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「丸いキャラクター」と言えば?
「丸いキャラクター」と言えば、まず頭にパッと浮かぶのはどんなキャラクターですか? 多くの方が、『アンパンマン』や『ドラえもん』を思い浮かべるのではないでしょうか。
『ドラえもん』は、前から見ても、横から見ても、大きな丸がふたつくっついたような、シンプルでやさしいフォルムが特徴的です。そして、丸い顔の中に、さらに丸い目や鼻、ほっぺたが大きく配置されている『アンパンマン』。「顔の一部を分け与えて困っている人を守る」というやさしくて強いキャラクター設定もあいまって、長年にわたって子どもたちから愛され続ける「丸キャラ」です。
この2つのキャラクターは、子どもたちから人気の「丸いキャラクター」の代表格といえるかもしれません。
「丸いキャラクター」が子どもたちに愛される理由
では、なぜ子どもたちはそのような「丸いキャラクター」に惹かれるのでしょうか。その理由を考察してみました。
「丸」で構成された顔・体形に親しみを感じるから
幼い子どもたちが、もっとも早い段階に頼りにするものといえば、やはりお母さんのおっぱいです。おっぱいの丸いフォルムの記憶が色濃い時期は、丸いものに愛着や親しみを感じるのかもしれません。
子どもたち自身の顔や体型も丸みを帯びているので、自分と似たフォルムに親近感を覚えている可能性もありますね。
丸いもの見ると本能的に安心感をおぼえるから
また、丸い形には攻撃性を抑えたり、保護本能を働かせる作用があると言われています。角がなく柔らかい印象を与えるので、子ども・大人に関わらず、人間が本能的に安心感や好印象をもつ形のようです。
子どもたちに人気の「丸いキャラクター」12選
そこで今回は、子どもたちに人気の「丸いキャラクター」をアンケート調査! 以下では、現役のママパパたちから寄せられた回答をお伝えしていきます。
身体のどこかに「丸」をあしらっていたり、「丸」いフォルムだったり…さまざまな「丸キャラ」の名前が寄せられました。
調査対象:男女/20~59歳/全国/2~12歳の子がいる親123人
調査時期と方法:2024年2月 インターネット調査
アンパンマン
絵本として誕生してから50年、テレビアニメ版でも一躍ヒーローとなった『アンパンマン』。派手に戦うヒーローではなく、自分の顔を与えて子どもたちを空腹から守るやさしさと、絶対に泣き顔を見せない強さを合わせもち、真の正義とは何かを語りかけてくれます。
さまざまなタイプの絵本、おもちゃ、グッズ、食品でも大人気! まだおしゃべりがままならない子どもたちでも「”アンパンマン”なら言える!」という話をよく耳にします。
「アンパンマンのおもちゃやお菓子などをよく欲しがるから」(30代・群馬県・子ども2人)
「おもちゃでよく遊んでいるから」(30代・愛媛県・子ども2人)
「小さい頃から慣れ親しんだキャラだから」(30代・福島県・子ども4人)
すみっコぐらし
『すみっコぐらし』はその名のとおり、すみっこに集まる、ちょっぴり不憫なほっこりキャラ。それぞれ性格や不憫さが違って、ついつい感情移入してしまう大人も急増中。どのキャラクターも丸みを帯びていて、やわらかそうなフォルムも魅力的です。
おもちゃのほか、文房具や雑貨まで幅広く展開され、多くの子どもに親しまれています。
「可愛くて癒されて好きらしいです」(40代・神奈川県・子ども2人)
「ゆるっとしていてかわいい」(30代・兵庫県・子ども1人)
「ころころしていてかわいいから。たまにネガティブなことをいうからぐっとくる」(40代・愛知県・子ども2人)
ドラえもん
『ドラえもん』の連載開始は、なんと1969年。今の50〜60代の大人たちが子どもだったころにスタートした、大人気作品です。
世代を超えて子どもたちから愛される『ドラえもん』の特徴は、なんといっても丸い顔に2頭身の体! キャラクター性はもちろん、フォルムを見ているだけでもほんわかと優しい気持ちになります。
「丸が特徴的な顔だから」(40代・埼玉県・子ども2人)
「タヌキみたいで丸いから」(40代・栃木県・子ども1人)
「絵描き歌がまるから始まるから」(40代・東京都・子ども1人)
カービィ(星のカービィ)
任天堂のゲームのキャラクターとして誕生した『カービィ』は、なんでも吸い込む食いしん坊! 空を飛んだり、敵の能力をコピーして変身したり、見た目の割にアクティブです。ボールのような丸い形が、男女問わず、子どもたちから大人気。
「ゲームをしたことはないが、YouTubeなどでキャラを知っている。可愛いから覚えやすいと思う」(30代・大阪府・子ども2人)
「カービィーは色々なゲームや漫画があって面白くて好きだそうです」(40代・岐阜県・子ども2人)
「カービィは、ふくらむから」(30代・大阪府・子ども2人)
ミニオンズ
丸くて黄色い体に、青いオーバーオールとゴーグル。ユニバーサルスタジオの公式マスコットでもある『ミニオン』は、国内外で愛されるキャラクターです。
その滑稽な姿はもちろん、かわいらしいミニオン語も、子どもたちがまねしたくなるほどの魅力のひとつ。今や『ミニオン』を見ない日はないくらいに、子どもたちから大人気のキャラクターです。
「コロコロして可愛い」(40代・奈良県・子ども2人)
トーマス
鉄道好きのキッズたちが夢中になるキャラクターといえば『きかんしゃトーマス』。
「機関車」と言うと四角いイメージがありますが、『トーマス』の顔を正面から見ると、お月様のようなまん丸顔! しかも、『トーマス』の仲間たちも丸顔が多数。機関車であることに加えて、この丸い顔が、『トーマス』の不動の人気の理由なのかもしれません。
ハローキティ
日本が誇る世界のスーパースター『ハローキティ』。まるい顔につぶらな瞳、小さな鼻は、誰から見てもキュートです。
身長はリンゴ5個分、体重はリンゴ3個分。日本のキッズたちから海外セレブまでをも虜にするその愛らしさの秘密は、やはり”丸み”にあるのかも。
プリン(ポケットモンスター)
1996年にゲーム作品としてリリースされて以来、アニメ、映画へと広く展開され、30年近く人気を集め続けている『ポケットモンスター』。
通称『ポケモン』の中でも、特に子どもたちから愛される「丸キャラ」といえば、やっぱり『プリン』を連想する子が多数。淡いピンクの色合いに、まんまるの目、さらに得意攻撃が「うたう」な点も、かわいいものが好きな子たちにとっては大きな魅力ではないでしょうか。
ビリリダマ(ポケットモンスター)
丸い『ポケモン』といえば、『ビリリダマ』を想起する子も多いはず。『モンスターボール』にそっくりな見た目でトレーナーたちを惑わせます。
モクロー(ポケモン)
ふくろうのような見た目の『モクロー』も、子どもたちから愛される丸い『ポケモン』です。第7世代『ポケットモンスター サン・ムーン』では、はじめに選べる3種の中の一匹として登場しましたね。見た目の可愛さから、『モクロー』を選んだ子どもはかなり多いようです。
お文具さん
YouTube総再生回数2億4000万回を突破した、SNSを中心に人気の癒し系キャラクター『お文具さん』。
「現代人の疲れたこころを癒す存在」と言われる『お文具さん』ですが、最近では、子どもたちからも支持されているようです。丸くてシンプルなデザインは親しみやすく、動画での力の抜けたやりとりもまた癖になります。
こんなキャラもいた!こっそり人気の丸いキャラクター
そのほかにも、世の中にはまだまだ「丸いキャラクター」はたくさん! ここではアンケートに名前は挙がらなかったものの、注目すべき「丸いキャラクター」をご紹介します。
チコちゃん
NHKの大人気番組『チコちゃんに叱られる!』の看板キャラ、永遠の5歳児『チコちゃん』。番組だけでなく『月刊 コロコロコミック』や『別冊 コロコロコミック』でコミカライズ版が連載されていたことから、子どもにとってはかなり身近な存在のようです。
「ボーッと生きてんじゃねーよ!」なんて台詞を放ちますが、丸い輪郭とちょっぴりシニカルな表情のギャップがなんとも憎めないキャラクター。
カネちゃん(かいじゅうステップ)
『ウルトラマン』シリーズの怪獣たちがかわいくデフォルメされて登場する絵本シリーズ『かいじゅうステップ』。なかでも人気なのは、『カネゴン』をデフォルメした『カネちゃん』です。
キラキラしたものが大好物な『カネちゃん』は、丸いフォルムがキュート。NHK Eテレにて放送中の『ミニアニメ かいじゅうステップ ワンダバダ』も要チェックです。
親しみやすく、安心感を与えてくれる「丸いキャラクター」たち
今回は、現役のママパパから寄せられた、子どもたちが大好きな「丸いキャラクター」たちをご紹介してきました。
「丸」の要素も相まってか、どのキャラクターにも、親しみやすさや安心感を与えてくれる、見ているだけでも癒されるような魅力がありました。気になったキャラクターは、ぜひテレビや漫画・絵本などでチェックしてみてください。
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文/羽吹理美・HugKum編集部 構成/HugKum編集部