でんぷん糊、覚えてますか?
でんぷん糊というのは、主原料がでんぷんであり少し粘り気のある糊です。例えばページ上部にある写真の、新製品の「ヤマト糊 タピコ(上)」や従来の「ヤマト糊(下)」が当てはまります。
あなたのお子さんや、ご自身も使ったことがあるのではないでしょうか?
まず、想像してみてください
でんぷん糊を使うシーンを想像してみてください。
1.チューブや容器から糊をいらない紙などに使う分だけ出す。
2.指で使う分の糊をすくい上げる
3.貼りたい対象(写真では折り紙)に糊を塗り広げる
4.貼り付けるものを糊を塗った場所の上に乗せて上から押さえる
5.糊が乾いたら出来上がり
これはきっとみなさん同じだと思います。
安心素材……だけど……
原材料は安心な天然由来の素材
アラビックヤマトやヤマト糊で有名なヤマトでは、低年齢のお子さんが使うことの多いヤマト糊の原料として、万が一口の中に入れても安心な天然由来のタピオカでんぷんを使用しています。
タピオカでんぷんとは、数年前に流行したタピオカドリンクのタピオカをはじめ、食品にもちもち・ぷよぷよといった食感を加えるために使われる食用の素材としても使われているものです。(ただし、ヤマト糊は食用ではありませんので、故意には食べないようにしてくださいね)
だけど、使い方に心配や不満あり
体には安心の素材を使っていますが、もう一つ、工作をしている周辺が汚れることも心配になるんです。糊を塗った指で洋服やテーブルの周囲を触ってベトベトが広がってしまったり、指自体に紙などのカスがついてしまい、結果、作品が意図せず汚れてしまう可能性も多くなります。
特に低年齢のお子さんのご家庭での工作タイム、付き添っている親御さんはお子さんの指から目が離せないのではないでしょうか?
ベタベタが苦手な子もいます
もう一つ、これは糊を使っていた本人の話です。小学生になった我が家の娘は「保育園で使っていたのり(でんぷん糊)を指で塗るのがベタベタになるし、苦手だったんだ」と今でも口にすることがあります。お子さんによってはあの糊の触り心地であったり、ベタベタする感覚が苦手なこともあるようです。
それを解決するチューブから直接塗れるでんぷん糊が登場
指を汚さず塗れるのに安心な糊
ヤマトから3月に発売になった新製品「ヤマト糊 タピコ」にはチューブから直接塗ることができる、ヤマト糊と同じでんぷん糊が使われています。安心な糊でありながら、指で取る・塗る必要がなくなりました。ちなみに「ヤマト糊 タピコ」という名前は、天然由来のタピオカでんぷんであることから付けられたそうです。
今まで指を汚さずに塗れる糊というと、身近なものだと液体のり(アラビックヤマトなど)やスティックのり(アラビック のりノリおんがくたいなど)がほとんどでしたが、ついにでんぷん糊も容器から直接貼りたいものに塗れるようになったのです。
でも、どのように解決したのでしょうか?
特に容器を研究しました
60gのでんぷん糊が詰め込まれたチューブの先には蓋がついています。蓋を外すと糊の塗り口には少し柔らかい樹脂製パーツが取り付けられていて、シャワーの穴のように中心に1つ、周囲に6つの小さな穴が開けられています。
使う時には外ぶたを外し、チューブを押してでんぷん糊を7つの穴から絞り出します。その後、塗り口で糊を塗り広げて使うのです。開発時には容器の使いやすさを調整することが特に大変だったそうです。
力の具合を調整するのが苦手なお子さんもいらっしゃいます。従来のチューブに入ったヤマト糊はギュッと絞ると必要以上にたくさん出てしまいますが、タピコはヤマト糊と比較して少しずつ出すことができます。
使い終わったらフタを閉めて片付けるだけでOK!指がベトベトしていたり、汚れたりという問題からも解放されます。
幼児の糊選びの選択肢が広がった
筆者は、指で糊を直接塗る体験はぜひしてほしいと思っています。特に低年齢のお子さんは道具を使うよりも指を使う方が簡単で自由に作業ができます。また、さまざまなものから得られる感触を知ることは大切な経験です。
ですが、頑なに従来のでんぷん糊を使う必要もないと思っています。
便利なものを使うこともまた「困った時には別の方法で解決することができる」ことを知る良い機会だからです。
糊を指で塗るのが楽しいお子さんもいるでしょう。また、筆者の娘のように指で塗るのが苦手なお子さんもいるでしょう。一人一人に合った製品を選んで使ってほしいと願っています。
安心なでんぷん糊の選択肢として、ヤマトの「ヤマト糊 タピコ」をぜひ一度手にとってみてください。
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文・構成/ふじいなおみ