全国7つの国立美術館での子ども連れ向けのサービス情報が満載
日本国内にある全国(東京・京都・大阪・石川)7つの国立美術館では、「一人でも多くの子どもたちに、楽しい美術館体験を届けたい」「子どもたちにとって美術館が楽しい場所でありたい」との想いから、さまざまな取り組みを行っています。
子どもや子ども連れ来館者向けの取り組みについてまとめて情報発信するウェブサイト「おでかけ国立美術館」を公開。
そこでは子ども連れでも周囲に気兼ねなく鑑賞できる「ファミリーデー」や、楽しい鑑賞プログラム、工作ワークショップ、映画上映会といった子ども・ファミリー向けイベント情報や、各施設のアクセシビリティなどのお役立ち情報を発信。一人でも多くの子どもたちに楽しい美術館体験を届けることを目指しています。
18歳未満は所蔵作品展、常設展への入場無料!
意外と知られていないのが、国立美術館7施設は高校生以下および18歳未満の子どもたちであれば各施設の所蔵作品展、常設展への入場がいつでも無料。さまざまな美術館からテーマに合わせた作品を集めて展示する特別展も興味深いですが、期間が限られるためたくさんの人が一気に観ようと訪れます。
子どもと美術鑑賞をするならば、まずは基本的なマナーである「館内では走らない」「作品に触ってはいけない」ということも何度も体験することで習慣にできるはず。また常設展で絵や彫刻を鑑賞して、気に入った作品があればまた観に行ってみるなど、美術館に親しみを持てれば視野もきっと広がるはず。
「おでかけ国立美術館」では各施設の「車いす・ベビーカーの貸し出し」「エレベーター」「授乳室」「ベビーシート(おむつ交換台)」などがわかりやすく表記されているので、小さい弟妹が一緒でも訪問しやすいかといったポイントも事前にチェックできますよ。
お気に入りのぬいぐるみを美術館にお泊りさせてみない?
閉館後の夜の博物館を舞台にした映画『ナイト ミュージアム』では展示作品たちが動き出すという作品でしたが、実際の美術館の夜ってどんな感じなのでしょうか。
子どもたちが夜一緒に眠っているお気に入りのぬいぐるみたちを数日預かり、東京国立近代美術館のMOMATコレクション展示室で作品といっしょに写真撮影を行う試み「ぬいぐるみお泊り会」が実施されます。
「ぬいぐるみお泊り会」とは、子どもたちが大切にしているぬいぐるみに、子どもたちの代わりに美術館に泊まってもらい、作品を鑑賞したり、館で過ごしてもらいます。その体験の様子は写真で撮影され、後日フォトブックにして送ってもらえます。これによってこどもたちに美術館を疑似的に楽しみ、美術館やアートに親しみをもってもらいたいと考えたそうです。
こちらは2024年10月20日まで募集中で、定員20体に対して希望者が多い場合は抽選となります。
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ぬいぐるみ宿泊日程:預かり期間 11月2日(土)~11月4日(月・休)
返却期間: 11月6日(水)~11月10日(日)
対象:中学生以下のお子様がお持ちのぬいぐるみ
定員:20体
参加費:無料
参加方法:9月28日(土)より受付を開始します。
このほかにも週末や長期休暇中に参加できるワークショップなど、随時イベント情報が更新されています。
芸術の秋、新しい体験を子どもとたくさん楽しみたいですね。
おでかけ国立美術館>>公式サイトをチェック
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文・構成/北本祐子