笑って感動できるのに歴史も学べる「ねこねこ日本史」が映画化!【親子で観たい映画】

©そにしけんじ・実業之日本社/「映画 ねこねこ日本史 2020」製作委員会

ねこ好き、歴史好きな親子に猛プッシュしたいオススメ映画『映画 ねこねこ日本史 ~龍馬のはちゃめちゃタイムトラベルぜよ!~』が、2月22日の“にゃんにゃんにゃんの日”に全国公開されます。これは、読売KODOMO新聞の連載漫画として話題を呼び、NHKのEテレでアニメ化もされた歴史コメディ「ねこねこ日本史」の劇場用映画です。

ユニークなのは、かわいいねこたちが、歴史上の人物に扮し、日本史をゆる~くかつわかりやすく解説してくれる点です。劇場版では、龍馬が活躍した幕末の時代からスタートし、平安時代から鎌倉時代、戦国時代など、いろいろな歴史をダイジェストで楽しめるドキドキハラハラの冒険ストーリーに仕上がっています。

©そにしけんじ・実業之日本社/「映画 ねこねこ日本史 2020」製作委員会

主人公は、小学生ねこのフクで、おじいちゃんのカラス型タイムマシン・ヤッちゃんこと「カラス型タイムマシン8号機」にうっかり乗り込み、タイムスリップした先で、坂本龍馬に出会います。なんと、元の時代に戻るためには、様々な時代のカルタを作らなければならないことが判明!早速フクと龍馬は、ヤッちゃんに乗ってタイムトラベルの冒険へと繰り出します。

ねこの生態をリアルに描きつつ、他の動物たちも名脇役に

©そにしけんじ・実業之日本社/「映画 ねこねこ日本史 2020」製作委員会

主人公がねこなので、それぞれのねこたちも、ねこの習性に従って行動するという“ねこあるある”が笑えます。たとえば、色の区別がつきにくかったり、輪があるとすぐに入りたがったり、愛情たっぷりにすりすりしたりする姿が、ねこ好きにはたまりません。

歴史上のキャラクターであるねこたちは、それぞれの性格もちゃんと差別化されている点がすばらしい。たとえば坂本龍馬については、「誰とも仲良くするからトラブルが起きる」といった具合に紹介されるので、子どもが歴史背景を知らなくても、すんなり入り込めそうです。

©そにしけんじ・実業之日本社/「映画 ねこねこ日本史 2020」製作委員会

また、歴史上の人物がすべてねこというわけではなく、時々、他の動物としても登場しますが、そこも大いに納得のキャラクターになっています。たとえば、豊臣秀吉が猿だったり、徳川家康が狸だったりと、それぞれのバックグラウンドを踏まえている点にも感心させられます。

坂本龍馬との友情のドラマもじんわり胸に響く

©そにしけんじ・実業之日本社/「映画 ねこねこ日本史 2020」製作委員会

坂本龍馬の背景として描かれる「黒船来航」や「薩長同盟」、源氏と兵士たちの「源平合戦」、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で話題の明智光秀が織田信長を討つ「本能寺の変」や、石田三成、豊臣秀吉、徳川家康たちの天下分け目の闘いとなる「関ヶ原の戦い」など、歴史の舞台裏を、コメディタッチで見せてくれる本作。目まぐるしい展開は、中だるみすることも一切なく、お子さんも最後までくいついて観てくれそうです。

また、全編を通じて、フクと龍馬の友情物語も編み込まれているのも、劇場版ならでは。龍馬がたどる運命がわかっているからこそ、2人の交流シーンは、感涙ポイントとなりそう。さらに、平和というもののすばらしさもきちんと物語っている点が非常に味わい深いです。

声優陣も豪華で、坂本龍馬役の小林ゆう、フク役の山下大輝、ヤッチャン役の山寺宏一が名を連ねているほか、ゲスト声優として、平賀源内役で佐藤二朗も参加しているので、ねこ好き、歴史好き、そしてアニメ好きのファミリーにも太鼓判をもらえそう。ぜひ、親子で劇場へ行って、歴史をたっぷりと楽しんでみてください。

『映画 ねこねこ日本史 ~龍馬のはちゃめちゃタイムトラベルぜよ!~』は2月22日(土)より全国公開
監督:河村友宏 原作:そにしけんじ「ねこねこ日本史」(実業之日本社)
声の出演:小林ゆう、山下大輝、山寺宏一、小山力也、島崎信長、佐藤二朗…ほか
公式HP: http://neco-neco-movie.com/

文/山崎伸子

編集部おすすめ

関連記事