「マクドナルドからの優待券で子どもが投資に興味津々」「株を買う際は子どもに相談」元証券ウーマン・さぶさんに聞く、子どもが投資やお金に興味を持つ金融教育とは!?

10歳の女の子と8歳の男の子を育てるワーママのさぶさん。Instagramや書籍で発信している、忙しい毎日をラクに回すための“仕組み化”が共感を呼んでいますが、元証券ウーマンだった経歴から、子どもへの金融教育術も気になるところ。今回は、普段子どもたちとお金についてどんな話をしているのか、子どもたちの反応も聞きました。

2人の子どものママであり、上場企業の管理職としても忙しい日々を送るインフルエンサーのさぶさん(@sabu_1985)。ワンオペでも心と体をすり減らさずに働き続けるために実践してきたお金・時間・感情のマネジメント術のノウハウが詰まった、書籍『ママのお金と時間の「ゆる習慣」 元証券ウーマンが伝えたい暮らしのコツ70』も好評です。

子どもには経済に興味を持ってほしい! 小さい頃からお金のことや仕事の話も

――本の中で早期金融教育についてお話しされていましたが、お金に関する教育は必要だと考えていますか?

さぶさん 必要だと思っています。私自身はそういう教育は受けていなくて、幼い頃はお金の話は汚い話のような扱いでしたが、親が脱サラして商売を始めたことで、お金に関することを身近に感じるようになりました。

――お金に関することは話した方がいいというのは、そういうご経験からですか? 証券会社で働いたことも影響していますか?

さぶさん 前職の証券会社勤務、あとは大学で経済学部を出たことも大きいです。

アメリカの子どもは100円あったらガムを買うか投資するかというくらい投資が身についていて、ドイツもそういう文化だと聞きました。それに比べて、日本人は金融教育の考え方が独特で遅れているんだなと実感し、自分の子どもには小さい頃から投資の話などはしてあげたいと考えていたんです。

写真はイメージです

――著書には保育園に預けることに対して「マミーギルト」に苦しんでいたこと、そして言葉でコミュニケーションがとれるようになったら、「なぜ保育園に通っているのか」を、その理由や仕事の恩恵を伝えることで心が軽くなったともありました。それはもともとさぶさんがお子さんが大きくなったらそうしようと思っていましたか?

さぶさん そんなことなかったです。苦しすぎて子どもにポロッと言ったことを肯定してもらったことから始まって、言っていいんだなと思えたんです。子どもからは、「保育園の先生たちも、毎日お父さんとお母さんがお仕事を頑張っている」と、話してくれていると聞きました。

――「ママとパパが働いてるから旅行に行けるんだよ」というお話や、「働くことは楽しいこと」と伝えるのは、お子さんの未来に繋がる大事な教育だと感じます。お子さんたちはどういう反応ですか?

さぶさん 働くことについては、息子はお父さんの会社に入りたい、娘は私の会社に入りたいって言ってくれています。こんなに激務なのに(笑)。仕事時間は長いけれど、ちゃんとお給料もらえるならそっちの方がいいって思ってるのではないでしょうか。

――きっと働いているご両親の姿が楽しそうなんですね。

さぶさん 仕事に関しては、どういう成果物が出ているのかという話もしています。私は人材業界で働いているので、TVCMが流れることもありますし、「仕事は楽しいことや辛いことがあるもので、その辛いところを抜け出すための決断のお手伝いをしてるから、みんなにありがとうって言ってもらえるんだ」と話しています。

主人は車のメーカーにいるので、時間はかかるけど、ちゃんと車として完成し、発売されることを知って、興味を持っているようです。私が本を書かせていただいたこともあって、子どもたちは仕事は2つやるものだと思っているかもしれません。

子どもの名前でマクドナルドから優待券が! NISAで金融がより身近に

――先ほど投資のお話がありましたが、お子さんたちはもう投資に興味を持っていますか?

さぶさん 興味はありますが、『ジュニアNISA』が終わってしまったので、『こどもNISA』に向けて一生懸命貯金しています。

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――どうして興味を持つようになったんでしょう。

さぶさん 『ジュニアNISA』で息子にマクドナルドの株を買ってあるので、自分の名前でマクドナルドから優待券がくるというのがすごくスペシャルな体験で、興味を持ったようです。

――社会とのつながりができるいい勉強ですね。

さぶさん ほかにも丸亀製麺や吉野家など外食の優待をたくさん持っているので、「お母さんが銀行にお金を預けるのではなく、そのお金でそれぞれの会社を応援しているから、ありがとうとプレゼントが来るんだよ」と、保育園ぐらいから伝えています。

あとは、私が株を買いたいときに「スーパーと歯磨き粉の会社ならどっちがいい?」と聞くこともあります。子どもから「お母さんは毎日スーパーに行くから、スーパーのほうがいいんじゃない?」とアドバイスをもらうことも多いです。

――子どもが社会の一員であることと、社会の仕組みを知ることができますね。

さぶさん 金融教育というよりは経済の勉強ですね。どういう風にお金が生まれて、どういう風に企業が成り立っていくのか、投資は10年後の経済を占ってるようなものなので、経済に興味を持ってほしいという気持ちです。

――教えるにしても座学だと難しいところ、実生活に学びを取り入れているんですね。

さぶさん フォロワーさんにもおすすめしていますが、「子どもに喋れる=理解してること」だと思うんです。投資を始めてみたいけど、わからなかったり怖かったりする場合、子どもにも説明できるぐらい、自分の中に腹落ちしてるかは1つのバロメーターにしてもいいと思います。

――お金に関することで、お子さんを産む前と産んだ後で変わったことはありますか?

さぶさん 子どもが生まれる前は親の事業の借金もあり、子どもを育てられるか金銭的にとても不安でしたが、子どもに不安な思いをさせたくない一心で投資を一生懸命して、その不安から解消されたことが大きいです。あまり貯金がないときから投資をしておいてよかったなっていうのが、一番変わったことだと思います。

子育ては比較をしたらキリがない! なにも見ない、聞かない、探さない

――最後に、これまでの子育てを通して気づいたことがあれば教えてください。

さぶさん 今はSNS世代でキラキラした人がいっぱいいて、比較をしたらキリがないというのは子育てをしながら苦しんだポイントだと思います。比較をすると心がすさむので、比較しないことが私の中では1番気づきかもしれないです。

――周りと比べてちょっと辛くなることがあったんですね。

さぶさん 今私が働く会社は東京駅にあるので、同僚はみんな都内に住んでいます。でも私は新幹線通勤をするような場所から通っているので、会社の先輩たちとの子育ての話が違いすぎて、「ピアノの先生が家に来てくださるってどういうこと?」ですし、「家事代行? どうやって頼むんだろう?」と。その違いがすごく辛くて、なにも見ない、聞かない、探さないようにしていました。

――そんなとき、何か支えになったものはありましたか。

さぶさん ちょうど2人目が生まれたときにインスタを始めたのですが、フォロワーさんがママ友みたいな形になりました。当時は住んでいる場所に同じような働き方の人がいなかったので、「私も頑張ってます」という声など、フォロワーさんから勇気をもらって一生懸命頑張れたと思っています。

「頑張っているさぶさんの姿を見て、私も月曜日から頑張ろうと思えます」などのコメントを何年もいただいてて、今もそれが励みになっています。

ーーありがとうございました!

仕事の内容や株の相談、”どうせわからない”ではなく、話すだけで金融教育に

親の仕事の内容や、その仕事をすることで旅行ができていることを伝えたり、さらには株を買うときに子どもに相談をしたりする。そんなことはどうせわからないからわざわざ言わなくていいや、ではなくしっかりと伝えることで子どもたちが親の仕事を理解したり、いずれ自分が働くことを意識したり、さらには投資に興味を持つようになることがよくわかりました。難しいことは一切なし。今日からできる金融教育、ぜひ参考にしてくださいね。

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さぶさんは、元証券会社勤務で現在は別職種ながら上場企業で管理職を務める二児の母。証券会社時代の知見や、フルタイムワーママとしての葛藤などを発信して、現在20万人超の女性たちの支持を集めるインフルエンサーとしても活躍しています。

本書は、家事に育児に仕事にと奮闘する中で、ワンオペでも心と体をすり減らさずに働き続けるために実践してきたお金・時間・感情のマネジメント術をまとめた一冊です。

お話を聞いたのは

さぶさん 元証券ウーマン

2児を育てるフルタイムワーキングマザー。
某国立大学経済学部を卒業後、大手証券会社に就職。IT企業を経て、結婚を機に、ゆかりのない土地へ転居。周囲を頼れない環境の中で子育てをしながら、現在は人材・採用領域の上場企業にて法人営業分野のマネージャーを務める。
親の事業の借金返済などを背景に、お金のことで悩む時期を経験。その後、証券会社時代の知見と自身の試行錯誤をもとに、家族を幸せにするために無理なく続けられる家計管理や資産形成の考え方を発信している。
Instagramでは、忙しい子育て世代にも取り入れやすいお金の考え方が支持され、フォロワー数は21万人を超える。
著書に『元証券ウーマンの一生使えるお金の話 貯金ゼロから「貯め体質」』『元証券ウーマンの資産運用の話 お金が増える「ゆる投資」デビュー』(ともにKADOKAWA)がある。

取材・文/長南真理恵

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