子どもが習い事を嫌がる・・・その原因は?どう対処するのが正解?ママパパに徹底リサーチ!

子どもに習い事をさせていると必ずと言っていいほどぶつかるのが、子どもが行くのを嫌がる、ということではないでしょうか。実際にどのくらいの子が嫌がったことがあるのか、またその理由や、対処方法を知りたいですよね。

一度は習い事を嫌がったことのある子は約6割

HugKum編集部は、子どもに習い事をさせているママ・パパたちにアンケートを実施しました!回答はいかに・・・。

Q.お子様が習い事を嫌がったことはありますか?

子どもが習い事を嫌がったことがある、と答えた人は、約6割。みなさんやっぱり苦労されていますね〜。

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子どもが習い事を嫌がる原因は?

では、子どもが習い事を嫌がる理由はなんなのでしょう?理由が分からないと対処の仕様もないので、知っておくべきポイントです。

成果が出ない、上達しない

大人も同じですが、子どももやっぱりできないと悔しくて時には嫌になるもの。バレエや水泳など、周りと比べてなかなか上達しないというのは分かりやすいポイントでもあるので、子ども心にも傷つくよう。また、発表会などでちゃんとできなかった時なども嫌になりがちですよね。
「うまくできなかったとき」(50代・兵庫県・子ども1人)
「なかなか成果が出ない」(30代・大阪府・子ども5人)
「習っていることが理解できず、できなかった時」(40代・広島県・子ども1人)
「上達しないから」(40代・大阪府・子ども2人)

先生と子どもの相性が合わない

子どもが言いがちな、先生が嫌だという問題。練習現場を直接見ることのできないママとしては実際どうなのかが分からず難しいですよね。ただ、褒めて伸ばすタイプか、厳しく指導するタイプかというのは教室やクラスの方針にもよります。我が子にあった先生、教室なのかの見極めは大切かもしれませんね。

「先生が怖い態度(発表会の練習で気合が入りすぎでの態度)をとるので」(40代・東京都・子ども1人)
「先生とソリが合わない」(40代・広島県・子ども4人)
「先生に怒られたときが嫌だったみたい」(30代・神奈川県・子ども2人)

興味がない・やりたくない

こちらも意外とあるあるな悩みですよね(笑)物心つく前の幼い時から始めた習い事だとなおさら、やりたいと思ってなかった、無理やりやらされたと言いがちに。また、やってみたら思っていたのと違った、ということもあるのかもしれませんね。
「おもしろくないから」(30代・北海道・子ども2人)
「楽しくない」(30代・富山県・子ども3人)
「興味がない」(40代・京都府・子ども2人)
「自分のやりたくないことだった」(30代・北海道・子ども3人)

子ども同士の人間関係

一緒に習っている子との人間関係は小学生低学年くらいになると出てきやすい問題ですよね。サッカーや野球は仲間との連携が必要なので、メンバーのと関係はとても重要に。また、楽しく通っていたのに、友だちとトラブルになったり、自分だけ友だちがいないと心細くなったりする気持ちも分かりますよね。
「メンバーの問題」(30代・静岡県・子ども2人)
「一緒に習っている子とのトラブル」(30代・岐阜県・子ども3人)
「友人関係」(40代・鳥取県・子ども3人)
「友達がいない」(40代・宮城県・子ども1人)

面倒くさくなった

親として一番腹立たしいのがこの問題では(笑)明確な理由はないのに面倒くさいから、と言われた日には・・。例えば、スイミングでは着替えるのが面倒、公文では同じ問題を繰り返すのが面倒など、面倒な理由もさまざま。何が嫌なのか、細かく聞き出す必要がありそうですよね。

「なんとなく行くのが面倒だった様子」(40代・埼玉県・子ども1人)
「行くのが面倒」(30代・東京都・子ども2人)
「面倒くさい。つかれた」(30代・千葉県・子ども3人)

遊びを優先したい

自分だけ習い事で、学校で仲良しの子たちが遊んでいる場合にはこんな問題が出てきがち。習い事が多すぎないか、年齢に応じて十分に遊ぶ時間が取れているかなども気にかけてあげるのも大切かも。
「友達ともっと遊びたい」(40代・神奈川県・子ども1人)
「友達と遊べないとき」(40代・福岡県・子ども1人)
「遊びたかったり、好きなテレビがやっている時」(40代・愛知県・子ども2人)

宿題が多くてできない

習い事自体の宿題が多い場合、学校の宿題もあるので、ずっと勉強し続けているという嫌な気持ちになりがちに。公文などは先生と相談して宿題の量を調整することもできるはず。また、ピアノやバイオリンなどは宿題を含めて習い事、という場合も多いので、よく話し合うことも大切かもしれないですね。
「学校から帰って来て宿題大変なので」(40代・大阪府・子ども2人)
「公文の宿題の多いこと、なかなか先に進まず同じ内容を繰り返し学習するのが嫌に」(30代・茨城県・子ども1人)
「宿題が多くてやりたくない!と言っていた」(30代・神奈川県・子ども3人)

眠い、疲れている

つい、面倒くさいだけでしょ!と言いたくなるのが、こちらの問題。必要な睡眠時間が取れているようなら、頑張って行って欲しいですよね。疲れていると言われた場合、なかなかどの程度なのかも分かりにくく、送迎をしてあげると次回以降も繰り返してしまいそうで、悩むポイントですよね。

「眠かったから」(30代・神奈川県・子ども1人)
「眠かったり疲れている場合、雨で徒歩で向かわなければいけない場合」(30代・神奈川県・子ども2人)

続けるのがしんどい

続けることの大切さまで理解できないのが子どもですよね。親からすると、頑張った先にはこんないいことがあるよ!と言いたいけれども、子どもは目先のことだけを考えがち。なんとかモチベーションを上げるようにしたいですね。
「しんどいから」(40代・大阪府・子ども2人)
「遠いから」(40代・千葉県・子ども1人)
「勉強を続けるのがしんどい」(40代・埼玉県・子ども5人)

内容が難しくて理解できなかった

理解できないことが多くなると、確かに憂鬱な気分になるもの。実際に他の子について行けないほどになっているのであれば、つらい事ばかりなってしまうので、家でちょっと見てあげたり先生に相談してみることも大事かもしれないですね。
「できないことが増えてきたから」(30代・東京都・子ども2人)
「内容が難しくなってきたため」(30代・北海道・子ども1人)
「理解できないから」(50代・大分県・子ども2人)
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習い事を嫌がったときの対処法

習い事を嫌がる理由がこれでもか!というほど、たくさん出てきましたね。うちもそう!と思った人も多いのでは。できれば楽しく通って欲しいもの。嫌がる時の対処法はみんなどうしているのか教えてもらいました。

頑張ろう!と励ます、説得する

とにかく前向きに、頑張ろう!と励ますという回答が多かったですね。その時は嫌でも、友だちができたりうまくなったりするとコロッとやる気が出るのも子どもの特性。そんな特性を忘れずに、折れずに頑張る意味を伝えたいものです。

また、うまくいかなくて嫌になっている子には、十分できていること、少しでも進歩していることなどを見つけ出してあげることも大事。意外と子どもはできている部分には気づいていないこともあります。また間違えてもいいから、根気よく続けることが役に立つ、ということも教えてあげたいですね。

「とりあえず頑張って行ってもらい、そのうち友達ができて嫌がらなくなった」(40代・宮城県・子ども1人)
「できている所を褒めた。 いっぱい間違えていい事を伝えた」(30代・北海道・子ども1人)
「説得した。練習すればできるようになると」(30代・東京都・子ども2人)

子どもや先生とよく話をした

嫌がると一言で言っても、その理由は人それぞれ。一体何が嫌なのか、よく聞いてあげることがまずは大切。先生や友だちとの関係などはなかなか話したがらないもの。怒っているのではなく、教えて欲しいという気持ちを伝えながら丁寧に聞いてあげましょう。また、先生にとっても嫌がって来ない子の例はたくさん見ているはず。アドバイスを求めたり、実際にここが気になっているのでは、というポイントなどを聞いてみることも大事ですね。先生も生徒が辞めてしまうのは困るはずなので(笑)、どんどん頼りましょう。

「どうして楽しくないのか、話をした」(30代・富山県・子ども3人)
「よく話をした」(40代・埼玉県・子ども3人)
「先生と話し合った」(30代・神奈川県・子ども2人)

嫌がっているところを改善した

嫌がっている部分が、宿題が大変、疲れるなど家での問題だった場合には、積極的に改善できるチャンス!大量の宿題が目の前にあると、自ずと嫌な気持ちになるもの。最初から二つに分けて今日は半分できたらOK!など、やる気を保てる量や時間を調整してあげましょう。また、宿題を一時的にでも減らしてもらえないか、先生に相談するのもおすすめ。ペースがゆっくりになっても、進歩していることが分かれば子どものやる気が回復することも。また疲れて行く気になれない、という場合には、思い切って昼寝時間を設けたという人も。大人でも15分程度の昼寝は有効的、と言われますよね。ぐっと疲れが取れたり、寝かせてくれたという気持ちが前に向かうこともありそうです。

「一気にやるのは大変だから2日間で分けて、半分終わったら気分転換で出かける事にした」(30代・神奈川県・子ども3人)
「習い事の先生に宿題を減らしてもらった」(30代・茨城県・子ども1人)
「昼寝をしてから行くようにした」(50代・徳島県・子ども5人)

習い事を休ませた

習い事に行く直前になって嫌がる、ということも多々ありますよね。その場合、無理強いせずに休ませるという回答も。時間のない中で、とにかく行きなさい!となってしまうと、子どもの心にさらに嫌だという気持ちが上書きされてしまう可能性も。とりあえずは休ませて、その後、次は行けそうなのか、嫌な場合にはなぜなのかを落ち着いた時間をとって話し合うという方法もありますね。その際には、嫌ならいつでも休んでいいよという逆のメッセージが伝わらないように注意したいですね。

「休ませる」(30代・静岡県・子ども2人)
「習い事に行かない」(40代・埼玉県・子ども5人)
「無理強いせず休ませています」(30代・神奈川県・子ども2人)

嫌がっても習い事に行かせる

学校と同じように、習い事は決まり事なので、なんとなく嫌だから休むという理由は通用しないと厳しい態度で臨むという回答も。また、習い事を始めるときに、きちんと続けることなどを約束している場合も多いですよね。そんな場合には、一度した約束は守るということを理解させる意味でも譲らない姿勢は大切ですね。ただ、この場合には習い事に行っている間、帰ってきたときに、どんな風に過ごしていたのかなど、様子を確認してあげるのも必要。友だちや先生とのトラブルなどが隠れていたり、対処が必要な場合もあるかもしれません。

「決まりごとだとはねつけた」(40代・大阪府・子ども5人)
「行かせる」(40代・広島県・子ども4人)
「習い事をするときに特別なことがない限り休まないと約束をしたので。」(40代・福岡県・子ども1人)

期限や条件をを決めて続けさせた

一過性のものでなく、とにかく通いたくない、という場合には、条件や期限をつけるというのもいい案ですよね。スイミングなら何級を合格したらとか、ピアノならこの曲を弾けるようになったら、または何年生になるまではなど、頑張れば可能な程度の目標を定めれば、目標に向かって前向きに通うことができますよね。親としては不本意かもしれませんが、目標に到達したところで、子どもの方からもっとやってみるという声が聞けることもあるかもしれませんよ。

「期限をきめて続けさせた」(30代・静岡県・子ども1人)
「合格したらやめてもいいことにした」(40代・大阪府・子ども2人)

本当に嫌ならやめていい、と伝えた

今日は行きたくないという理由の時には、適当な理由で休むのなら習い事自体を辞めなさいと伝えるのも有効。習い事を辞めたいわけでなく、行くのが面倒なだけということも多々あるからです。辞めたら友だちと会えなくなるとか、楽しみにしていた発表会に出られなくなるなど、それは嫌だと思うことも多いはずですよね。親としては後戻りしにくい一言なので、悩ましくもありますが、潔く話をすることも時には必要。

「嫌なら辞めなさいといい、それは嫌だという事で渋々行った」(40代・愛知県・子ども2人)
「本当に嫌ならやめていいと伝えた」(40代・大阪府・子ども2人)

習い事を辞めさせる

習い事に行くようになったものの、嫌々通い続けているということもありますよね。習い事には月謝などの費用がかかるもの。子どもがズルズルととりあえず通っているだけなら、ムダな出費にもなりかねません。それで親がストレスを感じるくらいならいっそのこと、辞めさせるという選択肢もあります。ただその場合には、なぜ辞めさせようと思ったのかを、子どもにきちんと説明して、嫌がれば辞められるという誤ったメッセージが子どもに残らないように注意する必要がありますね。

「一ヶ月は続けさせたが、無理するよりはとやめさせた」(30代・沖縄県・子ども3人)
「行かせようと思ったけど、本人がやる気がないから辞めた」(30代・北海道・子ども3人)
「子どもがやりたくないなら無理にやらせることはないとあきらめた」(30代・大阪府・子ども1人)

習い事に行けばいいことがある、と教えた

結構ありがちなのが、行く前は嫌がるものの、終わって帰ってくると楽しかった!と言うパターン。そんな場合には、行けば楽しいということを思い出させたり、また周りの友だちができないことができるようになるよ!など、続けるといいことがあると教えるなど、習い事に通う必要性をインプットするのも効果的。とりあえずルーティーンなので通っているという思考に陥っている子には効果的です。また、習い事の回数や内容にも寄るかもしれませんがご褒美作戦が有効なことも。スポーツ系の習い事であれば、体力を消耗しているのでお菓子を買ってあげるとか、合格したら何かをあげる、など簡単にモチベーションを上げられて、気づいたらご褒美なしでも行くようになったという場合もありますよね。

「行けば楽しいことをアピールする」(30代・岐阜県・子ども2人)
「今やってれば後々良かったと思えることを教えてあげる」(40代・千葉県・子ども2人)
「終わったらアイスを買う」(30代・千葉県・子ども3人)

特に何もしない

子どもが嫌がることに過剰反応しない、というのも実は有効。なぜなら、子どもは親の意識を向けて欲しくて、わざと嫌がることを言うこともあるからです。その場合、あれ?反応してくれない、と思うと、はいはい行きますよ!と自分から準備をすることも(笑)子どもの性格や行動パターンなどをよく分かっているからこそ、取れる対処法でもありますね。

「自分から行くのを待つ」(50代・東京都・子ども2人)
「なにもしていない」(40代・神奈川県・子ども2人)
「特に何もせずいつも通り」(40代・埼玉県・子ども1人)

習い事を嫌がって「辞めたい」と言ったら?

自分がやりたくて始めた習い事を、一度でも行くのが嫌だと思ったことは、ママ・パパたちの中にも実はあるのでは?自分がなんで続けられたかを思い出しながら、子どもに話してあげるのもいいですよね。そして、今回のリサーチで出てきた、実際にママ・パパたちがとったたくさんの対処法は、リアルですぐに実践できそうなものばかりでした。

HugKumでは、「習い事を嫌がる」の次に出てきがちな、「習い事を辞めたい」と子どもに言われた時の記事も掲載しています。辞めたいと言われてもなんとか対処できそうな方法が載っているので、ぜひそちらも参考にして、お子さんの習い事が楽しく続けられるようにサポートしてあげてくださいね!

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文・構成/HugKum編集部

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