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おんぶ紐のメリット|両手が空く&赤ちゃんの視界が広がる!
赤ちゃんの首が据わり、「そろそろおんぶデビューを」と検討している方は多いのではないでしょうか。なかには「抱っこだけで十分」「おんぶって何がそんなに良いの?」といった疑問をお持ちのママやパパもいるかもしれませんね。
そこでまずは、そもそもおんぶ紐はどのように便利なのか、そのメリットを見ていきましょう。
両手が使える
抱っこ紐では、赤ちゃんの様子を常に確認することができますが、両手や体の前面が塞がってしまいます。一方、おんぶ紐を使えば両手がフリーに。赤ちゃんをおんぶしながら、家事等の作業が捗ります。
おんぶ体験が心身への刺激に
おんぶのもうひとつのメリットとして挙げられるのが、赤ちゃんがママパパの肩越しに周りの景色を見られること。
抱っこのときよりも視界が広がり、ママやパパが見るのとおなじ世界を楽しめるため、脳に刺激が与えられます。
また、大人の身体の動きを体感したり、赤ちゃんを自身が自分でバランスをとろうとしたりするため、体幹が鍛えられ、身体的な成長も助けるといわれています。
ママパパの身体への負担も少なめ
また、背中で赤ちゃんを支えることができるため、ママパパの腰や肩への負担が抱っこより少ない点もメリットといえます。月齢が上がれば上がるほど、抱っこよりおんぶのほうが「楽」に感じる方は多いようです。
おんぶ紐はいつからOK? 月齢でいうと?
そんなおんぶを助けるおんぶ紐ですが、もちろん、赤ちゃんが生まれてすぐに使えるわけではありません。おんぶ紐が使えるようになるタイミングも、しっかりチェックしておきましょう。
おんぶ紐は首が据わってから(生後4ヶ月ごろ)
おんぶ紐を使う際、基本的に赤ちゃんは「縦抱き」のような体勢に。そのため、おんぶ紐は首がしっかりと据わる生後4ヶ月ごろからの使用が推奨されています。
ただし、月齢が低い子の場合は生後4ヶ月を過ぎていても、長時間のおんぶとなると、次第に首がぐらついてしまうことも。長時間にわたってのおんぶは、お座りもできるくらい姿勢が安定してからにしましょう。心配な場合は、ガード付きのおんぶ紐を使うのもおすすめです。
おんぶ紐の正しい使い方&注意点
装着の仕方はおんぶ紐の商品ごとに異なりますが、どの商品においても使用時に共通して気をつけたいのが、「赤ちゃんの体型にサイズを合わせること」です。
赤ちゃんの身体に合っていないと、転倒やすり抜けなど、危険を伴うおそれがあります。赤ちゃんと自分の背中との間に隙間がないか、高さは合っているか、紐がたわんでいないか等、今一度確認しましょう。
また、赤ちゃんが快適におんぶを過ごせるように、足が「M字型の姿勢」になっているかも要チェック。もしもM字になっていなければ、アジャスター等を調節して、この姿勢を保てるようにしてあげます。
慣れないうちは、おんぶ紐が正確に装着できているかどうか、他の人に確認してもらうと安心です。ストラップやバックルなど、商品によっては金具類の開閉についても念入りにチェックする必要があるため、ひとりの場合は、鏡を使って確かめましょう。
おんぶ紐の選び方・チェックポイント
おんぶ紐、とは言っても、昨今ではさまざまな商品が展開されています。選ぶ際はどのようなことに注目すれば良いか、選び方のポイントも見ておきましょう。
おんぶ専用か、抱っこと兼用か
おんぶ紐には、おんぶ専用のものと抱っこと兼用のものがあります。お子さんがまだ小さく「シーンに合わせて抱っこと使い分けたい」場合は、抱っこ兼用のものがおすすめ。
お子さんがすでに大きく、「もう抱っこはあまりしないかも」という場合や、抱っこ紐をすでに持っている場合は、おんぶ専用のものでも良いかもしれません。おんぶ専用の商品は、おんぶのしやすさに特化したものが多くあります。
着脱方法をチェック
取り付け、取り外し、どちらの方法もしっかり確認しましょう。取り付けが複雑だと、ひとりで装着ができないだけでなく、お子さんを降ろすのに手間取ってしまう場合も。
お子さんがおんぶで眠ってしまった場合、 起こさないように降ろすのは結構大変です。できるだけシンプルに着脱できるものを選びましょう。
対象月齢をチェック
おんぶ紐は「首が据わってから」と上述しましたが、製品の仕様によっては推奨月齢が異なります。お子さんの月齢でも使って問題のないものか、すでに首が据わっていても、購入前には必ず確認しましょう。
おすすめはメッシュ! 素材もチェックしましょう
また、ママやパパの身体と密着する抱っこ紐は、素材選びも重要なポイントです。できるだけ通気性がよく、蒸れにくいものを選ぶのがベター。
汗をよくかく赤ちゃんには、速乾性・通気性・放湿性にすぐれたメッシュ生地がおすすめです。
おんぶ紐のおすすめ14選|抱っこ兼用タイプから、リュック式、昔ながらのタイプまで
ここからは、おんぶ紐の具体的なおすすめ商品をご紹介。昔ながらの紐タイプのものから、リュック式、抱っこ兼用タイプなど、実にさまざまな種類があるので、ご自分に最適なものを見つけてくださいね。
胸元でバッテンにならない 昔ながらのおんぶひも
「使い方がシンプル」と定評のある、昔ながらのおんぶ紐をベースにした商品。おんぶ紐のシンプルさを残しつつも、身体の前で紐をクロスする必要がないので、おんぶ紐による胸の目立ちもありません。
だっこ紐として使えるのも、うれしいポイント!
おんぶ紐の4WAY ベビーキャリア
おんぶだけでなく、対面抱っこ、前向き抱っこにも使うことができ、さらにはヒップシートにも変身!
4WAYを使い分けながら、赤ちゃんの頃から長〜く使用し続けられる便利なベビーキャリーです。サイズの調整が簡単なので、ママパパふたりで共用できるのも魅力!
昔ながらのおんぶひも おんぶ・だっこ兼用子守帯
こちらも、昔ながらのシンプルなおんぶ紐。背もたれ部分は取り外しも可能で、軽量かつ持ち運びが簡単です。出先に「念のため」持参する用に重宝されています。
抱っこにも使うことができ、シンプルながら有用な一品。
エルゴベビー OMNI360
大人気の定番ベビーキャリーと聞いて、エルゴベビーの商品を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
エルゴのこちらの商品は、対面抱き・前向き抱き・横抱き・おんぶの4通りの使い方ができるだけでなく、涼しく、軽く、乾きやすいメッシュ素材を使用。蒸れにくく、快適な装着感が特徴です。
さらに、装着もしやすく、安定感も抜群。ママパパも赤ちゃんも安心して使用し続けられるアイテムです。
Aprica アップリカ
アップリカのこちらのベビーキャリーなら、おんぶはもちろん、縦抱っこ、前向き抱っこ、腰抱っこ、さらには、新生児から生後4カ月頃(体重7kg)にまで対応した横抱っこも可能。
赤ちゃんの脚がひらきすぎない設計で、股関節の自然なM字型をキープしてくれます。ほか、腰と首を安定させ、おなかを圧迫しないなど、赤ちゃんの身体の負担軽減に十分に気を配った一品。
ベベフィット 抱っこ紐
状況に応じてヒップシートを折りたたむor広げると、肩から腰へ、腰から肩へと重心が移動し、ママやパパの身体の負担を軽減。特許を取得したこの重心移動技術で、長時間のおんぶ・抱っこを楽にしてくれるアイテムです。
日本、アメリカ、ヨーロッパ、中国の特許だけでなく、世界の安全認証を取得(CE、CPSC、KC)しており、安心して使用できます。
Graco(グレコ)
新生児期から抱っこ紐として使用でき、首がすわってからはもちろんおんぶ紐としても使える、グレコの抱っこ紐。肩と腰のベルトで赤ちゃんの体重をしっかり分散してくれるので、長時間のおんぶも疲れにくいのがポイントです。
後頭部まであるヘッドサポートや、股関節脱臼に配慮した座部クッションも付いており、もちろん赤ちゃんにもやさしい一品。
赤ちゃんのずり落ちを防ぐ「レッグホルダー」のおかげで、なかなか難しいおんぶ装着も比較的カンタンにできます。
BABY&Me (ベビーアンドミー)BELK-S
ママパパ2人での共用を重視したニュートラルなデザインの、BABY&Meのベビーキャリア。パーツの切り替えによって、新生児〜大きくなるまでの成長に合わせた快適な抱っこやおんぶを実現します。
さらに、赤ちゃんのお尻を乗せる台座には、独自の2層構造を採用。重さを支えて分散するEPPフォームと、下腹部への負担を軽減するウレタンフォームが組み合わせられているため、ママもパパも比較的ラクにおんぶ・抱っこをし続けられる、と定評があります。
ファムキャリー
昔ながらのおんぶ紐と、ベビーキャリーの特長を組み合わせて生み出されたおんぶ&抱っこ紐。肩だけでなく腰でも支える「登山用リュック」と同じ構造のため、おんぶ時の肩への負担をグッと減らします。
ユーザーのママパパたちからも「特におんぶがラク」と、絶賛されているのだとか! クッション性・耐久性・通気性に優れたメッシュで、夏は涼しく・冬は暖かいのも魅力です。
ON BACKS CARRIER BASIC
リュック結びタイプで、高い位置でのおんぶを可能にするON BACKS CARRIER BASICのおんぶ紐。通常の腰ベルトタイプでのおんぶよりも、赤ちゃんの視界が広がり、ママパパとの体験共有がよりスムーズになります。
クッション性が高く幅広のワイド肩パッド付きで、ママパパの肩への負担も軽減。もちろん、おんぶだけでなく対面抱っこにも対応できるタイプです。
日本エイテックス キャリフリー
一見、エコバッグのような見た目の日本エイテックスの抱っこ・おんぶ紐は、その軽量さとコンパクトさが魅力です。その重さ、なんと260g。しわにもなりにくいので、丁寧にたたまずに、くるっと丸めてポケットに収納してOK。出先でも、サッと取り出して簡単に装着できます。
豊富なカラーバリエーション&安心安全の日本製も注目ポイント。
日本エイテックス サンクマニエルプレール
選べるユニークなデザインがどれもかわいい、日本エイテックスの5WAY抱っこひも。おんぶはもちろん、寝かせ抱き、しっかり抱き、対面抱き、前向き抱き、と、赤ちゃんの成長段階に合わせての使い分けが可能です。
幅広のショルダーベルトはたっぷりとしたパッド入り。
赤ちゃんが触れる内側の生地は、吸水速乾生地を使用しているので、汗っかきな赤ちゃんでも安心して使えます。
北極しろくま堂 昔ながらのおんぶひも
北極しろくま堂のおんぶ紐は、なんと、昭和30年代の型紙をもとに現代の体型にリサイズしたもの。このタイプは「足入れ」が付いていないので、寝てしまった赤ちゃんをスムーズにおろすことができるのが魅力です。
「昔ながら」と聞くと、使いにくいのでは、とかえって躊躇してしまう方もいるかもしれませんが、この商品はシンプルな使い勝手に加えて、頭あて(取り外し可能)や背当て付きで初心者向け。ベーシックでストレスなく使えるおんぶ紐です。
cremé de coco OPPER
昭和47年から続くベビーバンドブランド「オッパー」の看板アイテム。身体の前でバンドをバッテン式に結ぶと、ちょうどお腹のあたりに大きいリボン風の蝶結びができあがります。昔ながらのシンプルさを活かしながらも、可愛らしいデザインが目をひくおんぶ紐です。
肩周りや赤ちゃんに触れる場所にはクッションが入っており、触り心地のやさしさもポイント。
おんぶと抱っこ、シーンに合わせてうまく使い分けましょう
今回は、おんぶ紐を使う際のメリットや、選び方、具体的なおすすめ商品をお伝えしてきました。
おんぶにも抱っこにも、それぞれ異なったメリットがあります。お子さんの成長や、ママパパのご都合に合わせて、おんぶと抱っこをうまく使い分けていけると良いですね。そのサポートに、今回ご紹介したおんぶ紐をぜひ取り入れてみては。
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文/羽吹理美 構成/HugKum編集部