【調査概要:調査期間/2026年1月30日~2月22日 調査対象/0歳~12歳のお子さんがいる298人】
目次
読み聞かせは「ほぼ毎日」が最多! 習慣化している家庭が多数に
まずは、現在の読み聞かせの頻度についてきいてみました。最も多かったのは「ほぼ毎日している」で98人のパパ・ママが選択しました。また「週に数回している」が74人、「たまにしている」が45人と続いています。多くの家庭で、読み聞かせが日常の一部として根付いていることが見えてきました。特に「ほぼ毎日」が最多となったことから、寝る前のルーティンなど、生活の流れのなかに自然と組み込まれている家庭が多そうです。
一方で、「週に数回」や「たまに」といった回答も一定数みられます。その日の余裕や子どもの様子に合わせて取り入れている家庭もあるのかもしれません。

読み聞かせの本音とは? 「楽しい」と「しんどい」の間で揺れる気持ち
読み聞かせに対するパパ・ママの気持ちは、「楽しい」「大切」といった前向きな思いだけでは語り切れません。
絵本を楽しむ声がある一方で、日々の忙しさのなかで負担を感じる声も多く寄せられました。アンケートコメントからは、読み聞かせへのリアルな本音が見えてきます。

「楽しい」「かけがえのない時間」子どもの反応に癒やされる瞬間も
絵本に対する子どもの反応が大きな喜びになっている様子が見られました。絵本に向けるまなざしや、うれしそうな表情に触れるたび、「やってよかった」と感じる——そんな声が多く寄せられています。
読み聞かせは教育のためだけではなく、親子の心をつなぐ、かけがえのない時間。そのひとときが、親にとっても小さな癒やしになっているのかもしれません。
・疲れているときはちょっとしんどいけど、子どもがキラキラした目で絵本を見ていて幸せを感じる。(石川県/女性)
・親子の大切なコミュニケーションの時間でもある。もっと本当は読み聞かせの時間を長くしてあげたい、毎日15~30分しかとれない。(山梨県/女性)
・幼稚園のころから習慣化している。子どもが自分でいろいろな話を空想できるようになったことがうれしい。(兵庫県/男性)
・毎日の忙しさの中で、正直「今日はちょっとしんどいな」と思う日もあります。でも、読み聞かせを始めると子どもの真剣なまなざしやうれしそうな反応に癒されて、やっぱり大切な時間だと感じます。(大阪府/女性)
「時間がない」「ちょっと大変…」親たちのリアルな葛藤も
一方で、日々の育児や仕事に追われる中、読み聞かせを負担に感じている現実も浮かび上がりました。「本当はやってあげたい」という思いがあるからこそ、時間や体力が追いつかないもどかしさや、できない自分への後ろめたさを抱える声も少なくありません。
理想と現実の間で揺れる、切実な気持ちがうかがえます。
・時間がない。(千葉県/男性)
・とにもかくにも疲れた…眠たい…と思いながらも頑張っています。(兵庫県/女性)
・面倒。時間がない。(埼玉県/女性)
・読み聞かせをした方が情緒を育てるのにもよく、親子のコミュニケーションの時間にもなるからいいと思うけど、日々の生活でそこまでしてあげられていない状況です。(神奈川県/女性)
・少し面倒くさい…。(埼玉県/女性)
・もっと時間的、精神的余裕があれば読む機会を増やせるのになぁと思う。(香川県/女性)
読み聞かせをする理由は? 「子どもの成長」と「親子の時間」が大きな柱に
では、保護者はどのような理由で読み聞かせをしているのでしょうか。
196人のパパ・ママが選んだのは「子どもの成長に良いと思うから」という回答でした。言葉の習得や想像力、情緒の発達などへの期待が背景にあると考えられます。自由回答では、「絵本から動物の名前を覚えている」といった声もあり、日々の積み重ねのなかで子どもの成長や反応を実感している様子が伝わってきます。
さらに、「親子のコミュニケーションや触れ合いの時間になるから」も193人に支持されました。読み聞かせは、学びを促すだけでなく、親子の関係を深める時間としても大切にされていることが見えてきました。

絵本はどこで買う? 「書店」が人気、図書館やネットの活用も
読み聞かせに使う絵本の入手方法についてもきいてみると、もっとも多かったのは「書店で購入」で191人。また、「図書館で借りる」が134人、「Amazonなどのネット書店で購入」が82人と続きました。実際に手に取って選べる書店が中心となっている一方で、図書館やネット書店も活用しながら、複数の手段を組み合わせている家庭が多いようです。用途やシーンに応じて、無理なく絵本を取り入れているのかもしれません。
自由回答では、「近所の方からいただく」「保育園で月刊の絵本を購入している」「定期購入している」といった声もあり、購入や貸出だけでなく、身近なつながりやサービスを通じて絵本に触れている家庭も多いことがわかりました。

書店・図書館の利用頻度「ときどき行く」が最多に
子どもと一緒に書店や図書館に行く頻度についてもきいてみると、「ときどき行く」が約45%で最多となりました。次いで「よく行く」が約33%、「ほとんど行かない」が約14%という結果となっています。「よく行く」と「ときどき行く」を合わせると約78%の家庭が書店や図書館を利用しており、多くの家庭で日常的に訪れている様子がうかがえました。

書店や図書館に行く理由「選ぶ楽しさ」と「体験そのものの価値」
書店や図書館に足を運ぶ理由として多く挙がったのは、「子どもが本を選ぶ時間を楽しみたい」という声でした。
絵本を選ぶ過程そのものに価値を感じている様子が伝わってきます。自分で選ぶ楽しさや、新しい本との出合いが、子どもの興味や世界を広げているのかもしれません。
・子どもの興味を知りたいし、図書館で自分で選んだ方が興味を持って聞いてくれるから。(大阪府/女性)
・興味のある本を自分で選ばせるため。(北海道/女性)
・何冊も手に取りお気に入りを見つけやすい。いろんな本を知って見られて楽しい。(東京都/女性)
・たくさんの本の中から「これ読みたい!」と自分で選ぶ体験は、子どもの“選ぶ力”や興味を育ててくれる大切な時間だと思います。(大阪府/女性)
書店や図書館に行けない理由「環境・年齢・時間」がハードルに
一方で、行きたくても足を運べない事情がある家庭も少なくありません。アンケートからは、場所や子どもの年齢、生活状況といった現実的な理由が、利用のハードルになっている様子がみえてきました。
とくに、公共の場でのマナーや、本を傷めてしまうことへの不安から、利用をためらう声も目立ちます。「行きたい気持ちはあるけれど難しい…」そんな葛藤がにじみます。
・近くにないから。(奈良県/男性)
・子どもがあれこれ触って、集中して自分が選べないから。(東京都/女性)
・静かにできないから。(東京都/女性)
・図書館、書店が近くにないため。(奈良県/無回答)
・本を破いてしまうから。(東京都/女性)
子どもが夢中になる絵本は? 読み聞かせで反応が良かった人気作品
最後に、読み聞かせで反応がよかった絵本についてもきいてみました。
子どもたちが思わず笑ったり、夢中になったり、何度も「読んで」と持ってきたり——そんなエピソードとともに、人気の作品を紹介します。
ユーモア満載な『パンどろぼう』シリーズ

多くの名前が挙がったのが『パンどろぼう』シリーズです。パンのかぶりものをした正体不明のキャラクターと、ユーモラスな物語が魅力。予想外の展開と表情豊かなイラストが、子どもたちの心をつかみます。
「毎日1冊は持ってくる」「暗記するほど読んでいる」といった声も多く、繰り返し読みたくなるおもしろさがうかがえます。くすっと笑ってしまうストーリーが、読み聞かせの時間を一層楽しいものにしてくれる一冊です。
はじめての読み聞かせにも『だるまさん』シリーズ

『だるまさん』シリーズは、乳幼児から楽しめる人気の絵本です。ストーリーに合わせて体をゆらしながら、親子で一緒に楽しめます。くり返しの言葉とユーモラスな動きが心地よく、はじめての読み聞かせにもぴったりの一冊です。
世界中で愛される定番絵本『はらぺこあおむし』

世界中で愛され続ける『はらぺこあおむし』は、カラフルな色づかいと親しみやすいストーリーで、多くの子どもたちをひきつけてきた絵本です。ページをめくるたびに変化する展開は、自然と「次はどうなる?」という興味を引き出してくれます。
会話が広がる『大ピンチずかん』

『大ピンチずかん』シリーズは、日常の「ちょっとした困りごと=ピンチ」をユーモラスに紹介する一冊です。細かく描かれたイラストが特徴で、読み進めるたびに新しい発見があります。
「これは何?」「これもピンチ?」といったやりとりが自然に生まれるという声もあり、子どもたちの反応のよさがうかがえます。大人が一方的に読むだけではなく、親子の会話を楽しみながら読み進められる点も魅力です。
読み聞かせは「がんばりすぎない」が続けるコツ
今回のアンケートから、読み聞かせは親子にとって愛おしい時間である一方で、体力的・精神的な負担のうえに成り立っているというリアルな姿も見えてきました。それでも、毎日できなくても、時間が短くても問題ありません。アンケートにもあったように、子どもがキラキラした目で絵本を見つめる――その瞬間こそが、読み聞かせの価値を物語っています。
時には人気の絵本の力を借りたり、図書館や書店を楽しんだり…。無理のないペースで、本を通じたコミュニケーションを続けていくことが、なにより大切なのかもしれません。
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構成・文/牧野 未衣菜
