半数以上が【プレ更年期・更年期】と感じている!症状1位は「不安・イライラ」。取り入れているサプリメントや漢方は?約700人にアンケート

お子さんが反抗期を迎える頃になると、執拗にイライラしてしまったり、急な落ち込み、突然の発汗や尿もれなど、女性特有のお悩みが出てくる方が増えてきます。人には相談しにくい悩みだからこそ、どう対処したら良いのか悩ましいところ。

今回は、HugKum読者の皆さんに、話題にしにくい「プレ更年期」「更年期」についてのアンケートを実施。行っている具体な対策などと共にご紹介していきたいと思います。

更年期やプレ更年期についてのアンケートを実施

「更年期」に加え、最近は30代後半くらいから始まる「プレ更年期」というワードも耳にするように。HugKum読者のみなさんはどうなのか? アンケート調査を行いました。

(調査期間 2024年6月14日(金)~7月5日(金) 調査対象 HugKum WEB会員の親御さん(女性) 有効回答数695人)

現在、自分が「プレ更年期」「更年期」だと感じますか?

結果は、なんと半数以上の方が、体や心の変化が伴う「プレ更年期」や「更年期」の症状があると感じているようです。乳幼児~小学生のお子さんをもつ方が多いためか、「プレ更年期」がいちばん多い回答でした。

「はい」と答えた方が感じている症状は何ですか?

月経周期が短くなり、肌荒れや乾燥を感じます(30代後半 女性)

喜怒哀楽がアンバランス。子どもに対して自分が心配になるほどイライラします(40代前半 女性)

PMSの症状が年々強くなっている気がします(40代前半 女性)

アンケートの結果を見てみると、不安やイライラ、不眠、頭痛や尿もれなどの症状があり、それらの症状を以前よりも強く感じることで、「プレ更年期」や「更年期」なのではないかと思うきっかけになっているようです。これらの症状は個人差はあれども、上手く対策を取っていきたいものです。

どんな対策を行っていますか?

症状を感じながらも対策を何も行っていない方が多数という、驚きの結果にが!

「些細なことでは相談には行けない」「婦人科は混雑しているので忙しくて行く時間がない」など、理由はさまざまありそうですね。

「サプリメント」「漢方」を取り入れている方の種類は?

対策を取られている方でいちばん多いのはサプリメントの摂取です。サプリの中でも多く選ばれていたのが、エクオール配合の製品。エクオールは大豆イソフラボンをもとに、腸内細菌によってつくられる物質。女性ホルモン(エストロゲン)に構造が近く、体内で女性ホルモンに似た働きをするということが分かっています。

エビデンスがあるサプリなので、婦人科でおすすめされることが多いというのもあるかもしれません。サプリメントなので処方箋なしで購入できるので、試しやすいですね。

女性ホルモンに似た働きをするエクオールを配合した「エクエル」と、PMS対策の「トコエル」(ともに大塚製薬)

漢方では、下記の3種類が更年期症状の対策に処方されているようです。

ホットフラッシュ以外にもほてりやイライラ、不安感、落ち込み、疲労感、不眠など精神症状を含めた幅広い症状に効果が期待できるといわれている加味逍遙散(かみしょうようさん)

胃腸が虚弱で下肢の冷えやめまいなど、頭痛や頭重感などにも効果が期待できる半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)

身体の冷えや疲れを感じやすい方、貧血、頭痛、肩こり、むくみ、めまいなどの症状に対する効果も期待できる当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

生理周期や更年期の不調に用いられる「加味逍遙散」と、ストレス(のどのつかえ感、不安神経症)によく用いられる「半夏厚朴湯」

多くの種類がある漢方。薬局の漢方相談コーナーに行ったり、オンラインで診断したという方も。サプリメントもそうですが、不安を感じたら医師の診察を受けられるといいですね。

その他、食生活の改善や鍼灸など

サプリメントや漢方の他には、運動食生活の改善と答えた方も多くみられました。基本的ですが、自律神経を整えるためにも大切なことです。

特に食生活の改善をしている方は、大豆製品を毎日摂るようにしているという方が多くいました。前述の女性ホルモンに似た働きをするエクオールは、大豆イソフラボンをもとに腸内細菌によって作られる物質です。しかし、エクオールは体内でつくれる人とつくれない人がいて、日本人でエクオールをつくれる人はおそよ2人に1人、その中でも十分な量をつくれている人は4人に1人という話も! エクオール検査の話はこちらの記事に詳しく書いてあるので参照してみてください。

エクオール検査キット「ソイチェック」

また、中にはツボ押し鍼灸などを取り入れている方、脳神経内科や心療内科に通院しているという方も。症状の種類や重度によって、対処法は様々なようです。女性である以上、いずれ必ず訪れる更年期。自分に合った対処法を見つけて、日々をうまく乗り切りたいものですね。

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文/鬼石有紀 構成/HugKum編集部

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