調査期間:2026年2月22日~3月5日 回答者数:0~12歳の子どもがいる保護者372人
テレビだけでなく録画や配信も活用!

まずはじめに、「どの媒体でアニメを見ているか」を尋ねたところ、「地上波テレビ(リアルタイム視聴)」が179人と最多。「録画したテレビ番組」(142人)、「YouTube」(109人)、「Amazon Prime Video」(94人)と続きます。昔と変わらずテレビ派が根強い一方で、録画を上手に活用したり、配信サイトを利用したりと、さまざまな媒体を活用していることがわかります。
子どもが好きなアニメ1位は? 気になるトップ10を発表
では、実際に子どもたちが好きなのはどんなアニメなのでしょうか? 今回のアンケート結果から見えてきたトップ10をご紹介します。
1位:ドラえもん
みんな大好き「ドラえもん」。自分たちが子どものころも見ていたという方も多いのではないでしょうか。保護者からはこんなエピソードが聞かれました。
「ひみつ道具があればこれができるかも! と子どもが話すなど、ユーモアや想像力が豊かになっているのを感じます。大人が思いつかないようなとっぴなアイデアに驚くようなこともありました」(女性/大阪)
「ジャイアンはいつものび太をいじめるけど、本当はなかよしで困ったときには助けてくれるいい子なんだよと、子どもが理解していたことに驚かされました」(女性/神奈川)
「ドラえもんの映画を観て『絵はヘタでも気持ちをこめて描けばいいんだねぇ』としみじみと話してました」(女性/愛知)
ひみつ道具により想像力が膨らんでいるという意見や、アニメを通して学びを得ているといった声からも、子どもたちにいい影響を与えているケースが多いようです。
2位:プリキュア
特に女の子の保護者から多く挙がったのが「プリキュア」シリーズの声。2026年2月からは、探偵として活躍する女の子たちを主人公とした『名探偵プリキュア!』が放送されています。
「長い動画を集中して観ることができなかった娘ですが、大好きなキャラクターのエンディングの歌を聴くために1話を最後まで座って観て、エンディングはうれしそうに歌いながら踊る姿に成長を感じました」(女性/宮崎)
「幼稚園のお誕生会で将来の夢を発表するのですが、今年も『大きくなったらプリキュアになりたいです』とかわいい夢を発表していて、ほほえましい気持ちになりました」(女性/山形)
「プリキュアを見るようになってから、目がキラキラの女の子や、ハートなどを描くことが増えました。親子でハートや星などを描いて絵を華やかにしながら楽しんでます」(女性/千葉)
アニメに合わせて歌ったり踊ったり、子どもたちの楽しそうな様子が目に浮かびます。セリフや動きをマネするお子さんも多いようです。
3位:ポケットモンスター
ゲームでもアニメでも大人気の「ポケットモンスター」。特に小学生の子どもを持つ保護者から、たくさんの票を集めました。2026年5月からはアニメが新章へと突入したばかり! 新たな冒険のスタートに、ワクワクしているお子さんも多そうです。
「親世代もハマっていたので一緒に楽しめるのがうれしい」(女性/神奈川)
「主人公が仲間とお別れするシーンで感動して涙ぐんでいました」(女性/愛知)
「みんなで協力して行動していくことを学んでいるようです」(女性/福岡)
単なるポケモンたちのバトルだけではなく、仲間と協力したり、出会いと別れを経験したり。そんな友情ドラマもアニメ「ポケットモンスター」の魅力ですよね。
4位:ギャビーのドールハウス
日曜日の朝は見逃せない! という子どもも多いのが「ギャビーのドールハウス」。アメリカ発の子ども向け番組で、日本国内では2024年4月のテレビ放送開始を機に人気が拡大しています。
「『ギャビーのドールハウス』が始まった瞬間、娘たちがお気に入りのギャビーちゃんのぬいぐるみを持ってきて、猫耳カチューシャを装着! 楽しそうに視聴しています」(女性/静岡)
「ギャビーのドールハウスをダンボールで工夫して作り、成長を感じました」(女性/北海道)
「ギャビーを英語でも理解できるようになりたい! と英語の勉強に対して前向きな気持ちになってくれるようになりました」(女性/東京)
キャラクターたちのかわいらしさやストーリー展開はもちろんのこと、「子どもが英語に興味を持った」という意見も印象的でした。地上波のテレビでは日本語版のアニメが放送されていますが、配信サイトでは英語のコンテンツも多く、「好き」をきっかけに学びたいと思う子どもたちも多いようです。
5位:クレヨンしんちゃん
特に小学生のお子さんに人気なのが「クレヨンしんちゃん」。ユニークなストーリー展開や、ドタバタのギャグ展開、親しみやすい世界観に、大人も思わず笑ってしまいますよね。
「言葉やセリフをまねするようになった」(女性/宮城)
「映画館へ親子で行くようになった」(男性/広島)
「アニメのごっこ遊びをするようになった」(女性/大阪)
昔はちょっぴり“お下品”な表現が敬遠されていた時期もありましたが、時が経った今、幅広い世代から愛される作品になっているのも印象的です。
6位:アンパンマン
小さなお子さんから絶大な人気を誇る「アンパンマン」。「わが子も小さいときに大好きだった!」「アンパンマンのおもちゃがおうちにある」なんて方も多いのではないでしょうか。
「どんなに泣きじゃくっていても、アンパンマンマーチを流すと泣き止むことが多かったです。アンパンマンは親にとってもヒーローになりました」(女性/東京)
「私の中で、アンパンマンがヒーローでバイキンマンは悪役のポジションでした。だけど娘にはその感覚がなくバイキンマンも大好きと言ったときにハッとさせられました」(女性/東京)
イヤイヤ期だったり、赤ちゃん返りをしたりと、そんな時期の成長に寄り添ってくれるアンパンマン。アンパンマンが親子に寄り添う存在になっている様子もうかがえます。
7位:ブルーイ
げんきいっぱいな子犬のブルーイが主人公のアニメシリーズ「ブルーイ」。世界140以上の国と地域で愛されているオーストラリア発のアニメです。
「夢のドリームハウスを描くシーンがあるのですが、娘はそのハウスをとても気に入ったようです。家でも保育園でも自分だけのお気に入りのおうちをたくさん描いていて、娘の創造力が広がったように感じました」(女性/東京)
元気いっぱいで想像力豊かなブルーイから学ぶことも多いようですね。「子どもに安心して見せられる」といった声も挙がっています。
8位:パウ・パトロール
アメリカ・カナダ制作の幼児向けテレビアニメ「パウ・パトロール」。リーダーのケントと、8匹の子犬たちからなるチームが、さまざまな町のトラブルに立ち向かっていくお話です。
「『困っている人がいたら助ける』というパウ・パトロールの精神が身についてきたようで、家で私が探し物をしていると『パウ・パトロール、出動だ!』と言えば一緒に探してくれたり、息子のほうから積極的に『どうしたの?お手伝いするよ』と声をかけてくれるようになりました。アニメを通じて、誰かを助けることのかっこよさや優しさを自然に学んでいる姿に成長を感じ、親としても温かい気持ちになります」(男性/栃木)
アンケートではこんな素敵な意見が寄せられました。勇気ある行動で難題に立ち向かっていく「パウ・パトロール」の仲間たちから、学べることも多そうです。
9位:ディズニー作品
「ディズニー作品が好き」「ディズニープリンセスが好き」という声も数多く挙がっています。特に『アナと雪の女王』が根強い人気。アンケートではプリンセスに憧れる女の子たちのほほえましい様子が寄せられています。
「アナ雪グッズを身につけている子を見ると、すごくうれしそうにしています」(女性/神奈川)
「娘が『アナと雪の女王』の登場人物をマネしてよく歌うようになりました」(女性/愛知)
「以前からかわいい~と言っていたものの、そこまでハマってなかったディズニープリンセス。けれど、クリスマスプレゼントでもらった『アナと雪の女王』のレゴブロックをきっかけにどハマり! まさかのきっかけに親が驚きました」(女性/京都)
かわいらしい女の子たちの様子に、思わずにこにこしてしまいますよね。姉妹でプリンセスごっこをしている、という声もありました。
10位:鬼滅の刃
10位は「鬼滅の刃」。マンガ、アニメのみならず、映画化や舞台化、ゲーム化、さらにはコラボレーションなども幅広く展開し、マンガが完結してもなお多くの子どもたちに支持されています。
「親子で一緒に映画を観に行きました」(男性/静岡)
「鬼滅の刃は、子どもから教えてもらって親がハマりました」(女性/佐賀)
社会現象と呼ばれるほどの大ブームを巻き起こしたのは2019年ごろ。小さな子どもには少し怖い描写もあることから、当時は見せるのを控えていたご家庭でも、成長した今だからこそ一緒に楽しめる作品かもしれません。
アニメによる影響や子どもたちの成長

アニメの影響はとても大きいもの。「アニメの影響でどんな行動をするようになったか」と尋ねたところ、「歌を歌う」(187人)がトップに。「同じポーズや技をまねする」(119人)、「絵を描く・工作をする」(114人)、「キャラクターになりきる」(87人)と続きます。少数派ですが「将来の夢に影響している」(16人)という声もありました。

アニメをきっかけにした変化や成長を尋ねたところ「言葉やセリフをまねするようになった」(152人)、「好きなものや興味が広がった」(151人)、「遊びやごっこ遊びが増えた」(103人)という順になりました。
中には「親子での会話が増えた」という人も。一緒にアニメを楽しむだけでなく、こんな会話の広がりも見せているようです。
「いろいろなセリフや単語を覚えては『これってどういう意味?』と質問をしてきます。いろいろなことに興味が広がっておもしろいなと感じています」(女性/東京)
「ジャイアンの行動は、のび太が嫌がっていたらいじめかもしれないね、と話したり、アニメではお父さんが働いてお母さんが料理していることが多いけれど、今はいろんな生き方があるよね、と話したり。多様性を感じます」(女性/島根)
「クラスの子に意地悪されたり、自分も人に嫌なことをしていたり。アニメを通してどうしてそのような行動になるのか気づき、考えることができるようになってきた気がします」(女性/北海道)
アニメを通して子どもの考える力が育まれたり、親子で価値観について話し合ったりする様子からは、作品が子どもたちに与える影響の大きさもうかがえます。

また、アニメを通して「勇気や思いやりなどを学んでいると感じる」という声にも注目しました。多数派ではないものの、子どもたちがアニメを“ただ楽しいもの”としてだけでなく、登場人物の行動や言葉からさまざまなことを感じ取っている様子もうかがえます。
「保育園のお友だちと一緒に、アニメのキャラクターになりきって遊ぶことが多いです。その関わり方を見ていると、自分だけがやりたいキャラクターを主張するのではなく、交代でやる、一緒になりきるなどを学んでいるように思いました」(女性/東京)
「とあるアニメで、姉妹で喧嘩をしたあと妹が悲しんでいるのを見て反省し、謝って仲直りして新しい遊びをするというストーリーがありました。同じようにうちの子も自分たちで仲直りして再び遊び始めたことがあり、影響の大きさを感じました」(女性/千葉)
さらにこんな素敵な声も寄せられています。
「物語の中で、主人公が『本当は怖いけど、大切な人のために一歩踏み出す』場面がありました。そのとき『この子、ほんとは泣きたいのにがんばってるね。でも、きっと誰かがそばにいてくれたら、もっとがんばれるよね』という子どもの言葉に、ハッとさせられました。そのとき、この子はキャラクターの強さではなく、弱さや不安に寄り添っているのだと気づかされました。それ以来、アニメは“娯楽”というより、子どもの感じ方や考え方を知る小さな窓のような存在になっています」(男性/東京)
夢中になれるからこそ「学び」もある。子どもたち自身の学びだけではなく、大人たちにとっても「アニメを見ている子ども」を通して気づかされることも多いようです。
成長に伴い、見る作品やアニメの見方、考え方なども変わってきます。その時々の子どもたちの感性に寄り添いながら、一緒に作品を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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文・構成/伊東ししゃも
