【医師監修】子供の「虫刺され」や「あせも」、かゆみへの対応と予防法は?

Q. 外で遊ぶことが多いせいか、子供が夏はよく蚊に刺されます。あせももよくできてしまい、かゆみがつらそうなのですが……。

A. 細菌感染で悪化するので、「かきこわし」を防いで

夏に多く見られる肌トラブルに、蚊に刺されることやあせもがあります。幼い子どもの場合、かゆみをがまんできずにかきこわしてしまうことがあるので注意が必要です。

子供の虫刺され、どうしてかゆみが起こるの?

蚊に刺されると患部が赤く腫れ、かゆみが起こります。これは、血を吸う際に蚊の唾液が人の体内に入るために起こるアレルギー反応の一種です。

虫刺されからとびひに発展するケースも

子どもの場合、かゆみが強いと傷口をかきこわしてしまうことがあります。傷口に黄色ブドウ球菌などがつくと、とびひになる可能性があります。とびひは体の他の部分や他人にもうつる病気なので、予防が大切。市販のかゆみ止め薬を使ってかゆみを抑え、かきこわしを防ぎましょう。

子供を虫刺されから守る方法は?

肌の露出を避けるのが一番!

同時に、蚊に刺されるのを防ぐ工夫も必要です。もっとも確実なのは、肌の露出を避けること。蚊が多くいそうな屋外で長時間過ごすときなどは、できれば長袖・長ズボンを身に着けるのが理想です。衣服で覆えない部分には、虫除け剤を利用する方法もあります。

子供の虫除けスプレーの選び方は?

「ディート」という成分に注意が必要

虫除け剤はさまざまなタイプが市販されていますが、多くのものに含まれる「ディート」という成分は、誤った使い方をすると、まれに体への影響があるとされています。そのため、必要なときだけ使用し、対象年齢や使用回数(6か月以上2歳未満は1日1回、2歳以上12歳未満は1日1~3回)を守ることが大切です。

虫除け剤の正しい付け方は?

つける際に吸い込まないよう、スプレータイプのものはいったん手にとってから肌にのばすようにすると、より安心です。ディートが含まれるものは、パッケージなどに必ず濃度が記載されているので、含有の有無や濃度を確認してから購入するとよいでしょう。

虫刺されが引き起こす怖い病気

日本脳炎、デング熱などは命にかかわる感染症です

また、蚊に刺されることによって、日本脳炎やデング熱などの感染症にかかる可能性もあります。命にかかわることもある日本脳炎については、ワクチンで確実に予防することが大切です。ワクチンは「定期接種」として無料で受けることができます。

日本脳炎ワクチンの接種スケジュール

子供のあせも、原因や対処法は?

あせもの原因は汗。シャワーや着替えをこまめに

あせもは、汗をたくさんかくことで汗腺がつまり、汗が皮膚の内側にたまることで起こります。おもな症状は、かゆみのある赤いブツブツや白く小さい水ぶくれ。首のまわり、脇の下、額、手足の関節など、汗をかきやすいところに多く見られます。

アトピー性皮膚炎の子は悪化することも

かきこわして細菌が感染すると、とびひやあせものより(肌が腫れて化膿し、発熱やリンパ節の腫れが起こる)になることも。アトピー性皮膚炎がある子はあせもが悪化しやすいので、特に注意が必要です。

あせも予防に有効なケアは?

軽いあせものケアと予防対策としては、肌を清潔に保つことがいちばん。こまめにシャワーを浴びたり着替えたりし、エアコンを上手に使って汗をかきすぎないようにします。かゆみがひどい場合は、皮膚科や小児科で塗り薬を処方してもらいましょう。

 

 

金井正樹先生

東京都八王子市・金井内科医院 院長

「国立小児病院」、米国の小児病院などで小児外科の臨床・研究を行い、2008年より現職。診療科目は内科、小児科、小児外科、外科。保育園の園医、小・中学校の校医も務める。

 

イラスト/小泉直子 構成/野口久美子 再構成/HugKum編集部

出典:『めばえ』2018年8月号

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