幼児を叱る必要はあり? なし? 「叱られない人生はない」「まだ理解できないと思う」2~4歳児のママ・パパ900人の意見を総点検

泣いても笑ってもかわいい赤ちゃん期を過ぎ、行動範囲も関わる人も増える幼児期。思わず叱りたくなるシチュエーションもでてくるのではないでしょうか? 今回は2~4歳のお子さんを持つ900人のママ・パパに、お子さんを叱る必要について、個々の考え方を聞いてみました。

子どもを叱ることは必要だと思う?

今回は、お子さんを叱る必要性について、小学館の幼児誌『めばえ』 2025年1月号の読者900人にアンケートで回答をいただきました。まずは気になる集計結果を見てみましょう。

質問:お子さんを叱ることは必要だと思いますか? 選択肢から1つ選び、理由も教えてください。

第1位:ある程度は必要だ 624票/900人中
第2位:絶対に必要だ 221票/900人中
第3位:あまり必要ではない   37票/900人中
第4位:わからない   8票/900人中
第5位:必要ない   5票/900人中
(無記入5票)

「ある程度は必要だ」「絶対に必要だ」を合わせると、9割以上の保護者が叱ることに肯定的であるという結果に。

叱る理由やシチュエーションのランキングを一気にご紹介

ここからは、叱ることが必要だと感じる理由やシチュエーションをランキングでご紹介します。(無記入260票)

第1位:危険な行動をしたとき・危ないとき  146票/900人中

第1位は「危険な行動をしたとき・危ないとき」。冷静に言い聞かせる時間もない、ヒヤっとする場面。思わず反射的に叱ってしまうママ・パパも多いのではないでしょうか?

第2位:良いこと悪いことを教える・区別させるため  118票/900人中

第2位は「良いこと悪いことを教える・区別させるため」。まだまだ自分では「悪いこと」を理解できない場合も多い幼児には、多くのママ・パパが叱ることも必要と感じているようです。

第3位:してはいけないこと・ダメなことをしたとき  106票/900人中

第3位は「してはいけないこと・ダメなことをしたとき」。入園、入学までに、いけないことをお家で教えるために叱るという方もいるようです。

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第4位:他人に対し傷つける・してはいけないことをしたとき  49票/900人中

第4位は「他人に対し傷つける・してはいけないことをしたとき」でした。関わるのは家族だけだった赤ちゃん時期を卒業し、徐々に社会生活も広がっていく幼児期。他人にしてはいけないことを教えなければいけない機会も増えそうです。

第5位:周りや他人に迷惑をかけるとき  47票/900人中

第5位は「周りや他人に迷惑をかけるとき」。4位とほぼ同じ票数で「他人」というワードがランクインしました。保護者にとっては子ども同士の関わりだけでなく、周囲への迷惑も気になる時期。時と場合によっては公共の場で叱る必要もあると考えているママ・パパもいるようです。

第6位:悪いことは悪いと教えてあげないといけないので  46票/900人中

第6位は「悪いことは悪いと教えてあげないといけないので」。少し言葉が理解できるようになるこの時期、「悪いこと」を教えるために叱るという意見も見られました。

第7位:命にかかわるようなことをしたとき  42票/900人中

第7位は「命にかかわるようなことをしたとき」。好奇心旺盛でなんでも試してみたくなる子どもたち。目を離さず都度叱ってあげることも、命を守るためには必要なのかもしれません。

第8位:叱られた経験がないまま大人になると大変だから  31票/900人中

第9位:しつけには必要  28票/900人中

第10位:叱られてわかる・学ぶこともあるから  26票/900人中

8位以下にはシチュエーションではなく、叱ることに対する考え方が続きました。積極的に叱りたくはないけれど、将来のことを考え、学びのために叱るというママ・パパも。

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少数意見にもママ・パパの信念が

ここからは記述回答から個々の意見をご紹介します。

「他の人に怒られるぐらいなら」

・約束やルールを守らないとき
・道徳的にいけないことをしたとき
・意地悪なことをしたとき
・何度言ってもやめない・聞かないとき
・人の痛みのわかる人になってほしい
・親が甘やかす理由がない
・全く叱らないのも叱り過ぎも良くない
・他の人に怒られるぐらいなら親が叱ったほうがいい
・叱るのも親の仕事だから
・叱らないと何をしてもいいと思うから
・叱らないといけないこともある

子どものうちにわかっておいてほしいルールや限度を教えられるのは、やっぱりママ・パパ。中には親が甘やかす理由がない、という声も。

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「わが子には成長してほしいから」

・大事なことを教えるとき
・ワガママなとき
・間違った道に進まないように
・叱られない人生はないと思うから
・協調性をしつけるため
・いざというときには必要
・褒めてばかりいると打たれ弱い子に育つので
・喜怒哀楽は大事だと思う
・メリハリをつけるため
・成長のため

社会生活で必要となる力を教えるために叱るという意見も。「間違った道」「協調性」などのワードから、ママ・パパが成長したわが子も心配している様子も見られます。

「叱りたくはないんだけど……」

・怒ることと叱ることの区別がついていない気がする
・教える手段のひとつとは思うけど有効かはわからない
・一度目は叱り、二度目は怒鳴る
・叱り方がわからず難しい
・つい叱ってしまう
・叱らないでいることが難しい

怒ることと叱ることの違いなど、大人でもとっさにはわからない違いに悩む様子も。何が正解かわからず悩む保護者の様子もうかがえました。

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叱らない派の意見は

・叱らなくてもきちんと話せばわかるから
・まだ理解できない
・子どものストレスになるのでなるべく怒らない
・親自身が叱られずに育ったので叱らなくても問題はないと思う

「叱らない派」からは「叱られた理由がまだ理解できない」という意見も。親自身が叱られずに育った経験から、わが子も叱らないという声もありました。

叱ることが親子のストレスにならないように

「わが子のためを思って叱っても泣かれてしまうと戸惑う」「叱ったあとに後悔が残る」など、叱られた子どもだけでなく、ママ・パパのストレスにもなる「叱る」という行為。正解がない子育ての中、叱り方に悩んでしまうママ・パパの姿も見られました。

かわいい幼児期は、過ぎてしまえば一瞬の宝物。時には叱ることも考えつつ、叱ったあとは抱きしめて愛情を示してあげたいものですね。

アンケートを実施したのは・・・

親と子をつなぐ、2・3・4歳の学習絵本『めばえ』。アンパンマン、きかんしゃトーマスなど人気キャラクターと一緒に、お店やさんごっこや乗り物あそび、シールあそび、ドリル、さがしっこ、めいろ、パズル、工作、お絵かきなど、さまざまなあそびを体験できる一冊。大好きなパパ・ママとのあそびを通して、心の成長と絆が深まります。

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文・構成/kidamaiko

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