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目黒蓮演じるハルVS今田美桜演じる桐姫の構図がしびれる!
いよいよクライマックスに向けて盛り上がってきた「トリリオンゲーム」。前8回の冒頭には、例によって未来軸のトリリオンゲーム社の様子が描かれましたが、やはりハル(目黒蓮)の姿はなく、ガク(佐野勇斗)がトップになっているようです。
では一体、ハルはどこに行ってしまったのでしょうか? 無事に目標として掲げていた「1兆ドル(トリリオンダラー)を稼ぐ」ことはクリアできたのでしょうか? 彼らをつぶそうとする大企業のドラゴンバンク社との熾烈な争いの行方とは?
第8回のラストで、ドラゴンバンク社の社長・黒龍(國村隼)がハルに「君はキリカ(今田美桜)と結婚して黒龍家の人間になりなさい」というまさかの無茶ぶり発言をしたことで、思わずのけぞった視聴者も多かったのでは? 最初はハルをなめきっていた黒龍ですが、ようやく彼の器の大きさに気づいたよう。
自分のDNAを受け継ぎ、美しい企業戦士となった娘の桐姫。どうやら彼女自身もハルにご執心のようですが、ドラマでは「相手にとって不足はない」という感じで、ハルの好敵手として善戦を繰り広げてきました。それにしても、目黒さんと桐姫役の今田さんのオーラが毎回まぶしいです!
今夜、第9回が放送されますが、まずは先週放送されたこの第8回から振り返ります。
友情の絆と「クリエイティブ・ファースト」の魂に感動
(以下、先週の回のネタバレを含みます)
ゲーム事業やテレビ事業が絶好調となり、収益を大幅に伸ばしたトリリオンゲーム社。それに対抗すべく、桐姫がCEOとなった動画配信サービスのD-REXも攻めの姿勢を押し通します。アジアの大手家電メーカーと業務提携をしたD-REXは、テレビのリモコンに専用ボタンを設置し、月額料金を1年完全無料にするという大胆なプロモーションを会見で発表します。
桐姫は、その公の場で、配信好調なトリリオンゲーム社のことを「ベンチャーに毛が生えたような競合他社」と揶揄したことで、会見に参加していたあかり(百田夏菜子)の闘争心に火をつけました。あかりは桐姫に「トリリオンゲーム社への宣戦布告ですね」と切り出したあとで「ハルさんのワガママは、仲間のためのワガママです」とハルを擁護する発言をします。
すると桐姫から「あなたはハルが好きなの?」とドストレートに聞かれたあかりは「はい!好きです」と答えたことで、場内は騒然! この桐姫VSあかりという一歩も引かないプチ対決シーンも見応えがありました。
また、ハルがD-REX社の戦略への一発逆転案として、アニメスタジオ・ポポラの新作の独占配信をしようと動きます。これは原作にはないドラマならではのオリジナルストーリーですが、原作のエッセンスを見事に生かしつつ、既存の制作会社を彷彿させるような物語が実に興味深かったです。
このポポラの才能あふれるワガママ監督・宇佐美マリが、この回のキーマンでした。演じたのは麻生祐未です。
興味深かったのは、傍若無人な宇佐美監督と、名プロデューサーで、話の分かる調整役でもある安住久子(中島ひろ子)との深い絆です。
まったくタイプの違う性格である2人は、ビジネスパートナーにして盟友で、2人でスタジオ・ポポラを大きくしてきました。その関係性はまさにハルとガクの関係性そのもので、そこがオーバーラップし、オリジナルストーリーながらも胸熱な内容となりました。
最終的にはスタジオ・ポポラが、ドラゴンバンク社ではなく「金は出しても口は出さない」というクリエイティブ・ファーストを打ち出したトリリオンゲーム社とタッグを組むことを決め、この回もハルたちが勝利したことで一件落着! 原作もそうですが、毎回もの作りの奥深さや、クリエイターたちへのリスペクトにあふれたストーリーが繰り広げられ、熱いものが込み上げてきます。
第9回でハルと桐姫の結婚話や会社の買収話は一体どうなる?
さて、第8回の最後に、黒龍が、ハル、ガク、祁答院(吉川晃司)が持つトリリオンゲーム社の株式を700億円で全て買い取りたいという、とんでもないスケールの買収話と共に、を桐姫とハルとの結婚話を持ちかけてきました! 果たしてハルたちは、どんなカードを出したのでしょうか?
そしてハルたちは、次なるはキャッシュレス決済事業に目を付け、QRコード決済サービス「トリンリンペイ」を開発し、天下を取ろうと動き出します。
一方、子会社のスーパーマーケットチェーンに異動させられた桐姫(今田美桜)は、ドラゴンバンクの電子マネー「ドラコ」を使った新戦略を思いつきますが、なんと桐姫にハルから思わぬ申し出が入ります。
いよいよ桐姫とハルの勝負に決着は着くのでしょうか? また、ヘビのように執念深そうな黒龍はどんな切り札を持ってくるのでしょうか? 今回もまた、見逃せない展開となりそうなので、今宵も放送をお楽しみに。
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文・構成/山崎伸子