『読売KODOMO新聞』とは?
小学生向け新聞の中でも『読売KODOMO新聞』は、カラフルかつポップな紙面が目をひきます。また小学生にわかりやすい解説や、思わず引き込まれる記事が満載なところも魅力の一つ。
製作しているのは小泉朋子編集長と上田惇史記者ら8人の記者です。教育部に所属し、本紙の記事やKODOMO新聞の取材を担当しています。

「『読売KODOMO新聞』は、創刊当初から週に1回木曜日に発行されています。何を掲載するかは週に1度、編集会議で決めます。トップニュースの担当は挙手制。やはり記事を製作する記者にも楽しんで作ってほしいですから。20ページの中に1週間のニュースや学び、エンターテインメントを凝縮しています」(『読売KODOMO新聞』小泉朋子編集長)

一般的な新聞と同じく、一面を飾る記事は特に大事なニュースや出来事。オリンピックやW杯のような旬の話題から、8月であれば語り継ぎたい戦争の話題や、SNSとどう付き合うか?といった問題、また大雨が続いていたら「警戒レベル5から身を守る方法」など、お子さんに知っておいてほしい内容をえりすぐり、その時々で様々な記事を盛り込んでいるそうです。
「やはりお子さん向けの新聞といっても、新聞は新聞。できるだけ硬派なニュースも取り上げたいと考えています。大雨や地震など災害が起きた時は、当初の予定を変更して記事を差し替えているんですよ。
中にはお子さんたちが難しいと感じる内容もあるかもしれませんが、そこは私たちの腕の見せどころ(笑)。活字を読むのが楽しいと感じてもらう紙面作りを大切に、目を引く見出しをつけたり、写真やイラストもたっぷり使ったりすることで、どのページを開いてもワクワクする!じゃあ、もうちょっと読もうかな?と感じてもらえるような仕掛けをちりばめています」(小泉編集長)
ここに注目!魅力的な紙面をもっと楽しむポイント
子どもたちの興味関心を引く紙面作りを心がけているという『読売KODOMO新聞』。では具体的に、どこをどんなふうに読むと、もっと楽しめて学びも深まるのかを聞きました。
「前提知識」がなくても理解できる記事づくり
TVでニュースを見ているときに、お子さんから「◯◯って何?」と聞かれて戸惑った経験はありませんか?とくに戦争やテロなどの世界情勢は、そもそも難しい問題で、さらにお子さんがわかりやすい言葉で説明するのは至難の業です。
しかし『読売KODOMO新聞』は、前提知識がなくても読める工夫と言葉選びを徹底しているそうです。

「通常の新聞は、読者の方々に前提知識が入っているので、例えば国際紛争の話を書くときも話が早い。でも、KODOMO新聞では、そもそもガザとは?ガザで何が起こったのか?を説明してから、今回はこういうことがありました……といったように記事を書きます。
私たちは新聞記者ですので、短く書くことはいくらでもできます。でもKODOMO新聞では前提から丁寧に説明し、しかもお子さんが読みやすい行数にまとめています。とくに国際情勢は難しく、歴史的な経緯も説明しないと読者の理解が追いつかないので、記者たちは日々工夫を重ね、わかりやすくするように心がけています」(小泉編集長)
情報を補足する「赤字」と「用語解説」
記事の中には、難しい言葉や注目してほしい用語を深掘りする工夫もされています。その代表が「赤字」と「用語解説」です。

「特にポイントとなる、知っておいてほしい言葉には『赤字』をつけています。例えば熊本地震の記事なら、10年間という短いスパンで熊本に大きな地震が起きたことを説明するため、そもそも前の地震って?震度はいくつ?などと、情報を整理して、お子さんにもわかるように入れています。『赤字』があることで、ちょっと難しい出来事も、意味や背景を知りながら読み進められるようにしています。

『用語解説』は、名探偵コナンが教えてくれる人気コーナーです。いま知っておきたいキーワードを、切り抜いてさらに学びを深められるようにまとめています」(小泉編集長)
「どこから読んでも」意味がわかる記事構成
大人の場合は、一面から、見出しの下の導入文からなどと、順を追って新聞を読みます。しかし子どもの場合、自分がいちばん興味をもった記事や、記事の途中から読むケースも珍しくないそうです。
「でも、それでいいと思っています。まずは興味を持ち、新聞を読むって楽しいと思っていただきたいので。だから『読売KODOMO新聞』の記事は、ぱっと開いた1見開きの中で、どこから読んでも意味がわかる構成になっています」(小泉編集長)

ほとんどの漢字に「ふりがな」をふっている
『読売KODOMO新聞』は小学校低学年から高学年までと、読者層が幅広いのも特徴です。ひらがなを勉強する1年生も、たくさんの漢字を覚えた6年生も、同じ紙面を読みます。

「よほど難しい漢字や、常用漢字でないものはひらがなにしていますが、ほとんどの漢字にふりがなをふって、あえて漢字を減らすことはありません。音がわかればなんとなく意味を理解できるでしょうし、知らない漢字でも読むうちに語彙力がおのずと増えてゆきます」(上田記者)
成長別!オススメの読み方と注目企画
さらに、お子さんの成長別にもオススメの読み方や企画を伺いました。
小学1〜2年生
まだまだ難しい文字や長い文章を、自主的に読むことは難しい小学校低学年。オススメは、寝る前の読み聞かせとトイレに記事を貼ること!
「トイレに記事を貼るというのは読者さんから寄せていただいたアイディアです。一日の中でも何度か利用しますし、目の前に貼ってあったら自ずと目にとまりますよね。親御さんが『これを読んでほしい』とか、お子さんが興味をもちそうだなと思った記事を切り抜いて、貼ってみては?」(小泉編集長)
小学3〜4年生
自分の好きなことや、わかることも増え。好奇心旺盛な小学校中学年。上田さんは「クイズを出してみては?」といいます。

「簡単なものでいいんです。クイズ形式で記事の内容を親子で話してみると、盛り上がると思います。実は記事の中でも、次のページをめくってほしいというものは、クイズ形式にする場合があります」(上田記者)
このほかにも、ウェブサイトで公開している「ウィークリー学習シート」の活用や、コナン君たちが注目ワードを解説する「おしえて!コナン 時事ワード」の切り抜き学習も、中学年以上にオススメとのこと。

「『ウィークリー学習シート』は、『四谷大塚』協力のもとに作っている、無料の学習プリントです。紙面から重要ニュースや社会問題をピックアップし、時事問題の知識を楽しく身につけられるように作っています。利用には読売IDを取得する必要がありますが、活用していただけるといいですね。
『おしえて!コナン 時事ワード』が掲載されているページも、10月からさらにパワーアップしました。世界のあいさつや、基礎的な情報を学べる『地球パスポート』というコーナーを新設しました。切り抜いて、世界について学んでいただきたいです。前回お話ししたように、一言でいいので読んだ感想も添えたり、親御さんもそこに対してコメントをしていただいたりすると、一層学びが深まりますよ」(小泉編集長)
5〜6年生

中学校への進学や受験も意識し始める小学校高学年。ニュースで時事問題をチェックすることはもちろん、さらなる学びが深められる企画がオススメです。
「四谷大塚」協力の「そうか!わかったぞ!」と「チャレンジ道場」は、中学受験にも役立つ国語と算数、理科、社会の問題や話題が毎週掲載されています。また、英語教室「AEON KIDS」監修の「What’s up?English」は、ウェブサイトにアップしている動画もぜひ見てほしいとのこと。
「秋〜冬にかけて、中学受験に直結する記事を盛り込んだ『読売KODOMO受験新聞』も折り込みます。今年は10月15日号から全9回入りますので、興味のある方はチェックしていただきたいです」(上田記者)
「読者の声」が記事作りに生きている
子どもたちの学びを深め、心ときめく紙面作りがされている『読売KODOMO新聞』。8人の記者と編集長のもと、丁寧に情熱をもって作られているということがわかりました。
「記者たちが一所懸命、趣向を凝らし、みなさんに読んでほしいと願って書いています。紙面を通して、少しでも世界を広げていただけたらと思いますので、どうぞ気になる記事から読んでみてください」(小泉編集長)
「読者の皆さんから寄せていただくハガキが何よりの励みで、紙面作りにも生かされています。届いたハガキは全部コレクションしたり飾ったりしています。これからもよろしくお願いします」(上田記者)
前編はこちら
お話を聞いたのは
(写真右)小泉朋子編集長。2003年読売新聞入社、2025年に『読売KODOMO新聞』編集長に就任。(写真左)上田惇史記者。2010年読売新聞入社。教育部に所属し、KODOMO新聞のほか、本紙向けの記事を手掛ける。パリ五輪では現地取材も経験した。
[公式]読売KODOMO新聞
写真/田中麻以(小学館)