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ゴミは工夫次第で減らせる
生活していれば必ずゴミは出ます。しかし、使い捨てのカップやストロー、テイクアウト容器、過剰な梱包材、サイズアウトした洋服などは、工夫してゴミを出さないようにしたり、有効活用したりできるのではないでしょうか。
そこで今回はHugKumライターである私が、普段実践しているゴミを減らすコツにつていご紹介します。
完璧は無理!できる範囲でコツコツ取り組むことが大切
子育てしている中で、「子どもたちがこれから生きていく環境はどうなってしまうんだろう」という不安を覚え、自分にできることとして、5年ほど前から、ゴミを減らすことを意識してきました。初めの頃は、ティッシュを布で代用したり、パックのゴミを減らすために豆腐を手作りしたり、生ごみはコンポストに入れたりとかなりストイックに生活していました。
しかし、子育てや仕事が忙しい今、完璧を目指すのは無理だとつくづく感じます。習慣化できるものは継続していますが、ほとんどのことは「なるべく」「できるときに」「3回に1回できればOK」くらいの気持ちで長い目で取り組んでいます。
なるべく「使い捨てを減らす」「物を増やさない」が基本
やはり、ゴミを減らす基本は安易にものを増やさないことと、使い捨てを減らすことだと思っています。子育てをしていると、そうは言っていられないことばかりですが、何かを買う時は、なるべく長く使えるものを選び、使い捨てのもの、過剰包装のものは選ばないようにしています。また、新しいものを買う前に他のもので代用できないか考えてみるのもよい方法です。
普段の生活でできる、ゴミを減らすコツ
ゴミを減らすために、私が普段やっていることをご紹介します。どれも当たり前といえば、当たり前で、大変なことはあまりないと思います。できそうなものがあればぜひ取り入れてみてください。
タンブラーや水筒を持ち歩く
カフェで仕事をすることも多いので、タンブラーを持参してコーヒーをいれてもらうようにしています。ゴミが減らせるのはもちろんのこと、以下のように割引があるチェーン店が多いのも嬉しいポイント。私が使っているタンブラーはステンレス製なので保温・保冷もでき、持ち歩いても快適です。
<タンブラー持参割引のあるカフェチェーン>
スターバックス コーヒー 22円
タリーズコーヒー 30円
上島珈琲店 50円
DEAN & DELUCA 20円
ローソン10円(セルフマシンは対象外)
※2023年9月現在の情報です
また、出先でペットボトルを買うのはなるべく避けたいので、ちょっとした外出(子どもの習い事や歯医者など)にも水筒を持っていくようにしています。
飲食店でテイクアウトをするとゴミが増えてしまいますが、不要なもの(お手拭きや使い捨てカトラリー、コーヒーフレッシュなど)は断るようにすれば、少しでもゴミを減らせます。
エコバッグには保冷剤を入れる
夏場は特にあちこちのお店で保冷剤をもらい、気づけば冷凍庫が保冷剤だらけ・・ということはありませんか。保冷剤を持っていけばそのような事態を避けられます。100均でも繰り返し使える保冷剤は購入可能。私はスーパーに行く時には必ずエコバッグと保冷剤をセットで持っていきます。
余談ですが、家で余っているレジ袋は畳んで、普段使う可能性のある全てのバッグに入れて、「うっかり忘れ」を防いでいます。エコバッグよりもかさばらないので、小さなバッグにも入れられます。
ラップの代わりに、保存容器やお皿を活用する
家庭内では、ラップや使い捨ての袋はなるべく使わないようにしています。そのため、余ったおかずや作り置きは蓋付きの容器にいれています。琺瑯製の容器は、そのまま直火にかけられるのでスープなどを入れておけば鍋代わりにそのまま温められます。
容器を移し替えるのが面倒なときは、お皿を蓋としてかぶせています。次に食べるときもそのまま使えるので便利です。
リユースできる容器に入ったものを買う
牛乳、醤油、卵、ケチャップ、ジャムなどの容器をリユースしている生協を利用しているので、使い終わったら返却します。瓶に入っているものは気分的にも美味しい気がしますし、洗って返却するだけなので便利です。
お米は近所のお米屋さんで購入していますが、紙製の米袋を再利用しているのでゴミが出ません。ちなみに、ビールは酒屋さんで瓶ビールをダース買いしています。こちらも飲み終わったら洗って次の注文時に返却します。
なるべく包装の少ないものを買う
なかなか難しいですが、野菜はなるべくバラ売りのものを選んでいます。近所のスーパーでは特売日はじゃがいもや玉ねぎ、にんじん、ピーマン、なす、ねぎ、トマトなど、かなりの種類の野菜がバラ売りされるので、使い回し可能な保存袋を持っていき、バラ売り野菜を購入します。この日はピーマンとズッキーニを購入しました。
また、同じものであれば個包装のものよりも大袋入りを選んだり、パッケージが少なめのものを選んだりしています。写真の納豆は私のお気に入りなのですが、紙パッケージに入っているので、パックのゴミが出ません(生協にて購入)。
マイ容器を使えるお店を探してみる
これはまだまだ私も模索中なのですが、「マイ容器」が使えるお店もあります。記事の最初に掲載した写真は、よく行くコロッケ屋さんなのですが、快く持参した容器に詰めてくれます。パンも特に問題なく容器を使えるお店が多いと思います。デニッシュなどは一つ一つプラスチックの箱に入れてくれることもあり、もったいないなと思っていましたが容器を持って行くことで解決できました。
他にはケーキやドーナツなども以前にマイ容器に入れてもらったことがあります。何度かお店に通ううちに相談してみるとよいと思います。衛生上の問題もあり難しいものもあるかもしれませが、マイ容器OKのお店が増えるといいなと願っています。
ネットショッピングは最小限に
ネットショッピングをすると、段ボールだけでなく緩衝材なども多く、どうしてもゴミが増えてしまいます。以前は特に気にせず注文していましたが、今は日用品など自分で買いに行けるものはネットで買わないようにしています。また、メルカリで購入する場合は、「なるべく簡易包装でお願いします。それによるトラブルはこちらで責任をとります」と伝えています。
充電タイプの乾電池を使う
子どものおもちゃに使う乾電池も、毎回使い捨てはもったいないので、充電式のものを使用しています。買いに行く手間も省けて便利です。単三と単四の両方を使っています。
紙袋は図書館に寄付
家にたまりがちな紙袋ですが、私の住んでいる自治体では図書館で袋を忘れた人のために使われているので、私も紙袋が余っている時は寄付しています。
「布おむつ」や、くり返し使える生理用品を使う
子どもが小さい時は「布おむつ」を活用していました。今はパンツのように履けるものや布部分がナプキンのようになっているものなどがあり、デザイン的にも可愛いので気に入っていました。といっても、1日ずっと布おむつというのは大変なので、お風呂の前などちょっとした時間や、自分の余裕があるときだけ。1枚でもおむつのゴミを減らせると満足感があったのを覚えています。
また、最近は「月経カップ」や「吸水ショーツ」など使い捨てない生理用品も出てきています。私は個人的には月経カップがあまり合わず、吸水ショーツを使っています。これも毎日ではありませんが、快適でゴミも減らせるので助かっています。
穴の空いた靴下や子ども服は補修する
私は裁縫がとても苦手なのですが、子どもの靴下やレギンスに穴が空いた時は、できる限り「お直し」をするようにしています(一応、本で読んだダーニングという手法を試しているつもりですが、完成度は低いです笑)。ちょっとした穴なら10分くらいで作業できますし、適当に縫っても、そこまで違和感なく使うことができます。
お下がり交換会を開く
あまり着ていないのにサイズアウトしてしまった子ども服。誰かにあげたいけれど迷惑かもしれない・・・と思ったことから、子ども服やおもちゃを集めて友人と「お下がり交換会」を定期的に開催しています。会を重ねるごとに参加者が増えていくので、最近は貸し会議室のようなスペースをレンタルしています。メルカリなどで売るのもよいのですが、直接渡せるのでゴミも出ず、サイズアウトしたら、また持ってくる、というような循環が生まれるのが良いと思っています。
ショップの回収ボックスを活用する
着なくなった服はウエス(雑巾)として活用したり、ユニクロやH&M、無印良品などの回収ボックスに入れたりしています。
無印良品は古着以外も、プラスチックボトルや収納グッズ、紙製ハンガーなど回収品目が増えていて、見つけたときはびっくりしました(化粧水ボトルは詰め替えを購入するので、私は回収には出していません)。下着や靴下についている紙製ハンガーやフックは、忘れないように購入時に外してそのまま回収ボックスに入れてしまいます。
無印良品以外でも、ハンガーの回収(クリーニング店)、コルクの回収(ワインショップ)、使用済みペンの回収(文具店)など、探してみると意外に色々なものを回収していることに気づきます。見つけたら、ぜひ活用してみてください。
楽しみながらゴミを減らす生活にチャレンジしよう
ここまでゴミを減らすヒントをお伝えしましたが、私もいつも全てを実践できているわけではありません。
でも「今日はこれができた!」というポジティブな積み重ねが大切だと感じています。みなさんも自分の生活に合った方法で、ゴミを減らしてみませんか?
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構成・文/平丸真梨子