美味しい「羽根つき餃子」の作り方。羽根の材料は小麦粉? 片栗粉? 決め手は水の量とタイミング!

皮がパリパリとして美味しい「羽根つき餃子」。お店のように作ろうと思って失敗した経験はありませんか? また、小麦粉を使うのか片栗粉を使うのか迷ってしまいますよね。
本記事では、失敗しない羽根つき餃子の作り方、コツやポイント、小麦粉と片栗粉で作る「餃子の羽」の違いなどを紹介します。

餃子を焼いて、フライパンをひっくりかえしたときに、きれいに焼き目がついて、皮がパリっとしてたら気分が上がりますよね。しかし、餃子の皮が、べちゃっとしてしまったり、崩れたり、思わぬ失敗をしてしまうことも…。もう失敗しない、美味しい羽根つき餃子を作るコツやポイントなどを紹介していきます。

まずは、羽根つき餃子とは、どんなものなのかチェックしていましょう。

羽根つき餃子とは?

餃子の「羽根」とは、餃子の表面の皮につくパリパリとした薄皮のこと。餃子を焼く際に、水で溶いた小麦粉や片栗粉を入れることで、できます。

羽根つき餃子が生まれたのは東京の蒲田

羽根つき餃子は、今では家庭でも作られていて、すっかり一般的になりましたが、羽根つき餃子が生まれたのは、餃子の聖地ともいわれる、東京・蒲田にある中華料理店だといわれています。

店主が中国で食べられていた、焼き目が美味しい「焼き饅頭」から発想を得て、できたのが羽根つき餃子なのだそうです。羽根つき餃子を提供し始めたとたん、瞬く間に大人気になったといわれています。

羽根つき餃子は薄力粉・片栗粉どっちを使うの?

餃子の羽根を作る際に、小麦粉なのか、片栗粉を使うのか、悩む方も多いのではないでしょうか。結論からいうと、どちらでも作れます!

しかし、小麦粉で作ったものと、片栗粉で作ったものとでは、仕上がりに少し違いがあります。そのため、好みで使い分けるのがおすすめです。

小麦粉の羽根

小麦粉を使うと、サクサクとした軽めの羽根つき餃子に仕上がります。

片栗粉の羽根

片栗粉を使うと、バリっとした厚めの羽根に仕上がります。

小麦粉+片栗粉

小麦粉と片栗粉を合わせて作ると、両方のいいとこどりに。サクサクしているけれど、しっかりとした羽根ができます。

失敗しない羽根つき餃子を作るコツやポイントは?

羽根つき餃子を作ってみたら、羽根がべちゃっとしていたり、餃子の皮が破れてしまったりなどの失敗は、多くの人が経験していると思います。でも、そんな失敗とはこれでおしまい。

では、羽根つき餃子を綺麗に作るためのコツや、押さえておきたいポイントを紹介してきます。

粉と水の配合

まず大切なのが、小麦粉や片栗粉と水の分量。

小麦粉を使う場合、小麦粉と水は「1:10」にします。例えば、大さじ1の小麦粉に対して、150mlの水で溶かします。

そして片栗粉を使う場合は、片栗粉と水の割合は1:15。150mlの水に、小さじ2の片栗粉を溶かします。

餃子をあまり入れ過ぎない

パリッと美味しい餃子を焼く際に、重要なのが温度です。餃子を入れすぎると、フライパンの温度が下がってしまう原因になります。少し間隔をあけて餃子を並べるのがポイントです。羽根もつきやすくなります。

水溶き粉を入れる量とタイミング

小麦粉や片栗粉を水で溶いたものをいつ入れるかというと、餃子に焼き色がついたときです。

あまり多く入れすぎると、べちゃべちゃの餃子になってしまう原因に。水溶き粉を入れる量は、餃子が1/3浸かるくらいの水溶き粉を入れ、蓋をして蒸し焼きにします。

羽根つき餃子の作り方

美味しい羽根つき餃子の作り方を紹介していきます。本記事では、餃子から手作りしますが、市販のものでもO K。

市販のものを使われる方は、「羽根つき餃子の焼き方」のところから見てください。では、一緒に作っていきましょう!

材料(餃子約25個分)

・餃子の皮… 25枚
・豚ミンチ… 130g
・白菜(キャベツでもOK)… 350g
・ニラ… 1/2束
・醤油… 大さじ1.5
・酒… 大さじ3
・鶏ガラスープの素… 小さじ1
・しょうがのみじん切り… 小さじ2
・おろしにんにく… 小さじ2
・ごま油… 大さじ1
・片栗粉… 大さじ1強
・塩… 小さじ1.5

<羽根>

・小麦粉… 大さじ1
・水… 150ml
・ごま油(仕上げ用)… 適量

※餃子の量によって、入れる量を調節してください。

餃子の餡の作り方

1.白菜をみじん切りにし、ザルにあげて、さっと水で洗います。水気をよく切ったら、塩を入れ、軽く混ぜ、しばらく置いておきます。

2.ニラは細かく切ります。

3.ボウルに豚ひき肉を入れ、そこに醤油、酒、鶏ガラスープの素、ごま油、しょうがのみじん切り、おろしにんにく、片栗粉、塩、コショウを入れ、粘り気がでるまで、よく混ぜます。

4.1の白菜から出てきた水分をよく絞ります。

5、3のボウルの、4の白菜、切ったニラを入れ、混ぜ合わせたら餃子の餡の完成です。

餃子を包む

1.餃子の皮と水を用意します。

3.餃子の皮の真ん中に餡を適量乗せ、皮の半周に指で水をつけ、ヒダを寄せながら包んでいきます。

羽根つき餃子の焼き方

1.フライパンを熱し、油を入れ、全体に馴染ませます。

2.間隔を空けながら餃子を並べたら、中火で餃子の皮に焼き色がつくまで焼きます。

3.小麦粉を水で溶き、餃子の高さの1/3くらいまで入れ、1分加熱。

4.火を少し弱め、フタをして4分間蒸し焼きにしていきます。

5.フタを開けて、強火にして一気に水分を飛ばします。

6.周りがパリパリしてきたら、最後にごま油を回し入れ、少しフライパンをゆすります。

7.お皿に移したら、羽根つき餃子の完成です。

こんなときどうする?

時間通り焼いたけれど、まだ餃子の皮の上部が白っぽく固くなっていたり、水分がなかなか飛ばずに、べちゃっとしている場合はこう対処してみてください。

餃子の皮がまだ固い場合

蓋をして、蒸し焼きにしているけれど、餃子の皮の部分(特に上部)が、まだ固い場合は、水を少し足して、さらに蒸し焼きにしてみましょう。

餃子がべちゃっとしている

焼いた餃子が水分が多く、べちゃっとしていたら、まず強火にして一気に水分を飛ばしてみましょう。最後にごま油などを回し入れて加熱すると、周りがパリッとします。

羽根つき餃子でもう失敗しない!

羽根つき餃子の作り方を紹介してきました。粉と水の割合と量、餃子の並べ方など、コツをつかめば、誰でも簡単に羽根つき餃子が作れます。

小麦粉で作る羽根は軽くパリパリ。片栗粉で作る羽根は、カリカリとしっかりした羽根に。また小麦粉と片栗粉を両方合わせるのもおすすめです。お好みで使い分けてみてください。

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構成・文・写真(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)

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