【トヨタ×ANAのデジタル授業!】東京にいながら福岡の自動車工場へ?最新技術でバーチャル見学型授業を体験!

Lexus InternationalとANAホールディングスが、レクサスインターナショナルギャラリー青山にて小学5年生84名を招いて、東京にいながら福岡にあるトヨタ自動車九州の宮田工場を見学するというデジタル授業が実施されました。最新の技術を使ったバーチャル見学型授業とは、どのようなものなのか、HugKumが潜入レポートします!

「工場見学型デジタル授業」とは


授業が行われたのは、東京にある“レクサスインターナショナルギャラリー青山”のお店の中。ANAホールディングスが開発したアバターロボット「newme(ニューミー)」、ソフトバンクの360度カメラを使った低遅延リアルタイム映像システムなどの最新技術を使用して、東京と福岡のトヨタ自動車九州の宮田工場をリアルタイムにつなぎます。

遠隔操作で動くロボットを使って工場の中をリアルタイムで見学


画面の右側にあるのが、遠隔操作をしながら映像を映したり会話をすることができるアバターロボット「newme(ニューミー)」。宮田工場に設置されたニューミーを東京にいる子どもたちが操作をして、工場見学をしていきます。


今回の授業では、84名の中から選ばれた2名の生徒が、PCを使って現地のガイドさんと一緒に歩いているかのように、ニューミーを操作していきます。
事前に操作の練習をしたのかと思ったら、当日はじめて操作したというからびっくり。戸惑うことなく上手にニューミーを動かしていました。

現地の人と一緒に楽しむ工場見学


子どもたちは映像を通して現地にいるガイドさんの話を聞き、用意された資料にメモをとっていきます。聞き取りにくいときは、会場にいるガイドさんがきちんと補足してくれます。

リアルタイムでつながっているから楽しい!


会場のモニターに、展示室にある革のシートが映し出されました。レクサス車内で使われる革のシートを縫う作業は誰でもできるという訳ではなく、選ばれた職人だけがその仕事につくことができるのだそうです。
レクサスには“匠”と呼ばれる熟練の職人たちがいて、その資格を得るために課される厳格なテストがあります。そのうちのひとつが、“利き手とは逆の手で90秒以内に猫を折る”というもの。話を聞いて、実際に子どもたちも90秒の折り紙テストにチャレンジ!


ニューミーで展示資料をみたあとは、トラムカートにソフトバンクの360度カメラを付けて工場の中でエンジンやフロントガラスの取り付けなど、実際に車が作られている様子をガイドさんと一緒にみていきます。
映像を見るだけではなく、生中継で工場にいる現地の人からのクイズに受け答えする場面などもあり、楽しく授業は進んでいきます。

工場見学をした後は展示車で体験


約50分のデジタル工場見学で車が作られるまでを学んだあとは、会場にある展示車を使って今度は会場にいるスタッフが説明してくれます。レクサスのこだわりでもある、ドアを閉めたときの音を聞いてみたり、運転席に座ってみたり、映像だけでなくリアルに体験することもできました。

会場に入ってきたときは、どんな授業になるのだろうかとドキドキわくわく少し緊張した表情の子どもたちでしたが、工場見学が始まると夢中になって最後は笑顔で楽しんでいました。

カーディーラーが子どもたちの学びの場になる


今回参加したのは、学校で「自動車づくり」について学習している近隣小学校の5年生。「工場見学型デジタル授業」を受けるにあたり事前学習として、どのようなかたちで工場見学をするのか、実際に見学する宮田工場やレクサスの歴史についてなどレクサスのスタッフが45分の授業を行ったそうです。

最後に、最新型の特別な授業に参加した子どもたちに、バーチャル工場見学の感想を聞いてみました。

 

「現地にいる気分が味わえて、遠いところでも身近に感じることができました」
「学校の遠足で行ったパン工場みたいに、においや人の息遣いは感じられないけれど、映像と合わせて工夫しながら工場のことを厳選して説明してくれたので車を作る仕組がすごくわかりやすかった」
「今度は、東京にいながらエジプトのピラミッドの中を見学してみたい!」

 

など、目を輝かせながら嬉しそうに話してくれました。

主催者側は、「カーディーラーは車を買う目的がないとなかなか入りずらい場所ですが、もっと気軽に地域の人が集まる場所になったら嬉しいです。感動や学びを通して、子どもたちがもっと車に興味を持つ環境を作りたい」と話してくださいました。将来的には、全国のレクサスの店舗で活動を広げていきたいと考えているそうです。

最新の技術を使った新しいかたちの工場見学は、大成功!子どもだけではなく、大人もしっかり楽しめるような内容になっていました。これから、もっとたくさんの人が体験できる環境が整っていくといいですね。

取材・文/やまさきけいこ

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