Q:ボロボロの毛布を手放しません。大丈夫でしょうか。
娘にはお気に入りの毛布があり、寝るときにその大好きな毛布を口にあてて寝ています。小さいうちは、その姿がとてもかわいらしく、まったく気にしていませんでした。ところが最近は、1 年生になってもその毛布を手放せないことが気になっています。
毛布はボロボロなのですが、洗濯したり、毛布を少し離れた場所に置くだけで泣きだしてしまいます。娘にとっては精神安定剤みたいなものなのかもしれませんが、この先もずっと毛布から離れられないのではないかと不安です。このまま様子を見ても大丈夫でしょうか。(うさぎさん)
A:ハンカチなど携帯できるものに移行しておきましょう。
毛布を手放さないのは就寝時だけで、毛布がなくても通学できているのであればそれでいいと思います。ただこの先、修学旅行など宿泊をともなう行事の際に、問題になる可能性はあるでしょう。だからといって、親御さんが無理やり取り上げるのはNGです。
まずはハンカチやタオルなど、持ち歩けるものに少しずつ移行していくのがよいでしょう。これらは新品ではなく、お母さんの香りがするような洗いざらしのものがおすすめです。
「これ、ママのお気に入りだけど、あなたにあげるわ。出かけるときのお守りにしてね」と、魔法の言葉を添えてくださいね。その結果、寝るときは毛布、出かけるときはハンカチを持っていくようになっても構いません。あとは子どもに任せましょう。
それから、毛布を洗濯する際は、日中、娘さんのいないうちにすませてしまいましょう。洗い立てでゴワゴワしてしまうようなら、もみほぐしたり、香りの控えめな柔軟剤を使ってもいいですね。
そもそも娘さんが毛布を手放さないのは、依存ではなく安心を得るためです。裏を返せば、寝るときに不安感があるのだと思います。その不安感がどこからきているのかを確認することも大切です。
暗い部屋で1人で寝るのであれば、寝つくまで親御さんがそばにいてあげるだけでも安心するでしょう。あるいは、寝る前に楽しいお話の絵本を読んであげてもいいですね。
子どもにとって、親の目ほど安心できるものはありません。「いつも見ているよ」といったような会話を日頃からたくさんできるといいですね。
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イラスト/かまたいくよ
構成/天辰陽子
1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。