まず備蓄すべきは「トイレ」! 災害時の切実なトイレ事情

災害時のストックというと、真っ先に思いつくのが水や食料という方も多いのではないでしょうか? 水や食料はある程度我慢できますが、トイレは、待ったなしでやってくる生理現象です。最も重要な備蓄の一つが、実は携帯トイレです。
水や食料は用意していても、非常用トイレを1週間以上、家族分用意できているご家庭は少ないと思います。今回の「防災展」でも、最も充実していて、かつ重要性を訴えていたのは、トイレ関連でした。
非常用トイレセットは1日5回として家族4人、3日だけで60袋以上も必要となります。上記の写真は1週間1人分のトイレゴミですが、これが家族4人となり、適切な処理をせず悪臭を放つとなると…。想像するだけで恐ろしいですよね。非常用トイレを用意するのはもちろんですが、衛生的に保管できる状態を準備することも大切になります。
驚異の防臭素材。BOSの袋が付いた「非常用臭わないトイレセット」

まず、会場で驚いたのはクリロン化成株式会社のBOSシリーズ「非常用 臭わないトイレセット」です。ブースにはカレー粉が置いてあり、防臭袋の性能を試すことができました。普通のビニール袋を使用した容器からは、ブースの周辺からカレーの香りが漏れてすぐにわかります。それくらい強い香りにもかかわらず、BOSの防臭袋からは全くしません。
人の嗅覚の仕組みを利用した驚きの構造!

実は、こちらの袋は臭いを消す「消臭袋」ではなく、袋自体が臭いを通しにくい素材の「防臭袋」なのです。消臭剤の効果は消えてしまいますが、袋自体の構造なので防臭効果が消えることがありません。
また、人間は臭いを感じる限界値の「嗅覚閾値(きゅうかくいきち)」があり、臭いを感じる数値まで上がらないと臭いを感じません。BOSの防臭袋はゆっくりと臭いが漏れだすため、人には無臭に感じるというシステムです。
オムツからサニタリー用品まで日常で使える!

トイレ用セットだけではなく、袋だけのものもあるので汚物以外にも生ゴミなどにも利用できます。袋は、SSから最大20Lまであり、子ども用オムツから大人用オムツ、ペット用などもあります。
使い捨てナプキンを捨てる際のサニタリーボックス用に常備するのもおすすめです。シンプルな小袋(写真左下)もあるので布ナプキンや吸水ショーツなども、こういった袋があれば、出先で履き替える必要があっても使いやすいと感じました。
パパ・ママにうれしいオムツポーチも!
災害用の持ち出し用にはもちろん、普段使いにもぴったりなオムツポーチもあります。BOS用ポケットポーチが付いていて、セットしたまま袋を取り出すことができます。おしゃれなデザインで出産祝いなどの贈り物にも最適です。
防災意識を持ち歩く社会を目指す「コレポ」!

在宅避難を前提とした備蓄も大切ですが、災害はいつどこで起きるか、どこで被災するかわかりません。こちらのマルチトイレグッズがセットとなった株式会社カスタネットの「そなえる.com事業部」の「コレポ」はコンパクトなポーチなので、自宅の備蓄としてはもちろん、持ち歩き用、オフィス用、車内用など分散備蓄が可能です。
防災の備蓄を何から用意すればいいかわからない…という方は、とりあえず、こちらの「コレポ」を用意しておくと安心です。「マルチポンチョ(黒)、マルチフード(半透明)、固めるトイレ(凝固剤・排便収納袋)、非常用Oまるトイレ、ポケットティッシュ」の入った5点セットで、重さは170gと普段使いのバッグに入るサイズです。
目隠しのポンチョや便器にもなる袋もついている!

携帯用のトイレは数あれど、「コレポ」がユニークなのはそのセット内容です。携帯用の凝固剤と袋を用意していたとしても、目隠しや便器がないと、それだけでは用を足すことは難しいですよね…。
「コレポ」に入っている黒色の「マルチポンチョ」は被るだけでOK。トイレだけでなく、着替えの際の目隠し、また防寒具や雨具としても、マルチな使い方が可能な便利グッズです。携帯用のおまるも袋を広げて形を整えるだけで便器のように使えます。
担当者の方いわく、最初はただの大きなゴミ袋とバカにされたという「マルチポンチョ」。開発の半年後に熊本地震が発生し、避難所に寄付をしたところ「周りから見られずに安心でき、防寒にも役立った」と大好評で、ヒット商品になったとのことです。
ギフトにも最適な可愛い「くまモン」のデザインも

マルチトイレグッズの入った「くまモン」バージョンの「ポーチ入り防災グッズセット」もあります。可愛らしいデザインで、ギフトとして贈ることができますし、家族やお友達にプレゼントすれば防災意識が高まると思います。
企業では従業員への記念品、また自治体での防災関連のイベントや避難訓練の景品などとしても喜ばれているということです。
親子で考える「防災ボックス」

「防災意識を持ち歩く」社会づくりを促進している株式会社カスタネットでは、家庭での防災教育に関連する商品も扱っています。
あえて何も入っていない、防災用品を入れる用のBOXで、準備した防災グッズに色をぬると備えたモノがわかります。また、「色付けチェック表」では準備済みやまだ用意できていないものをマークできる工夫もあります。
ぜひ、親子で自宅の備蓄品を準備する入れ物として活用してみてください。
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防災バッグに授乳服を! 3秒で授乳ができる防災Tシャツ

避難所での、プライバシーのほぼない生活で役立つのが、授乳服の専門店「モーハウス」の防災Tシャツ(吸水速乾Tシャツ)です。
被災経験のあるママと専門家の意見を反映させた、肌を見せずに授乳ができる構造で、吸水速乾性に優れ、災害時に安心の防炎性の高い素材を使用しています。
災害時はもちろんですが、外出先で授乳室が見つからないなどといったときも使えますし、自宅でも3秒でパッと授乳できるので、普段使いにも便利です。お子さんの授乳期が終わっても、ヨガウェアや普段着として使えます。
「ケープで隠せば大丈夫」と思われがちですが、赤ちゃんが成長し自己主張がでてくるとケープを嫌がったり、泣きだしてしまったりすることがあります。「目と目を合わせて授乳ができること」も特徴で、筆者も子どもたちの授乳期にこのような授乳服があったらよかったと思う製品です。
全国の31自治体で、災害備蓄品として取り入れられています

「モーハウス」では、子育てママを支える災害対策として、授乳服を自治体で備蓄してもらう活動をしています。茨城県を中心に全国の31自治体で備蓄品として取り入れられています。
子育て協定の一環として、母子手帳交付や出生届の際に「授乳服カタログ」を渡し、行政を通し、授乳服をプレゼントする取り組みもしています。
また、日本橋と茨城県の「モーハウス」のショップ、全国の百貨店、もしくは、オンラインショップで購入することができます。出産祝いのプレゼントとしても喜ばれると思いますので、ウェブサイトをチェックしてみてくださいね。
>>>「モーハウス」についてはこちらから
できることから始める防災備蓄

株式会社KEiKAのブースでは、広げるだけでベッドになる段ボールベッドなどの寝心地などを体験。いざというときの心構えのためにも体験しておく大切さを実感しました。
こういった会場に足を運ぶだけでも防災意識が高まると思います。
また、災害時に備える備蓄と言われても、「緊急時」と構えてしまい、なかなか重い腰が上がらないかもしれません。ですが普段の生活でも使えるものを併用すれば、ハードルも下がり、意識も変わってくると思います。
ぜひ、今回ご紹介した製品を参考にご自宅やオフィスの備蓄品を見直してみてくださいね。
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取材・文/Rina Ota

