産後の生理再開はいつ?前兆は?生理がこない原因と受診の目安をチェック!【産婦人科医監修】

出産前に知っておきたい産後の体の変化。なかでも、妊娠してからとまった生理は産後どれくらいから再開するのか気になりますよね。産後慣れない子育てをしながらの生理再開は憂鬱に感じることも多いようです。しかし、2人目の出産計画をしている場合など家族計画をするうえで生理再開についてどのようなものなのか知っておきたいものです。

そこで、3歳のお子さんをもつママから「産後の生理」についてアンケートを実施しました。産後の生理についてママの体験談とともにご紹介します。

産後の生理【ママの体験談】

個人差があるといわれる産後の生理再開時期。妊娠前の生理に比べてどのような変化があるのでしょう。産後の生理についてママの体験談をうかがいました。まずは、産後の生理再開時期についてみていきましょう。

Q.産後に生理がきたのはいつごろですか?

今回のアンケート結果では、産後3ヶ月~1年半の間に生理が再開したと回答したママが約90%を占めました。しかし、産後3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、1年、1年半と再開した時期はそれぞれ20%前後となり、この期間内で個人差があることがわかりました。さらに、産後2年たっても生理が再開していないと回答したママも約6%いました。

では産後の生理は妊娠前と比べてどのような変化を感じたのでしょう。

Q.産後の生理にどんな変化がありましたか?

「特に変化がなかった」という回答は37%で、半数以上のママが産後の生理に何かしらの変化があったと答えました。産後の生理の変化は、「生理痛が増えた」、もしくは「軽くなった」との回答は各17%を占め、「量が増えた」13%、「減った」12%、「生理期間が短くなった」11%、「長くなった」7%、「生理不順になった」10%でした(複数回答)。今回のアンケート結果からは、多くのママが産後の生理の変化を感じており、その変化は人によってそれぞれであるということもわかりました。

【ママたちの体験談】

次に、ママから産後の生理について体験談を教えてもらいました。生理が再開した時、どのように感じたのでしょう。

『思ったより早く再開した』

今回のアンケートで一番多かった「思ったより早く生理が再開した」というママの反応。母乳育児をしていても3ヶ月で生理が来たというケースもあるようですね。

「1人目も二人目も母乳でやっていたのに3ヶ月しないで生理がきたときはショックだった。 子育てしながら生理はつらい。」(30代・福島県・子ども3人)
「悪露が終わったと思ったらそのまま生理が来たので悪露が増えたと思って不安になった。」(30代・千葉県・子ども1人)
「授乳をしなかったので、生理も早く再開しました。帝王切開も影響してか、多少、出血は多めになったような気もしたが、生理が再開したことで体調も元通りになったように思います。」(30代・埼玉県・子ども2人)
「1人目の時は思ったより生理が早く来たのでビックリしました。2人目の時も同じような感じですが2人目なので驚きなんかはなかったのですが、血の量が少なくなったので大丈夫かなーという気持ちはありました。」(30代・福岡県・子ども2人)

『生理の再開が面倒に感じた』

妊娠中の生理がない生活に慣れてしまい、生理が再開して面倒と感じることもあるようです。しかし、2人目を計画している場合は、生理再開をうれしく感じることも。心も体も不調になってしまいがちな生理は、忙しい子育て時期には特に憂鬱に感じることがあるようですね。

「生理再開は面倒で嫌だと思った。1人しか産むつもりがなかったので、再開しても嬉しいとも思わなかった。」(40代・徳島県・子ども1人)
「1人目の時はもう一人子供が欲しかったので生理再開を待ちわびていました。そのため再開したときはほっとしました。2人目のときはもう子供を作ることは考えていなかったので、来てしまってがっかりという感じでした。もともと生理痛が酷いので再開するのが嫌でした。」(30代・東京都・子ども2人)
「久しぶりで懐かしい思いだった。生理がない方が楽だった。」(30代・東京都・子ども1人)

『生理や周期・生理痛に変化があった』

産後再開した生理の周期や量、生理痛の痛み具合などが妊娠前の生理時に比べて変わったというママの意見が多数ありました。1人目、2人目と出産のたびに生理の様子に変化を感じたというママもいるようです。

「1人目の出産後は出産前と比べて生理痛が辛すぎました。2人目出産後は少し楽になり、3人目出産後は完全に生理痛がなくなりました。」(30代・東京都・子ども3人)
「産後初めて生理痛を感じるようになったことと、生理不順ではないが、妊娠前は28日周期だったのが、産後は24~25日周期になったので、精神的に少ししんどい。」(30代・大阪府・子ども1人)
「1人目出産後の生理はほぼ1年後でした。 元々は量も多く、体もだるくて動けなくなるくらい重かったのに、量は約半分、生理中も普段通り動けるようになり、とても軽くなって驚きました。」(30代・埼玉県・子ども2人)

産後に生理がくるのはいつごろ?前兆はある?

では、一般的に産後に生理が再開するのはいつごろといわれているのでしょう。生理再開の前兆はあるのでしょうか。

産後の生理再開時期には個人差があり、母乳育児の期間によっても差

産後の生理再開にはホルモンバランスの変化が大きく影響しており、一般的に授乳期間が長いほど生理の再開時期も遅くなるといわれています。授乳をしていない場合は産後数カ月で生理が再開し、授乳をしている場合は1年くらい生理がこない人もおり、産後の生理の再開時期には個人差があります。

しかし、授乳をしていると生理が再開しないというわけではありません。授乳回数が減ると、排卵や生理を抑制するプロラクチンが低下し生理が再開することもあります。

生理再開の前兆はあるの?

妊娠前と同じように、産後の生理再開前にもホルモンの影響で心も体も不安定になりやすいことがあります。同様に頭痛、肩こり、腹痛や肌荒れなどの症状が生理前に現れる人も少なくないようです。出産前は感じなかった生理前の体の異変を感じるようになったりそうでなかったり、産後の生理前の前兆もそれぞれのようです。

生理が再開すると痩せやすくなるって本当?

産後生理が再開すると痩せやすくなると耳にしたことがある人も少なくないようです。しかし実は、生理がきたから痩せやすくなるのではないようです。

生理が再開して痩せやすくなったと感じるママもいるようですが、それは授乳時に比べて自然に食生活が変わったことが関係していることがあります。生理がない授乳中は、空腹感を感じることが多く食事の量が増える場合があります。授乳が終わることで、食事の量が減り痩せやすくなったと感じる人もいるようですね。

産後の生理がこない、考えられる原因は?

では、産後の生理がなかなかこない場合はどのような原因があるでしょう。

母乳育児の場合は生理再開が遅い場合も

先述したように、授乳中は母乳の分泌を促進するホルモンである「プロラクチン」が分泌され、排卵および生理を抑制する働きをします。しかし、授乳回数が減ることでプロラクチンが低下し、断乳をする前に生理が再開することもあります。母乳育児期間が長いほど産後の生理再開が遅い傾向があります。

妊娠している

生理前に排卵が起こるため、一度も生理がこなくても妊娠する場合があります。つわりなど妊娠の初期症状と考えられることがないかチェックし、不安な場合は医師に早めに相談することをおすすめします。

ホルモンバランスの乱れ

栄養不足、睡眠不足、生活習慣の乱れなどのストレスによってホルモンバランスが乱れ、生理が再開しない場合もあります。授乳時は母乳に栄養を取られて栄養不足になりがちですし、夜泣きでなかなか眠れず睡眠不足になりやすいです。頑張りすぎず、きちんと休息を取り、バランスの良い食事をすることも大切です。

高プロラクチン血症

甲状腺ホルモンの分泌異常や抗うつ薬の使用、脳腫瘍などが原因となります。

また、Chiari Frommel症候群という分娩後に乳汁分泌が長時間持続し、無月経をきたす疾患もあります。治療が必要な場合もあるので、心配な場合は産婦人科を受診しましょう。

 

産後の生理に異変を感じたら

産後の生理に異変を感じたときは、かかりつけの産婦人科で受診するようにしましょう。受診した方がいい症状を覚えておくと安心です。

断乳をして数カ月たっても生理がない

通常の場合、断乳もしくは授乳回数が減っていくとホルモンバランスが変化し、生理が再開する体のしくみになっています。断乳後数カ月たっても生理が来ない場合は、かかりつけの産婦人科を受診するようにしましょう。授乳をしている場合は、産後1年以上生理がない場合を目安にして医師に相談するようにしましょう。

生理が不定期

産後の生理は、ホルモンバランスが安定するまで生理不順になることがよくあります。しかし、月に2回以上の生理や量が異常に多い場合、生理になる間隔が3か月以上である場合は、ホルモンバランスが乱れている可能性があります。育児の疲れやストレス、寝不足なども生理に大きく影響することがあります。不安な場合は医師に相談してみることをおすすめします。

産後の生理再開は個人差あり!異変を感じたら医師へ相談しましょう

今回のアンケート集計からは、大半のママが産後3ヶ月~1年半の間に生理が再開したという結果になりました。ホルモンバランスが関係しており、母乳育児が生理再開時期に影響する場合があります。産後の生理は妊娠前と比べて様子が変わったと感じるママも多いようです。生理不順が続いたり著しい生理の量の変化を感じたりする場合は医師に相談するようにしましょう。

 

記事監修

大阪美容クリニック(https://osaka-bc.com
南 真実子 院長

祖父や父が産婦人科医であったことから医師を志し、自身も大阪医科大学医学部へ進学。
卒業後、初期研修を経て大阪医科大学産婦人科教室に入局。
主に腹腔鏡手術、不妊治療、周産期治療などに従事し、産婦人科専門医を取得。
検診業務にも従事し、マンモグラフィー読影認定医を取得。女性がいつまでも健康で美しく輝いていられるよう、さらなる高みを目指して、美容医療、アンチエイジング医療を行う。大手美容クリニックで活躍後、2017年に大阪美容クリニックを開院。婦人科・美容皮膚科を通じて、女性をトータルにサポートできるよう診療を行っている。

 

 

文・構成/HugKum編集部

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