※ここからは『入学後の学力がぐんと伸びる 0~6歳の見守り子育て』(井坂敦子・著/KADOKAWA)の一部から引用・再構成しています。
Q:文字を書く練習はしておいたほうがいい?
小学校に上がるまでに文字を書く練習をしておいたほうがいいのでしょうか? 絵もまだ上手に描けないのですが、筆記具は何歳くらいから、どんなふうに使わせるのがよいのでしょうか。
A:まる、さんかく、しかくから始めてみましょう
描きたい様子があれば始めどき
クレヨンを握って紙に何かを描きたい様子であれば、どんどん描く機会を作ってあげたいものです。たとえ1 歳でも。
初めは大きめの紙で、はみ出すことも気にしないで描かせてあげたいところ。カレンダーの裏など、できるだけ大きい紙を前にすると、子どもは張りきって描いてくれるはず。
たくさんの「ゴシゴシ描く」「ぐるぐる描くこと」をして描くことに慣れたら、次は「まる、さんかく、しかく」を描くのを教えてあげるのがおすすめ。人にもよりますが、早い子ならば年少さんのうちに描けるようになります。もちろん最初は、大人が見本をゆっくりと見せて、まねをしてもらいます。
まるは上のような描き方が子どもには描きやすく、形のよいまるになりやすい。ゼロとまるの違いは、小学校になってから覚えられる。
さんかくとしかくは、角をしっかりと描くのが、ポイント。幼児だと、初めは角が丸くなってしまいがち。
鉛筆を使うまで段階をふんで
クレヨンの次は、クーピーペンシルで少しずつ小さく描けるようにします。クーピーペンシルは、ふつうの色鉛筆や鉛筆よりもやわらかい芯なので、幼児にはストレスが少ないのです。
それに慣れてきたら、鉛筆で描くことの始めどき。鉛筆もやわらかな芯で、線が描きやすい2B以上がおすすめです。
娘の初めての鉛筆は、4Bの幼児が持ちやすい、「くもんのこどもえんぴつ」です。いろんな線を描く経験をさせて、ゆっくりと文字を書く準備をしてあげましょう。
※ここまでは『入学後の学力がぐんと伸びる 0~6歳の見守り子育て』(井坂敦子・著/KADOKAWA)の一部から引用・再構成しています。
かけがえのない幼児期に、無理なく見守る子育てを提言
幼少期のうちに、のちの人生に役立つ多様な体験をさせてあげたい。そんな気持ちでお子さんと向き合っているママ・パパは多いことでしょう。とはいえ、ママ・パパの1日は誰にとっても24時間。
「ギリギリのところでふんばっているようなせっぱつまった毎日に、ほんの少し余白の時間、ゆっくりとわが子の顔を見て、“かわいいなぁ”と思える時間があることを祈っています。それが、いつか泣けるくらいにかけがえのない思い出になります」
そう語るのは「花まる子育てカレッジ」ディレクターで、Voicy「コソダテ・ラジオ」のパーソナリティでもある井坂敦子さんです。保育園園長や小学校受験指導の前職をもち、多くの識者とともに教育関連の講演活動をしてきた井坂さんの著書が『入学後の学力がぐんと伸びる 0~6歳の見守り子育て』です。
親であれば誰も一度は悩む育児の悩み100を「自己肯定力」「コミュニケーション力」「あと伸びする学力」「世界で生き抜く力」の4つの側面から捉え直して、無理のない提言とともにエールを送ってくれています。
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構成・文/HugKum編集部