色鉛筆なのに水彩画が描ける⁉「水彩色鉛筆」の使い方と選び方、おすすめ商品を厳選!

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水彩色鉛筆は、色鉛筆のようなのに、簡単に水彩画のようなタッチに仕上がるのが特徴です。使い方を覚えると、絵を描くことが今まで以上に楽しくなるでしょう。本記事では、水彩色鉛筆とはどのようなものなのか、その選び方と使い方をご紹介します。
また、子どもも大人も楽しめる水彩色鉛筆のおすすめ商品と、プロ並みに描けると評判の紙と筆についても合わせてご紹介します。

水彩色鉛筆とは?

水彩色鉛筆
水彩画のようなタッチに仕上がる水彩色鉛筆。

一般的な色鉛筆と同じように鉛筆タイプなのに、水彩画のような味わいを楽しめるのが「水彩色鉛筆」です。水彩色鉛筆で紙に絵を描き、その上から水筆でなでると、水で簡単に色が溶けて、水彩画のようなタッチにすることができます。

水彩画を描くとなると、絵の具や筆、バケツなど、たくさんの道具を用意しなければいけませんが、水彩色鉛筆ならもっと気軽に水彩画調の絵を描くことができるのです。使い方がわからないと、どう扱っていいか戸惑ってしまうかもしれませんが、一度マスターすれば、水彩色鉛筆の魅力にハマってしまう方も多いようです。

水彩色鉛筆の選び方

水彩色鉛筆を購入しようと思ったら、自分に合ったものを見つけるためにも、次のようなポイントをおさえておきましょう。

硬さをチェックする

水彩色鉛筆は、芯の硬さが硬い「硬質」から、中程度の「中硬質」、やわらかめの「軟質」の3つのタイプがあります。この芯の硬さと太さによって、描きたいタッチに合ったものが異なってきます。

・硬質

「硬質」は細かく絵を描くときに最適ですが、水にやや溶けにくいため、広い面を塗るときには使いにくい場合もあります。

・中硬質

「中硬質」は、色鉛筆のようなタッチと水彩画のような仕上がりの両方をバランスよく残すことができます。

・軟質

「軟質」はもっとも水に溶けやすく、色を混ぜやすいため、より水彩画に近い雰囲気が出しやすくなります。

色数は24~36色がおすすめ

水彩色鉛筆を初めて購入するのなら、セット売りのものが便利。12色から24色、36色、48色、60色などのセットで販売されています。

いきなり色数がたくさんあるものを購入すると、ほとんどの色を「あまり使わなかった…」ということになってしまうかもしれません。まずは24色や36色程度から使い始めて、少しずつ慣れてきたら単品で色を追加してくと良いでしょう。

また、水彩色鉛筆を購入するときは、同じメーカーのものが単品販売されているかどうか、ぜひチェックしておきましょう。そのメーカーのものが気に入ったら、追加で単品購入することもできます。

試し描きで使い心地を確かめる

鉛筆やペンでも、自分の手にしっくりきて書きやすいものとそうではないものがあります。それと同じように水彩色鉛筆も自分の手になじむものなのか、描きやすいものなのか、確認しておきたいところ。

可能なら、試し描きで線を引いたり、色の乗り具合や発色の良し悪しを確認して、自分好みのものかチェックするようにしてみましょう。

水彩色鉛筆の基本的な使い方

水彩色鉛筆をマスターするためにも、水彩色鉛筆の基本的な使い方をまずは覚えておきましょう。

必要な道具

水彩色鉛筆を使って絵を描くときに必要なものは、水彩色鉛筆と筆、紙の3点です。

筆は水彩色鉛筆を水で溶かすときに使うもの。ペンのおしりの部分に水を入れてノックすれば、使いたい分だけ水が出てくる、水彩色鉛筆専用のペンタイプの「水筆ペン」が便利です。

紙は、通常のスケッチブックだと水をうまく吸収しにくいため、水彩画用に作られた「水彩紙」がベター。

このほか、筆の色を変えるときに使う布や、筆洗い用の小瓶なども用意しておく必要があります。

水彩色鉛筆で描く

まず最初に、乾いた紙の上に水彩色鉛筆で絵を描きます。このあと水を使って色をのばすので、色ムラがあっても大丈夫です。

ものの輪郭など、線をはっきりと残しておきたい部分は、色鉛筆を立ててしっかり描いておき、水でなじませたい部分は色鉛筆を寝かせながらやさしく描くのがポイントです。

水筆でなでる

水彩色鉛筆で描いた絵を水筆でなでていきます。水彩色鉛筆を2色使って重ねておくと、その部分を水筆でなでると混色もできて、さらに色合いの楽しみが広がります。

また、一度水筆でなでたらよく乾燥させ、さらにその上から違う水彩色鉛筆で重ね塗りをして、水でのばしていくということもできます。このように重ね塗りを何度か繰り返すことで、魅力的な発色の絵に仕上げることもできます。

水彩色鉛筆の芯から色を取る

水彩色鉛筆の使い方に慣れてきたら、水彩色鉛筆の芯を水筆でなでて、直接色を取る方法にもトライしてみましょう。この使い方は、水彩絵の具を使ったやり方と同じように絵を描けます。また芯から色を取って、パレットの上で2つの色を混ぜて使うこともできます。

濡らした紙に描く

水彩色鉛筆は乾いた紙に絵を描くのが基本ですが、紙をあらかじめ濡らしておき、そこに直接水彩色鉛筆で描くというアレンジも楽しめます。濡らした紙に描くと、色が濃く乗って、また違った風合いに仕上がります。

水張りを行う

水彩画では水を使うため、どうしても乾いたときに紙が縮んでゆがんだりしてしまいます。これが気になるのなら、「水張り」という工程を最初にプラスしてみましょう。

紙よりひとまわり小さい木製パネルと水張りテープを用意します。紙とパネル全体にたっぷり水を塗って、紙とパネルの水を塗った面同士をくっつけたら、紙でパネルの裏側の方に巻き込むようにして最後に水張りテープで留めます。このように水張りを行ってから絵を描けば、ゆがみもなくきれいに描けます。

ただし、水張りの工程を面倒に感じて、絵を描くことを敬遠してしまってはもったいないので、ゆがみが少なくなる専用の水彩紙を用意するなども考えてみると良いでしょう。

子どもも大人も楽しめる水彩色鉛筆のおすすめ

水彩色鉛筆は老舗の高級文具メーカーなどでも取り扱いが多く、カラーバリエーションも豊富にあります。子どもも大人も、年代や経験を問わず、誰にでも使えるおすすめの水彩色鉛筆をご紹介します。

「水彩色鉛筆 36色セット」ファーバーカステル

鉛筆の世界基準となっている6角形の形を最初にデザインした、老舗メーカー「ファーバーカステル(Faber-Castell)」の水彩色鉛筆です。安全性にも配慮し、EUの基準である「CE認証」も取得しています。

「子どもは楽しく使っています」(40代・愛知県・子ども2人)

「カラト アクェレル 125 水彩色鉛筆24色セット」ステッドラー

ドイツのニュルンベルクを拠点とする、筆記具や製図用品の世界的なメーカー「ステッドラー(STAEDTLER)」の水彩色鉛筆。なめらかな書き味と鮮やかな発色があります。

「全芯色鉛筆 水彩スティック 36色」ぺんてる

幅広い表現ができる水でとろける水彩スティック。カラーテーマで分かれた12色セットが3つと、みず筆、ゲルインキボールペン「エナージェルクレナ」、水彩スティックの削り器が、おしゃれなデザインケースに入ったセット。

「発色がよくなめらかな書き心地」(40代・栃木県・子ども2人)

「ユニ・ウォーターカラー ぬり絵用コンパクトセット」uni

水彩色鉛筆色12色と水筆1本、鉛筆キャップ1個、ポケットシャープナー1個のセットが、3セット入っています。コンパクトなケース入りなので、便利に使えそうです。

「水彩色鉛筆24色セット」ヴァンゴッホ

オランダ王室からROYALの称号を授けられたロイヤルターレンス社が生んだ、「ヴァンゴッホ」シリーズ。耐光性に優れ、色褪せしにくい特徴があります。

「水彩色鉛筆24色」サクラクレパス

水彩色鉛筆のほかに筆と水入れ、削り器もセットになっています。携帯も可能です。色鉛筆の繊細な描写はもちろん、水彩画の着色表現なども楽しめます。

「発色も綺麗で、100円ショップでかったものとくらべて、ベチャベチャにならず、使いやすそうだった。」(30代・神奈川県・子ども2人)

水彩色鉛筆の紙と筆もチェック!

水彩色鉛筆での仕上がりを左右する、水筆や紙についてもチェックしてみましょう。水彩色鉛筆だけではなく、道具についてもこだわってみると、描きやすさも大きく変わるかもしれません。

「アルビレオ水彩紙」ホルベイン

100%純良パルプの、B5サイズの高級水彩紙です。発色もよく、塗りムラが少ないのが特徴です。

「アートペーパーポストカードサイズ」マルマン

日本を代表する水彩紙ブランド「マルマン」の水彩紙。にじみ止め効果が強く、修正しやすいため、初心者の方にも使いやすい紙です。

「水筆ペン」呉竹

水彩色鉛筆で必要になる水筆ペン。ペン先を立てれば細く、寝かせればベタ塗りもできます。

「子どもは今でも気に入って使っている」(30代・茨城県・子ども2人)

「水彩水筆ペン」ホルベイン

ペンの柄の部分に水を入れておけば、筆部分を押し出すだけで筆洗いを使うことなく、筆を洗うことができます。

子どもと一緒に自由に水彩色鉛筆で楽しもう

子もども大人も気軽に楽しめるのが、水彩色鉛筆の魅力です。大きなキャンパスに描くだけでなく、ポストカードのような小さなサイズにさっと絵を描いたり、思いついたときにいつでも楽しむことができます。子供は色鉛筆として使って、パパやママは水筆を使うなど、親子で一緒に絵を描く楽しみも広がりそうです。

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文・構成/HugKum編集部

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