離乳食のひき肉はいつから?鶏・豚・牛の進め方や下処理方法、時期別おすすめレシピも

こんにちは!離乳食インストラクターの中田馨です。ハンバーグ、肉団子、そぼろ丼、麻婆豆腐などなど、普段の料理に大活躍のひき肉。いろいろと種類があるひき肉を、赤ちゃんはいつから食べられるようになるか?について話します。

 

離乳食でひき肉はいつから食べられる?

ひき肉には、鶏、豚、牛、合びきと種類があります。鶏ひき肉は、一番最初に食べられるようになるひき肉です。離乳食中期から鶏ひき肉(むね肉)が食べられるようになります。牛ひき肉は、離乳食後期からチャレンジできます。牛赤身肉と鶏ひき肉にチャレンジしてからスタートです。豚ひき肉は、離乳食完了期から。合びき肉は、豚ひき肉に食べ慣れたら食べられるようになります。

離乳食で食べられるひき肉の種類

離乳食で食べれるひき肉の種類と注意点についてお話します。

鶏ひき肉

スーパーに行き、ひき肉のコーナーを観てみると、むね肉ともも肉の2種類あると思います。その違いは、むね肉は脂が少なく、もも肉は脂が多いということです。まずは離乳食中期に鶏むねひき肉からスタートし、むね肉を何度もチャレンジしてから離乳食後期に鶏ももひき肉にチャレンジです。食べ始めの頃は必ずお湯で茹でて脂抜きをします。

牛ひき肉

牛ひき肉も、使い始めの時期は、お湯で茹でて脂抜きします。食べ慣れた離乳食完了期頃から徐々に脂抜きせずに使えるようになります。

豚ひき肉

豚ひき肉も、使い始めの時期は、お湯で茹でて脂抜きします。離乳食完了期後半になり食べ慣れたら、徐々に脂抜きせずに使えるようになります。

離乳食のひき肉の進め方

それでは、離乳食の時期別にひき肉の種類と進め方を詳しくみていきましょう。

初めて食べるときの注意点

どのひき肉も、食べ始めの時は少量からスタートさせます。例えば離乳食後期なら、1食の肉の目安量が15gですが、初日は5g以下からスタート。何日かかけて15gに量を増やします。初めて食べるときは、ひき肉以外の新しい食材を増やさず1日1種類だけ増やします。食べた後は赤ちゃんの身体観察をし、普段と調子が変わりないかを確認します。

中期

一番最初に食べられるのはむね肉の鶏ひき肉です。お肉は、脂肪分の少ない鶏ささみから食べ始めます。その後、鶏むね肉、鶏もも肉と順に食べ慣れた後にむね肉の鶏ひき肉にチャレンジします。

後期

むね肉の鶏ひき肉が食べ慣れたら、もも肉の鶏ひき肉に進めます。また、離乳食後期は牛赤身肉、豚赤身肉も食べられるようになりますので食べ進めていきましょう。何度か食べて食べ慣れたら、最後に牛ひき肉にチャレンジします。

完了期

完了期になり、ほとんどの肉を食べ慣れたら、豚ひき肉、合びき肉の順に食べ進めていきましょう。合びき肉が食べられるようになると、いろいろな肉の種類が食べられるのでメニューの幅が広がります。

ひき肉の下処理と調理のポイント

では、具体的な下処理の方法です。

下処理の仕方

ひき肉は、茹でて脂抜きをすることが基本。以下の下処理をしてから調理スタートです。

食べ始めの頃(しっかり脂抜き)

1.小鍋にお湯を沸かしてひき肉を入れて茹でる

2.1分ほど茹でたら湯切りする

食べ慣れてきた頃(簡単に脂抜き)

1.ザルにひき肉を入れて、全体にお湯をまわしかける

調理のポイント

ひき肉は脂抜きをすると、ボソボソした食感になります。口の中に入るとそれが気になって「ベー」っと出す子もいます。水溶き片栗粉でメニュー全体にとろみをつけると食べやすくなります。

全てのひき肉に共通しますが、脂抜きをしなくなった場合は、ひき肉の脂で調理し油の追加をなるべく減らすようにしましょう。

冷凍保存と解凍のコツ

どのひき肉にも共通するのは、ひき肉は早くに使い切るということ。何故かというと、空気に触れる部分があるので傷みやすいからです。冷凍保存したいときは、買ってすぐに保存します。保存は生のままでもOK。脂抜きしてからでもOKです。どちらも1週間以内に使い切りましょう。

時期別|ひき肉を使った離乳食レシピ

【離乳食 中期】鶏胸肉の和風ミートソース

鶏胸肉の和風ミートソース
子供に大人気のミートソースは、鶏胸肉を使えば離乳食中期から食べられます。ミートソースを作るとき、ひき肉には脂が多く含まれているので、湯通ししてから使いましょう。味付けは昆布だしとお味噌シンプルに。大人と取り分けメニューにする場合は、味付け前に取り分けましょう。

<材料>

鶏むねひき肉 15g
玉ねぎ 10g
にんじん 10g
トマト 20g
昆布だし 100ml
味噌 0.5g

<作り方>

・鶏ひき肉は、下茹でして脂を落とす
・玉ねぎ、にんじんは煮やすい大きさに切る
・トマトは湯むきして、皮と種を取って5㎜に切る

1.昆布だしに玉ねぎとにんじんを入れて煮る

2.1を取り出してみじん切りにする

3.煮汁に2、鶏ひき肉、トマト、味噌を入れて、煮汁が半分になるまで煮る

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【離乳食後期】蒸しかぼちゃのそぼろあんかけ

<材料>

そぼろにした鶏むね肉(だしと一緒に) 15g
かぼちゃ 30g
かつお昆布だし 80ml
水溶き片栗粉 小さじ1/2
しょう油 微量

<作り方>

1.かぼちゃのたね、ワタ、皮を取り除き、赤ちゃんの一口サイズに切り、蒸し器で蒸す。

2.そぼろにした鶏むね肉とだしに、しょう油を入れ、水溶き片栗粉を入れてとろみをつける

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完了期|豚のひき肉でハンバーグ

豚肉のハンバーグもこくがあり、おいしいですよ。

<材料>

木綿豆腐 15g
豚ひき肉 15g
玉ねぎ 10g
にんじん 10g
パン粉 小さじ1
牛乳 小さじ1
卵 10g

<作り方>

・玉ねぎ、にんじん みじん切り
・パン粉を牛乳に浸す

1.木綿豆腐、豚ひき肉、玉ねぎ、にんじん、パン粉、卵をしっかりとこねる

2.形作ってフライパンで両面しっかり焼く

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離乳食のひき肉に関する体験談

HugKum編集部では離乳食のひき肉について、0~2歳の子がいるママやパパ121人を対象にアンケートで体験談を調査しました。

Q.離乳食でお子様はひき肉を好んで(嫌がらずに)食べてくれましたか?

お子様が牛・豚・鳥などのひき肉全般で好んで食べてくれたか質問したところ、約3割は「好んで食べた」という結果に。半数は「食べてはくれた」ようですが、「まったく食べなかった」お子さんもいるようです。

それぞれ、回答した方の体験談も見てみましょう。

・好んで食べた

「好んで食べた」と回答した方の体験談をみると、パサパサ感が気にならないようにとろみをつけたり、ごはんやうどんに混ぜて少しずつ食べさせる工夫をしたという声が多くみられました。元々、好き嫌いが目立たない子や、お肉が好きだったので薄味でも問題なく食べてくれたなどの声も聞こえてきました。

「最初はご飯やうどんに混ぜて食べさせてきました。そうするとひき肉単品で食べるわけではなかったので良く食べてくれました。」(20代・埼玉県・子ども1人)
「パサパサしていると食べにくそうだったので、あんかけにしてとろみをつけるとよく食べた。 (30代・香川県・子ども3人)
「お肉は好きだったので、うっすら味をつけたり野菜ハンバーグにしたりして、特段問題なく食べてくれた。」(30代・愛知県・子ども2人)
「舌触りがマイルドになるようにトロミをつけた。もしくは豆腐をつなぎに入れてソフトなボール、ハンバーグ状にした。」(40代・京都府・子ども3人)

・食べてはくれた

「食べてはくれた」と回答した方の体験談をみると、最初は口から出してしまった、粒が大きい・硬いと食べてくれないなどの声が目立ちました。奥歯が生えていない赤ちゃんには固まりのひき肉は食べにくいので、ほぐして粒をできるだけ小さくしたり、食べなれたものと一緒に調理して慣れていくように工夫してみるのもおすすめです。

「最初は口から出した」(20代・北海道・子ども1人)
「最初単体では嫌がったからトロミをつけた。煮物に混ぜたり豆腐ハンバーグだとパクパク食べてくれる」(30代・岐阜県・子ども1人)
「奥歯がまだ生えていない間はひき肉の固まりは食べられなかった。奥歯が生えた今は鶏もも肉などひき肉以外も食べるし、固まりも食べる。 奥歯がない間はフォークなどでこまかーくほぐしてあげていた。」(30代・神奈川県・子ども1人)

・まったく食べなかった

幼児や小学生になると好まれそうなひき肉料理ですが、お肉そのものが苦手な赤ちゃんや、ひき肉を好まない赤ちゃんもいるようです。赤ちゃんが食べやすいように調理を工夫して少しずつ慣れさせるか、無理をしないペースで進めてあげることも大切です。

「うえ?という感じで出しました。」(30代・岐阜県・子ども1人)
「お肉は食べない」(30代・神奈川県・子ども2人)
「お肉が苦手そうで全く食べてくれず困りました。」(30代・奈良県・子ども3人)

離乳食にひき肉を取り入れてみよう

ひき肉は、肉の中でも手軽に調理しやすく、好む赤ちゃんも多いので離乳食に取り入れやすい食材です。野菜など、さまざまな食材と組み合わせて離乳食メニューに取り入れてください!

 

一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在15歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、22年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する和の離乳食パクパクセミナー、離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで4000人が受講。

離乳食インストラクター協会HP 

中田馨の和の離乳食レシピブログ

 

 

 

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