目次
「地上の星のような職人たち」に想いを馳せてみる
ハル(目黒蓮)が無謀な新規事業プランを口にし、大風呂敷を広げて大ピンチに陥っても、結果的にはハルの思惑通りにコマを前へ進めてきた「トリリオンゲーム」社。相変わらずブレーキを踏むことなくガンガン前へ進んでいくハルですが、「ちょっと待った!」をかける親友でビジネスパートナーのガク(佐野勇斗)や若き社長の凜々(福本莉子)とのチームワークが最高です。
また、毎回ハッとさせられる“気づき”も用意されています。今回は凜々が語った「どんなものにも作った人たちが必ずいる。地上の星のような職人たちが」という台詞が心に染みました。
それは、私たちが使っている日用品でさえ、きっと誰かの発明品であるという意味合いかと。確かにそのとおりで、普段は忘れがち、というか、あまり気に留めないことかもしれませんが、そういった知られざるクリエイターや職人たちの生みの苦労みたいなものに、改めて想いを馳せた次第です。
今夜、第6回が放送されますが、まずは先週放送されたこの第5回から振り返ります。
亀裂が入ったハルとガクの友情は修復できるのか?
(以下、先週の回のネタバレを含みます)
第5回では、大手芸能事務所のゴップロことゴッド・プロモーションに乗り込むハルと祁答院(吉川晃司)チーム、ガクが率いる桜(原嘉孝)たちソシャゲチームの物語が平行して描かれました。
ゲーム開発資金の20億円を引き出していなくなってしまったハルに、何度も電話をしている凜々ですが、まったくつかまらない様子。その頃ハルは祁答院と2人で、ゴップロの社長の神(塚本高史)に堂々と買収を宣戦布告していました。
ゴップロは祁答院の古巣であり、彼がマネージャー時代に、所属俳優のヒムロ(曽田陵介)が起こしたひき逃げ事件の罪を被っていたという過去が初めて明かされました。ハルは、そのスキャンダルをフックに買収を進めようとします。
一方、ソシャゲチームの一件で、ハルのあざといやり口に戸惑うガクですが、どうしてもハルを止めることはできません。「僕はハルくんみたいにゲームの達人にはなれない」と肩を落とすガクに、「私が代わりに怒ります!」とキッパリ言い切った凜々がなんとも頼もしかったです。
宿敵である大手IT企業ドラゴンバンク社との勝負に敗れたことで、二度と同じ失敗を繰り返さないと誓ったハルの気持ちもわかります。でも、やはりガクは、ハルに説得されても、桜たちソシャゲチームの仲間を裏切ることはできないようでした。
そこでガクは、新設したゲーム事業が資金を集めるためのダミーだったことを桜たちに告げつつ、素晴らしいゲームをみんなで作っていこうと決意を新たにします。そして正体がわからないドラゴンバンク社の大人気ゲーム「ドラ娘」の開発プロデューサーを探そうと、なんとドラゴンバンク社のサーバーに侵入したのでした!
今回のハイライトは、ガクと桐姫(今田美桜)がまさかのデートをするという胸キュンシーンでしょうか? 屈託ない笑顔で、ガクとの遊園地デートを楽しむ無邪気な桐姫が、きっと視聴者を鷲づかみに。ファッションもデート仕様でキュート! でも、ガクより一枚上手である桐姫の狙いは、ガクと観覧車で2人きりになって話すことだったようです。
ただ、結果的にはこの勝負、ガクに軍配が! ガクのエンジニアとしてのスキルの高さと、人柄の誠実さを見抜いていた桐姫は、なんとガクが探していた「ドラ娘」の開発プロデューサーの名前をすんなり教えてくれたのです。さすが桐姫!どこまでもクレバーな女性だなと改めて感心しました。
紆余曲折を経て、ハルとガクもお互いの良さを理解しあい、改めて深い友情の絆を確認しました。果たして、ゴップロの神を落とし、買収することはできるのでしょうか?
第6回では、アグレッシブすぎるゴップロの買収劇が展開される!
桐姫のおかげで、天才クリエイターの蛇島(鈴木浩介)とコンタクトがとれ、トリリオンゲーム社に迎え入れることに。しかし、金儲け主義の蛇島と、ハートを大事にする熱い男・桜とは意見が噛み合わないようです。
一方、ハルと祁答院は、ゴップロの神を退陣に追い込むべく、株主たちの委任状集めに奔走します。そんな中、どうやらカギを握るのは所属俳優のヒムロのようで、ゴップロの株主総会当日、ある事件が起きます!
最終的に1兆ドル(トリリオンダラー)を稼ぐべく、メディア帝国を制覇しようと動いているハル。果たして無事に、ゴップロを買収できるのでしょうか?今宵の放送をお楽しみに。
原作コミック「トリリオンゲーム」は今なら期間限定まるごと試し読みも!
稲垣理一郎&池上遼一の最強タッグ!!
1,000,000,000,000$稼いで、この世の全てを手に入れろ!
世界一のワガママ男・ハルと、まじめなガク。最強の二人がゼロから起業、ミラクルを起こす!!
グーグル、アマゾン、マイクロソフトを喰う!『Dr.STONE』の稲垣理一郎と『サンクチュアリ』の池上遼一が放つ、最新にして最高!スタートアップコミックの決定版、誕生!!
トリリオンゲーム連載はこちら!
文・構成/山崎伸子