透明くれよんとは？
一般的なクレヨンとの違い
まず、見た目が全く異なります。
写真の上の通常のクレヨンは色が透けることなく赤なら赤、青なら青と色がはっきりとついたスティック状のものに紙などが巻かれていますが、透明くれよんはクレヨン自体の見た目が半透明になっています。持つ手が汚れないように巻かれているものも透明素材を使用しているため、宝石のようなクリア感があり、ワクワクする見た目です。(この商品をメーカーはオイルゲルクレヨンと表現しています。)
紙に触れたときの感覚の違い
通常のクレヨンを使ったときのことを思い出してみてください。クレヨン自体を紙にのせていくかのような軽い抵抗を感じながら塗るのではないでしょうか？ ロウ(ワックス)と色をつけるための顔料が主な成分であるクレヨンに対して、透明くれよんはスルスルとスケートで紙の上を滑るような感覚で色が紙にのせられていきます。
透明くれよんは特にぬるぬるとペタペタという感覚があるので、初めからついているプラスチック製の巻きものを、剝がさずに使うことをおすすめします
透明くれよんの特徴とは？
ぬりえではみ出してしまうお子さんでも楽しく塗れる
透明くれよんのセールスポイントの一つが「下絵からはみ出して塗っても、キレイに見える」ということです。線が細いイラストで、はみ出してもそれが一つの作風として見える「はみ出してもいいぬりえ」が同じくコクヨから発売されています。
上の写真は「はみ出してもいいぬりえ」の一部を塗ったものですが、通常のクレヨンで塗った(左)ものよりも透明くれよんで塗った(右)ものの方が下絵がはっきりと見えて、はみ出すことでアーティストが描いたように自然な雰囲気を感じませんか？ また、ドレスの上部は水色と紫の重ね塗りをしています。また腰の黄色い花はスカートとの境界線部分で水色と黄色が混ざり、一部緑系に見える場所がありますね。
紙の上で色を混ぜることができる
前述しましたが、色を混ぜ合わせることができるクレヨンです。もう少し詳しくお伝えすると、塗ってすぐであれば色を重ねて混ぜることもできるのです。なのでグラデーション表現や、透明くれよんにラインナップされていない色を作ることもできます。また、色を混ぜても透明感を失うことはありません。
透明くれよんの注意点
長期間の保存に注意
この色合いを出すために使っている色の素は、掲示や長期間保存をしていると色があせてしまう性質があります。そのため、長く楽しみたい場合は写真に撮ったり機械でスキャンしてデジタル化にしたりすることをおすすめしています。
2021年11月に娘が前述の「はみ出してもいいぬりえ」を塗ったときの写真が残っていました。
そして、2025年11月に見てみるとこのような感じに変わっています。退色だけでなく色味も少し変わっているのがわかりますね。
色が染みてしまう
描いてから時間が経つと徐々に紙に染み込んで、色を塗った部分がぼやけたり、裏まで色が染み出てきたりすることがあります。これはオイルゲルクレヨンの性質によるもので、筆者は時間が経つと表情を変えていくと感じているのですが、描いたときと見た目が変わってくるため、お子さんによっては違和感を感じてしまうかもしれません。
先ほどの2021年に塗ったページを1ページ進めると、次のページではこのように見えます。
筆者は透明くれよんのようなオイルゲルクレヨンを「幻想的で美しく変化していくクレヨン」ととらえています。それぞれの方の感じ方によって見え方は変わりますので、注意点として記載しておきます。
まとめ
塗るときの力が要らず、優しい色合いのクレヨンです。強い力が必要ないというのは、特に未就学のお子さんには使いたい・使いたくないを決める一つの観点になります。ぬりえやお絵描きに使う画材の一つとしてこのようなクレヨンも市販されているということを知っていただけたらうれしいです。
5色入り
あか・き・きみどり・みどり・あお
10色入り
あか・だいだい・き・きみどり・みどり・みず・あお・むらさき・うすだいだい・ちゃ
16色入り
あか・だいだい・みかん・き・きみどり・みどり・あおみどり・みず・あお・ぐんじょう・
むらさき・もも・うすだいだい・ちゃ・こげちゃ・はい
「透明くれよん」でほかのぬりえも塗ってみた！
やさしい発色でぬりえと相性抜群の「透明くれよん」。今回新たにほかのぬりえにも使ってみたところ、背景の空の淡い色がきれいに仕上がり、その世界観がぐっと広がりました。
「透明くれよん」を使って読者の皆さんもぜひトライしてみてください。
「つぶつぶアートぬりえ」もチェック
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