Google社が教える『Gemini』の新機能!YouTubeやAIを子どもが安全に使うための便利機能、学習に役立つ教育チャンネルなど、家庭で使うポイントとは?

夏休みが近づくと、子どもの動画視聴やデジタル機器の使い方に悩む保護者も多いのではないでしょうか。便利な一方で、「見せすぎが心配」「思わぬトラブルに巻き込まれないか不安」と感じることもあります。そんな保護者の不安をサポートしてくれるのが、Googleが提供するデジタルセーフティー機能です。今回は、先日開催された「家庭でのデジタルセーフティーに関する説明会」の内容をもとに、親子で安心してデジタルコンテンツと付き合うためのポイントをご紹介します。

こんなに便利なの⁉︎意外な機能があるGoogleファミリーリンク

早速ですが、『Google ファミリー リンク』をご存じでしょうか。

『Google ファミリー リンク』は、子どもがデジタル機器を安全に利用するためのペアレンタルコントロールサービスです。保護者のスマートフォンと子どものスマートフォンやタブレットを連携させることで、アプリの利用制限や使用時間の管理、位置情報の確認などができます。子どもの見守りと適切なデジタル利用をサポートしてくれる、保護者の心強い味方です。

『Google ファミリー リンク』の使い方を教えてくれたのは、Google Play パートナーシップ アプリ部門 日本統括部長 エヴァン小島さん

チャンネルブロック&検索結果のフィルタリング

保護者の端末と子どもの端末をファミリーメンバーに紐づけることで、閲覧可能なコンテンツを制限することができる機能です。また、検索にフィルターをかけることも可能です。

ショート動画も制限できる!

ついつい見すぎてしまうショート動画も、視聴できないように設定したり、利用時間に制限をかけたりすることができます。

便利な位置情報機能と外部アプリの連携

子どもがスマートフォンやタブレットを持って外出している場合、現在地を確認できるほか、あらかじめ特定の場所を登録しておくことで、その場所への到着時や出発時に保護者へ通知が届く機能もあります。

お子さんが一人で塾や習い事に通っているご家庭にはもちろん、災害時などの緊急時に居場所を確認できるのは安心ですよね。子どもの安全を見守るための心強いサポート機能です。

「子どもにAIは使わせない」は時代遅れ⁉︎ 『Gemini』の新機能で効率的な学習が実現!

「自分で考える力を鍛えたい!」そう思っている保護者がいちばん遠ざけたいのがAIですよね。「なんでも答えをすぐに出してしまうものは子どもの考える機会を奪ってしまうだろう」と心配になるのが親心。しかし、実は設定を変えるだけで、あたかもそばに先生がいるかのように考え方をアドバイスしてくれる機能があるんです。

受験勉強やテスト勉強、さらには自由研究まで、保護者の皆さんは、『Gemini』と一緒にサポートすることができるんです。

『Gemini』の使い方を教えてくれたのは、コンシューマー アプリおよび AI マーケティング担当の福江麻衣さん

ポイントは”ガイド付き”学習

『Gemini』のツール(+ボタン)からガイド付き学習の設定を選ぶと、答えをすぐ教えてくれるのではなく、正解に至るまでの道順を「なぜ?」や「どのように?」と問いかけながら、子ども自身が答えに辿り着けるようにサポートをします。

例えば、自由研究について『Gemini』に相談するとします。「自由研究でカブトムシをテーマにするなら、どんな研究ができる?」と質問すると、いくつかのアイデアを提案してくれます。

もちろん、すべてをAIに任せるのではなく、ヒントやアドバイスをもらいながら課題を進めることが大切です。そうした使い方であれば、子どもが「何をしたらいいかわからない」と悩むことなく、自分で考えながらスムーズに作業を進めることができるでしょう。

また、中学受験などに出題されるような難しい算数の問題では、どこが間違えているのか自分でも理解できないことも。そんなときは、解いた問題用紙を『Gemini』に読み込んで質問するだけで、どこを間違えたのか解説してもらえます。さらに、自分の苦手な分野やミスしやすい問題の傾向を聞いて、分析してみてください。

こうした使い方であれば、使うことのメリットがとても大きいと捉えることができますね。

YouTubeは”動画の図書館”! 学習に役立つコンテンツもいっぱい

学習を進める際、分野によっては教科書や参考書を読んだだけでは理解が深まらないことも少なくありません。そんなときは、動画を活用したほうが効率よく理解を深められる場合もあるでしょう。

国語のおすすめ

100秒でわかる名作 
ケロケロ辞典ー動画で覚える四字熟語・ことわざ 

文字情報だけでは記憶に残りにくい名作文学。ショート動画であらかじめ物語の概要を知っておけば、実際に名作文学を読んだときにも内容を理解しやすくなり、より記憶に残りやすくなります。

文学史、故事成語、ことわざ、四字熟語、慣用句、熟語など、暗記で確実に点数が取れる項目は、楽しい動画で学んでしまうのも◎。国語に苦手意識がある子は必見です。

算数のおすすめ

中学受験のrestart
いつもの先生

算数・数学の 図形の分解・可視化による理解向上には、中学受験向けチャンネル『中学受験のrestart』や『いつもの先生』があります。動画編集のクオリティーが高く、テキストよりも学習効果を高めることができるそう。今後はAIを駆使して図形問題に取り組む学習スタイルがメジャーになっていく可能性もありますね。

英語のおすすめ

英語の学習には、『YouTube』と『Gemini』の組み合わせがおすすめ! お気に入りの英語動画を視聴し、わからない単語や文法表現が出てきたら、字幕が表示されている場面をスクリーンショットで保存します。その画像を「Gemini」に読み込ませることで、語彙や文法について詳しく解説してもらうことができます。
*字幕が使えない動画の場合は、PixelなどAndroid端末の自動字幕起こし機能を使う方法もあります。

長期休暇の後はSNSトラブルが増加傾向に! 禁止するよりも話し合いでのルール決めが大事

今回の説明会のパネルディスカッションには、内閣府「青少年インターネット環境の整備等に関する検討会」委員でもあり、子どものSNSに関するトラブルなどに詳しい、LM虎ノ門南法律事務所の上沼紫野弁護士、大人気YouTuberでサイエンスアーティスト 市岡元気さんらが登壇。

左から:Google DeepMind プリンシパル サイエンティスト 東京拠点リード 全 炳河さん、 LM虎ノ門南法律事務所 上沼紫野弁護士、サイエンスアーティスト 市岡 元気さん、YouTube Japan Head of MediaCo and Responsibility Partnerships 早川 ゆかりさん

上沼弁護士によると、法律事務所へのSNSトラブルに関する相談は、長期休み明けに増加する傾向があるそう。また、子どもが「親には相談しづらい」という理由から、法律事務所へ直接連絡するケースもあるといいます。

「子どもの一番の味方である保護者に相談ができないという関係性になってしまうよりも、日頃から話し合い、お互いが納得できるルール決めをすることが大切です。
また、極端にデジタルツールやコンテンツを制限することで、小さな間違いをさせる機会を奪ってしまいます。何事も実際に経験してみなければわからないことも多いため、保護者が管理しつつ、使わせてみることも重要です」

3人の娘さんのお父さんでもある、市岡元気さんは、こう話します。

「こちら(保護者)が一方的に決めたルールだと、子どもが納得できず、守れないことが多いと思います。私自身もこれまでにもいろいろな方法で使用時間の制限を試してきましたが、ことごとく失敗…。子ども自身が納得できるルールを親子で話し合って決めていくことが重要だと感じました」

好奇心を刺激するツールとしてぜひ使ってみて

最後に、Google DeepMind のプリンシパル サイエンティストの全 炳河さんは、「YouTubeやAIを避けるよりも、好奇心を刺激してくれるツールと捉えてみてください。そこで得た興味や関心を実際の体験や学びへと発展させることで、より深い理解や成長につながります。AIも人間も経験で成長しますので、ぜひ好奇心の種まきに使ってみてください」と話しました。

動画やAIは、むやみに避けるべきものではなく、使い方次第で子どもの学びや好奇心を広げてくれる心強いツールです。大切なのは、そのメリットとリスクを正しく理解し、親子で納得できるルールのもとで活用すること。

この夏、親子で話し合って、我が家なりのルール決めや安全に使える設定を見直してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いたのは

鬼石有紀 ライター

教育学部を卒業し、幼稚園・小学校教諭免許を取得するも、教師は母の希望だったため教師にはならず。自分自身の経験から、子どもは矯正せずにありのまま育てるのが一番だと思っている。勉強は嫌いだけと、学ぶことは楽しいと大人になって気づく。趣味は腸活と音楽を聴くこと。最近は子どもの影響で城・神社、世界遺産巡りにハマっている。

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