【インフルエンザまとめ】本格的な流行シーズン突入!インフルエンザの予防法&ケアのポイントをおさらい

新型コロナウイルスに関するニュースが、連日、取り上げられていますが、インフルエンザの流行からも目が離せません。今シーズンのインフルエンザは流行が例年よりも早かったものの、本格的な流行が予測されるのはこれから! そのため予防法とかかったときのポイントについて、おさらいしておきましょう。

インフルエンザって、どんな病気?

インフルエンザにはA・B・Cの3つの型がありますが、C型は比較的軽症で普通の風邪と区別がつかないことが多いです。そのため検査で調べることができるのはA型とB型です。
主な症状は、38度以上の発熱、寒気、全身の関節痛や筋肉痛などですが、重症化すると肺炎、脳炎、脳症などの合併症を起こすこともあるため注意が必要です。
また高熱が出ずに鼻水や咳、腹痛、嘔吐、下痢といった胃腸の症状が中心になる場合もあります。

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キホンの予防法は、うがいと正しいマスクの使用

インフルエンザ予防に最も効果的なのは予防接種ですが、それと併せて毎日の予防も忘れずに! 以前は、うがいが推奨されていましたが、インフルエンザウイルスは喉の粘膜につくと、わずか数分で体内に侵入するので、うがいはインフルエンザ予防には効果がないことがわかっています。

<家庭でできる5つのポイント>
1. 手洗いは30秒以上しっかりと! 手拭きタオルの共有は避け、使い捨てのペーパータオルで拭く
2.抗ウイルス作用がある緑茶でこまめにのどを潤す
3.使い捨てマスクは、はずすたびに捨てる。捨てるときはウイルスに接触しないようにマスクの表面には触らない
4.1日4回を目安に歯磨きをして、ウイルスの増殖を抑える
5.手で触る場所は専用抗菌スプレーで消毒し、接触感染を防ぐ

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また使い捨てマスクは、正しくつけないと効果がありません。サイズが合うものを選び①鼻、頬には隙間を作らない、②ゴムひもは必ず耳にかける、③鼻と口の両方を確実に覆うようにつけましょう。あごが出るのはNGです。

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インフルエンザにかかったときは? 検査&治療について

インフルエンザが疑われたときは受診し、綿棒で鼻の奥の粘膜をとる検査を行います。検査の結果は15分ほどでわかり、陽性反応が出た場合は抗ウイルス薬が処方されます。ただし症状や受診のタイミング、年齢によっては、抗ウイルス薬を使わず対症療法を行うこともあります。
抗ウイルス薬はいくつか種類があり、乳幼児の場合は、飲み薬が出されることが多いです(5歳以上なら吸入薬が出されることも)。抗ウイルス薬には、一定期間飲み続ける薬のほか、服用が1回ですむものもあります。いずれの場合も、医師の指示に従って正しく服用することが大切です。
また子どもがインフルエンザにかかると、急に走り出す、興奮するなどの異常行動が見られることがあるので、最低でも発症から2日間は、子どもの様子をよく見てください。

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咳&熱をラクにするホームケアのコツ

インフルエンザで高熱が続いたりすると、とくに子どもは体力を消耗しやすいので、つらい症状をやわらげてあげましょう。
寝ているときひどく咳込む場合は、頭と背中の下に畳んだバスタオルなどを当てて、上体を少し高くしてあげると呼吸がラクになります。
また発熱時は、脱水症に注意を! 子どもが飲みたがるものを少量ずつ与えて、こまめな水分補給を心がけてください。水分を受け付けないときは早めに受診を。汗をかいたら着替えて、気持ちよく過ごさせてあげることも忘れずに。

登園の目安は?

インフルエンザは熱が上がったり、下がったりを繰り返しますが、一時的に熱が下がったからと言って登園するのはNG。
インフルエンザにかかった場合は、発症した日を0日と数え5日を経過し、かつ解熱後3日を過ぎるまで保育園・幼稚園は出席停止となることが学校保健安全法施行規則で定められています。

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夜間の高熱、薬を飲まない…
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ママやパパが最も慌てるのは、夜間の高熱でしょう。しかし夜間の場合は、病院で長時間待たされると体への負担も大きいので、高熱があっても水分補給ができていて、意識がはっきりしていれば、翌日、受診して問題ありません。
ただし顔色が悪かったり、けいれんや意識障害が見られた場合は、夜間でもすぐに受診してください。
また熱が高くてだるかったり、機嫌が悪かったりするときは解熱剤を使いましょう。解熱剤は、処方薬(カロナール、コカール、アンヒバ、アルピニーなど)を医師の指示通りに使ってください。「処方薬の代わりに市販薬を!」と考えるママやパパもいるかも知れませんが、市販薬の解熱剤の中には脳症のリスクを高めるおそれがある薬もあるので使用は控えてください。解熱剤は4~5時間以上の間隔で、1日3回くらいまでの使用が目安です。
薬を嫌がって飲まない場合は、市販の服薬ゼリーを使ってもいいですし、ヨーグルト(イチゴ味など)、チョコアイスなど甘みのあるものと混ぜて飲ませてみましょう。
食欲がないときは無理に食べさせなくても構いません。ゼリーやプリンなど、口当たりがよくて食べられるものを与えてください。経口補水液をこまめに飲ませてもいいですよ。

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文・構成/HugKum編集部

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