子どもに習い事を辞めたいと言われたことがある人は結構いるのではないでしょうか。どうしたら良いのか、頭の痛い悩みですよね。また、嫌がるのではなく「辞めたい」とまで言うのには、子どもなりに何か理由もありそうです。
目次
子どもが「習い事を辞めたい」と言いだしたら?
そこで、HugKum編集部では、子どもに習い事をさせているママ・パパ115人にアンケートを実施しました。アンケート結果とともに対処法などを考えていきましょう。
一度は辞めたいと言った子は約半数!
実際に習い事を辞めたいと言った子は、どのくらいいるのかをまずは聞いてみることに。
お子さんが辞めたいと言ったことがあるとい人は45%強。別のアンケートでリサーチした「習い事を嫌がる」というアンケートでは、約60%だったので、お子さんとしても辞めたいというのには、何かしらよく考えた末の強い意志が感じられますね。
子どもが「習い事を辞めたい」と言う理由は?
最初は楽しんで行っていたはずの習い事を辞めたいとまで言わせた理由はなんなのでしょう。また一時的に嫌がるのではなく、辞めてしまいたいというのには理由も気になりますよね。
先生と合わなかった
なかなか指導してくれる場を目の前で見られるわけでもないので、子どものいうことと、雰囲気で察知するしかなく、どの程度なのか判断が難しいですよね。ただ、怒る理由が理不尽だったり、誰にでも怒ってばかりいるのであれば、一度考えてみる必要があるかもしれないですね。怯えながら続けてもあまりいいことはなさそうです。そこまでではない場合には、直接先生ではなくスタッフの方に相談してみるなどの解決手段がないか模索してみる方法もあるのでは。
「先生がこわすぎる」(30代・静岡県・子ども1人)
「先生と合わない(40代・北海道・子ども2人)
「先生に怒られる」(30代・神奈川県・子ども2人)
学習についていけない、結果が出ない
習っていることについていけなくなると、授業の途中で分からないとは言い出せない子どもの気持ちもわかりますよね。また練習してもできるようにならない場合にも投げ出したくなってしまいそうでです。家で一緒に少し前の部分から確認をしてみたり、可能であれば先生に個別に質問させてもらうなど、解決の手段はいくつかありそうです。
「良く理解できないから」(50代・大分県・子ども2人)
「結果が出ない」(40代・埼玉県・子ども3人)
「上達しないから」(40代・大阪府・子ども2人)
遊びを優先したい
必ず一度は出てくるのがこの悩みではないでしょうか。他の子が遊んでいたら一緒に遊びたくなる気持ちはよく分かります。でも、他の子は別の時間に習い事に行っているかもよ、と話し合うとか、週の大半が習い事になっている場合には、少し絞ってあげることも大事かもしれないですね。
「遊びたい」(40代・島根県・子ども3人)
「遊ぶ時間が無い」(30代・北海道・子ども3人)
習い事がつまらない、飽きた
塾などの場合、教科書の違いからすでに習ってしまったとか、図鑑が好きな子はそんなこと知ってるし、と言う考えになりがち。でも、先生に直に教えてもらえるからこそ、新しい視点が開けることって多いですよね。また、音楽系であれば、もっと難しい曲が弾きたい、といったこともあるのかも。でも、地道な練習があってこそできるものなんだとうまく教えてあげられたらいいですね。
「飽きてきた」(30代・北海道・子ども2人)
「面倒」(40代・埼玉県・子ども1人)
「楽しくないから」(30代・富山県・子ども3人)
宿題や練習をやりたくない
「勉強したくないから辞めたい」(30代・愛知県・子ども2人)
「練習が嫌」(30代・東京都・子ども2人)
本人が満足したため
「バレエを習っていたが、1か月ほどでもう満足したと言ってきた」(30代・大阪府・子ども1人)
友人関係
「友人関係」(40代・鳥取県・子ども3人)
苦手を克服できなかった
「水泳で水が怖いと言っていた」(40代・神奈川県・子ども2人)
「しんどいから」(40代・大阪府・子ども2人)
「やる気がなくなったから」(30代・岐阜県・子ども3人)
辞めたいと言われたら続けるべき?辞めさせるべき?
辞めたいと言われた人は半数近くいましたが、その後辞めさせるべきかは本当に悩みますよね。みなさんどのようにしたのでしょう?
なんと、そのまま続けているという回答が約半数もいました!そして3割はとりあえず続けた後に辞めていて、言われたらすぐに辞めたという人は25%弱という結果に。辞めたい理由にもよると思いますが、みなさんどんなポイントで続けさせるかを見極めたのでしょう。
続ける
子どもに習い事を辞めたいと言われても動じず、続けさせる方向で調整したという人たちの声。続けさせるためにはいくつか方法があるようです。お子さんに合いそうなものを取り入れてみたらいかがでしょう。
「先生と話し、問題が解決したから」(30代・神奈川県・子ども2人)
「無理には通わせず前向きな気持ちになったときに行かせる」(30代・新潟県・子ども1人)
■自分で行くと決めたので続けることの意義を伝えたという人も
「継続は力なりなので」(40代・埼玉県・子ども5人)
「中途半端なことはさせない」(30代・和歌山県・子ども3人)
「団体競技のため周りの迷惑を考えさせた」(40代・大阪府・子ども5人)
「潜れたら吹っ切れると思ったから(40代・神奈川県・子ども2人)
「本人が頑張ると考え直したから(30代・東京都・子ども2人)
「励ました」(30代・千葉県・子ども3人)
「その日の気分で言っているだけで、行くとちゃんとやるので」(30代・東京都・子ども2人)
とりあえず続けてから辞める
とりあえず続けてから、結局やめたという人たちは、一時的なものなのか様子を見たり辞めたいと思う原因を探ってみたという人も。
「見ていてもつまらなさそうにしていたので」(30代・富山県・子ども3人)
「新しいことにシフトした」(40代・埼玉県・子ども3人)
「理由がしっかりしていて、親子共に納得できたから」(40代・宮城県・子ども2人)
すぐに辞めさせる
「泣いて嫌がったので、辞めさせた(30代・愛知県・子ども2人)
「合格したから(40代・大阪府・子ども2人)
「連れて行くのが大変だったしやる気がないから(30代・岐阜県・子ども3人)
子どもに「習い事を辞めたい」と言われた時の対処法
子どもに辞めたいと言われた時に実際にされてきたことを見てきましたが、実際に目の前で自分の子に辞めたいと言われた場合は、どのように対処するのが良いのでしょう??
1:やる気のない子には“成長した先”を見せてあげる!
とりあえず行くものの、嫌々取り組んでいる場合や、家での練習や宿題になかなか手をつけないというやる気がない子たち。そんな子たちには、習い事を続けたことで成功している少し上のお兄さん・お姉さんを見せたり、こんなすごいことができるようになるよ、という先の目標を見せてあげるのはいかがでしょう。子どもは目の前のことに気をとられがち。だんだん、なんのためにやっているのかわからなくなってしまうのもうなづけます。そんな時に、プロのピアニストやバレリーナ、ロボットコンテストや研究開発者といった人たちを見たら、自分もこうなりたい!と俄然続けるという気になるのでは。
2:親が無理せずできるように試行錯誤していることを見せる
ただただ続けなさいと言われるだけでは、「ママは分かってない!」と子どもの心が離れてしまうことにも。親の方から、子どもが前向きに習い事に取り組めるように先生に相談したり、家での練習時間や方法を工夫するなど、子どものために努力してくれていることが分かれば、じゃあ続けてみようかな、と思ってくれることも。
3:成長したこと・頑張ったことを褒める機会を増やす
子どもは褒めて伸ばせ、という言葉があるように、やっていることを認められるだけで心が満たさせるもの。合格したり、できなかったことができた場合には大げさなほど一緒に喜んであげましょう。また、なかなか進歩が見られない場合にも、頑張っていること、努力しているポイントをしっかりと具体的に褒めてあげましょう。習い事を続けることの楽しさを思い出してくれるのではないでしょうか。
子どもの習い事には親も二人三脚で!
習い事を辞めたいと言われた場合の対処法、いかがでしたか?ついつい慣れてくると、子どもには習い事さえさせていればと安心してしまいがち。子どもと一緒に通えない場合にも、家で今日はどんなことをしたのか、何ができるようになったのかを聞いて褒めたり、逆に教えてもらったりとしっかりコミュニケーションをとることが子ども1人だけではない、二人三脚での取り組みにつながり、子どもの心細さや不満も減っていくのではないでしょうか。意外と親が知らないことを習っていたり、そうだった!と思い出すこともありますよね。積極的にそういったことを子どもにも伝えて、習い事を家族みんなで楽しむようにできたらいいですよね。
文・構成/HugKum編集部