「お子さんを叱るときに、ついやってしまうことはありますか?」パパママ1000人に調査!
「非認知能力を高める」とか「自己肯定感をはぐくむ」などと、理想が叫ばれている子育て。しかし、忙しさに紛れてつい強く叱ってしまったり、ストレスがたまっていたようでガミガミくどくど。あるいは、堪忍袋の緒が切れついドカンとやってしまった。なんてことが日常茶飯事。
愛する子どものために、今できることをすべてしてあげたいと思っているはずなのに……。自己嫌悪に陥っていませんか? 他のママパパさんたちはどうなのでしょう。
そこで今回の調査は「お子さんを叱るときに、ついやってしまうことはありますか?」(複数回答可)です。
◆アンケートを実施したのは・・・
1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。
アンケートは、ハガキとwebで1000人の方々から回答をいただきました。
それではさっそくランキングを見ていきましょう。
7位 軽い体罰
1000人中40人(4.0%)の方が、つい手が(足が?)出てしまうと回答されました。
軽い体罰はスキンシップ、などとされる時代もありました。が、2020年4月以降は法律で体罰が禁止されています。親も人間ですから、反射的につい、という気持ちは理解もできますが、体罰に頼らない親子関係を築いていきたいものです。
6位 そのほか(具体的に)
1000人中62人(6.2%)の方が「そのほか」という選択肢とともに、具体的な例を書いてくださいました。
・子どもの友達と比べてしまう
・好きな事などをやらせないよと言ってしまう
・子どもの人格を否定してしまう
・出来ないことを言ってしまう
・ついでに他の事も言ってしまう
・冷たくする、無視してしまう
・嫌味な言い方になってしまう
・生理周期の体調によって怒らないことでも怒ってしまう
…などがありました。
体調によって感情のコントロールがうまく取れないという事情もあるのですね。
・先に怒ってしまい落ち着いてから後悔する。という例も。
5位 両親で同時にしかる
1000人中118人(11.8%)の方がこの回答でした。
お子さんの為にと、熱が入りますよね。お子さんは、かばってくれる味方がいない状況。とても心細いことでしょうね。
大人げないなあと思うのですが、つい。
4位 兄弟姉妹と比べる
1000人中123人(12.3%)の方が、きょうだいと比べて叱ることがあると回答しています。
兄・姉は、あまり語らないけれど、ずいぶんと我慢をしているものですよね。6位その他の具体例にも「上の子を中心に怒ってしまう」というのがありました。
比べても意味がないと分かっているのに、つい。
3位 特にない
1000人中136人(13.6%)の方がこの回答です。
心安らかに過ごせると、お子さんも叱られるようなことがめったになくなるのでしょう。良い循環ができているようですね。
叱る時に「つい」は無い。
2位 子どもの言い分を聞かない
1000人中144人( 14.4%)の方々がこう回答しています。
どうしてそうしたのか、言い訳と言い分、聞き分けてあげたいですね。なぜ怒られたのかを理解するまで、丁寧に説明することも必要なのでは。
向き合ってやれず、つい。
1位 感情的に声を荒げる
1000人中685人(68.5%)の方々がついやってしまうという回答です。
家事や出勤の準備に追われている時に、「あー、また!?」なんていうシチュエーションは、しょっちゅう。そんな時はつい、カミナリドッカーンですよね。
手はふさがっていても、口は使える。で、つい。
叱られるに至った経過を聞いてみよう
いかがでしたか? 他のママパパのみなさんと同じ「つい」はありましたか? 「つい」やってしまう叱り方が、親の習慣になっていませんか?
「ダメ!」「違うでしょ!」などはできるだけ使わず、どんな理由・経過で叱られるような結果に至ったのかに目を向けると良いとか。お子さんには問題の解決方法や、どうしてそれが良くないことなのか等を理解してもらえるように、Iメッセージ※を添えて伝えてあげたいものですね。
※Iメッセージ…相手を主語にして非を責めるのではなく、自分(I)を主語にして「してほしいこと」や気持ちを穏便に伝える方法
「○○ちゃんが△してくれると、ママは助かるんだけどな」など。
文・構成/橋本恵子