?今回はキノコを食べずに克服する方法を、キッズ食育マスタートレーナーの石井千賀子がお伝えします。

子どもの好き嫌いの仕組みは実はカンタン

産まれて最初から「○○はキライ!」と好き嫌いが決まっていることはありません。成長過程においての経験から「好き嫌い」は、後天的に生じるものだと言われています。

好き嫌いは賢い証拠

離乳食の時には緑の野菜も食べていたのに、2・3歳になったら急に緑の野菜を嫌がるようになってしまった!という経験はありませんか?

これは、色を識別できるようになったり、「これまで食べた緑の物が苦かった」という経験から、本能的に排除している可能性があります。

与えられたものを食べていた離乳食時期よりも、頭も体も健やかに成長した証拠なのです。
また、大好きなお母さんのちょっとした言葉の使い方や、周りのお友だち、きょうだいの雰囲気を感じ取り、「これは美味しくないものだ」と思い込んでいる可能性もあります。それもまた、環境の変化を感じ取れるようになった大きな成長の証です。
なので「好き嫌いはあって当たり前、うちの子は賢いわ!」と思ってくださいね。

実は、大人が植え付けている?

想像してみてください。

「ごめんね!今日のグラタン焦げちゃった!!」

と食卓に出てくるグラタンと、

「見てー!美味しそうな焼き目が付いたよ!このチーズが焦げたところがまた美味しいのよね!」

と運ばれてきたグラタンではどちらが美味しそうに感じますか?

また、「○○ちゃんこれ嫌いかも…けどせっかくばぁばが買ってきてくれたから食べてみて!」

とだされるのと、

「○○ちゃんのためにってばぁばが買ってきてくれたよ!うれしいね!」

と出されたらいかがでしょうか?

どちらも後者の方がなんなく「食べたいな♪」と前向きな気持ちになりませんか?

経験値の少ない子どもにとって、周りからの情報により「これはおいしくなさそうだ」「ぼくはこれが嫌いなんだ」と感じてしまう可能性もあるのです。

「きのこ」が嫌われるのには、わけがあった!

「きのこ」は苦手と感じる子が多い印象があります。

理由を尋ねると、「においが苦手」「きのこのかさの内側の見た目が苦手」「食べにくいから苦手」と、理由はさまざまなようです。

なかには、「○○ちゃんがきらいだから、好きじゃない!」という子もいます。実は「味」以外にキライの理由が隠れているんですね。

食べずに克服?きのこ嫌いをクリアする3つのステップ

子どものきのこ嫌いを克服するために、小さく切ったり、子どもが好きな味付けにしたり、お母さんはたくさんの工夫をしているかもしれません。私も自分なりにたくさんの工夫をしてきたつもりです。でもうまくいったりいかなかったり……。

しかし、実は、調理の工夫以外にも、子どものきのこ嫌いを克服する方法はあるのです!

今回は、調理の工夫ではないきのこ嫌いの克服方法をご紹介します。

【1】ホップ

まずは、さまざまなきのこの「名前」を知ること

ひとくくりに「きのこ」といっても、その中には、「しいたけ」「しめじ」「えのき」「なめこ」など、さまざまなきのこがありますよね。

「○○ちゃんは、保育園のさくら組さんだよね。お友だちに、『さくらぐみさんの子ー!』って呼ばれるより、『さくらぐみさんの○○ちゃん』って呼ばれた方が嬉しいはず。きのこもそれぞれの名前を知って食べてもらったら嬉しいと思うの」と話してみて。

【2】ステップ

つぎは「触る」です。

「きのこのかさの内側が苦手」「ぬるぬるしているのが苦手」と手で触れることが難しいお子さんもいます。

まずは、触れそうなきのこから挑戦してみて。

「きのこでも、エリンギなら触れたよ!」など、自信を積み重ねていくと、いつの間にか食べることに対してのハードルが下がりクリアできることも。

また、少しでもきのこを身近に感じてほしいと思い、食育スクールでは、下記のように話をすることがあります。

「きのこ」とひとくくりにせずに、それぞれをよく観察したり実際に触ることで、「このきのこなら食べられるかも!」という種類に出会える可能性もあります。また、図鑑を開き、「えー!こんな色のきのこがあるの!?」「これは毒キノコだね!」ときのこに興味を持つきっかけを作ることもおすすめです。(食育スクールにて)

と話しております。

「名前」を知ったらスーパーへgo!

特に、秋から冬にかけて、スーパーにはきのこが種類豊富に並びます。

お子さんと一緒に、本で見たきのこの名前をお店で見つけてみたり、初めて見るきのこの名前を一緒に本で探してみるなど試してみて。また、おもしろい形、色の違うきのこを探すと、興味をもつ働きかけになり、食べてみたくなる可能性もあります。

【3】ジャンプ

いつか食べられるようになると信じる。

では、それまでに親ができることは何でしょう。

調理の工夫や調理以外での工夫をしても、すぐに食べられるようになるとは限りません。

ですが、「この時期の椎茸って味が濃くて特別に美味しいね!」「お鍋に入っているエノキって、つるっと食べやすくて好きだなぁ」など、食卓で会話してみてください!

「キライだから食べないだろう」

と決めつけることはせず、「いつかこの美味しさをわかる時が来るはず」とポジティブな言葉のシャワーとともに、食卓を囲めるといいのかなと思っています。

鍋の具材として欠かせない、きのこ類

パパママが美味しく食べている環境づくりを

きのこは「キライなものランキング」で上位にあがることが多い食材ですが、調理の工夫以外にも、子どものきのこ嫌いを克服する3つの方法があることをお伝えしました。

まずは、きのこのさまざまな名前を知る、続いていろいろなきのこに触れる時間を作る、最後は子どもがいつか美味しく食べられる時が来るまでに、食卓でパパ、ママ、きょうだいが美味しく食べて「この時期ってきのこが美味しいよね」と会話が弾ませてみて。

そうすることで、子どもは「思ったよりも食べられるかも?」と思い始め、少し食べてみたら食べられるようになった!と自信を持つようになり、クリアすることが多いのですよ。

そんな日を楽しみにしていてくださいね。

この記事を書いたのは…

石井千賀子|キッズ食育トレーナー/青空キッチン大田区久が原校主宰/薬剤師
東京都大田区在住。2児(小3・小1)の母。
出産後、薬剤師として医療に携わる中で、子どもたちの心身の不調が増えていることに気づく。また、自身の子どもの喘息・アトピー性皮膚炎など、子どもの健康に不安を感じることが増えた。どうしてなのかと考え着いた先は、体を作る土台となる「食」。たくさんのことに興味関心をもつ幼児期に「食選力」を身につけ、自分の身体、そして将来、大事な人の身体も大切にできる大人になってほしい。その想いで、キッズ食育トレーナーとして青空キッチン、食育イベントを大田区を中心に開催している。

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