Q:できない子への配慮が足りない息子の態度。親はどうすべき?
4 月生まれの長男は、平仮名や数字、ことわざなどもすぐに覚えます。運動も好きで活発な性格です。
そのせいか、行動が自分より遅かったり、上手くできなかったりする子に対して配慮がなく、イライラした態度をとります。相手を露骨に馬鹿にしたりするのが親としては心苦しいです。
いろいろな子がいることや、人のペースは千差万別であることなどをそのつど話しますが、なかなか理解が難しいようです。どのように話せば長男にわかってもらえるでしょうか。(ys さん)
A:息子さんのいいところを見つけて、たくさんほめましょう。
息子さんはおそらく「こんなに簡単にできるのに、どうしてできないの?」と歯がゆい気持ちがつい態度に出てしまうのでしょうね。
学校でも担任や友だちに対して馬鹿にする態度をとってくる子は見受けられます。そんなときは、朝一番にその子(馬鹿にするほうの子)のいいところをほめるんですよ。「今日のあいさつ、すごくよかったよ!」。すると、その子の態度がどんどん柔和になっていくんです。
このように他人に対して攻撃的な態度をとる子は、誰かにほめてもらいたいことが多いのです。ほめることは「その子をちゃんと見ている」という証です。そうすると心が満たされ、攻撃的に振る舞う必要はなくなるのです。
最近、息子さんをほめていますか? もしかすると「僕はこんなにできるのに、お母さんはちっともほめてくれない。友だちの味方ばかりする」と思っているのかもしれません。
もちろん、ひどい言動をする場にお母さんが居合わせたのなら、「してはいけないよ」と伝えることは必要です。でもそれ以外では、息子さんのいいところをどんどんほめてあげてほしいのです。「あなたは本を読むのが上手ね」などと、息子さんの能力をどんどんほめましょう。「お母さん(お父さん)がちゃんと見ていてくれる」と思えば、人に対する態度も変わってくると思いますよ。
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イラスト/かまたいくよ
構成/天辰陽子
1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。