助手席にチャイルドシートはつけていい?安全面や取り付けるときの注意点をチェック!

幼い子供がいる家庭で車移動には欠かせないチャイルドシート。車の後部座席につけるのが一般的ではありますが、ママが一人で運転するときなど、手の届く助手席にチャイルドシートをつけられたらいいのに…と思ったことはありませんか? そこで、チャイルドシートの取り付ける場所について、Hugkumがアンケートを実施。みんなの声や専門家の意見を参考に、正しいチャイルドシートの取り付け場所や注意点についておさらいしましょう!

みんなはどこにチャイルドシートを設置してる?

まずは、チャイルドシートの設置場所についてアンケートでみなさんに聞いてみました。

Q.チャイルドシートはどこに設置していますか?

8割以上の方が、後部座席にチャイルドシートを設置しており、中でも運転席の後ろに設置している方が半数を超えました。それぞれの意見をみてみましょう。

・後部座席(運転席の後ろ)

運転席の後ろを選ぶ方の意見として最も多かったのが、「安全だから」というものでした。運転席の後ろなら、万が一事故に遭ったときも、運転手がとっさに自分を守ろうとハンドルを切ることを想定すると、運転席の後ろの方が、子どものことを守れるという意見もあるようです。また、運転手側の席の方が乗り降りさせるのに便利だという声も。

「そこが一番安全だと、テレビで見たことがあるから」(40代・香川県・子ども4人)
「運転席の後ろが安全だと思うから」(30代・愛知県・子ども2人)

・後部座席(助手席の後ろ)

次いで多かったのが、助手席の後ろに設置するという方の声。助手席の後ろは歩道側なので、乗り降りさせるときも危険がないという意見がが多かったです。また、子どもの顔を見やすいという意見も。

「乗り降りするときに歩道側で安全。 振り向くと顔も見れる」(30代・兵庫県・子ども2人)
「前だとブレーキをかけたときに危ないかもしれないし、真後ろだと様子が見えないので、助手席の後ろにしている」(30代・愛知県・子ども2人)

・助手席

助手席にチャイルドシートを設置するという方もいらっしゃいました。運転手の隣なら、泣いたり話しかけられたりしても対応しやすいという声が多いようです。きょうだいがいて、そこしか設置する場所がないという方もいらっしゃいました。

「後ろで泣いたり話しかけられたりすると、対応できないから。」(30代・東京都・子ども2人)
「下の子のチャイルドシートを後部座席に設置して自分が隣に座らないといけないので、そうなると上の子は助手席しか場所がないため。」(30代・東京都・子ども2人)

助手席にチャイルドシートを設置したいという声も

しかし、同調査の「チャイルドシートを助手席に設置したいと思ったことはありますか?」という質問には約半数が「はい」と答える結果に。後ろで目が届かないと、いたずらばかりで危険だという意見や、目が届かなくて不安だという声もあり、本当は助手席にチャイルドシートを取り付けたいというママたちの声も多いのが実情でした。

Q.チャイルドシートを助手席に設置したいと思ったことはありますか?

・チャイルドシートを助手席に設置したい理由

「後ろで泣いたり話しかけられたりすると、すぐに対応できないから」(30代・東京都・子ども2人)
「横に座っている方が、なにかと対応」(30代・広島県・子ども2人)
「後ろで目が届かないと、いたずらばかりで危なくてしょうがない」(30代・群馬県・子ども2人)
「運転手と子どもの、2人で乗るときに目に届きやすいから」(40代・東京都・子ども2人)
「車に飽きてすぐに泣いてしまっていた時期に、泣いているうちにチャイルドシートのベルトに腕が挟まったりなどしたり、持っていたおもちゃを落として泣いていたりしていたので、隣にいてもらえたらすぐに状況がわかって対応が早くできた」(30代・宮城県・子ども2人)

法律上、助手席のチャイルドシートは違反ではない

そもそも助手席にチャイルドシートを設置しても法律上で違反にはなりません。

道路交通法では、6歳未満の子どもにはチャイルドシートの使用が義務付けられていますが、実は設置場所については特に決まりがないのです。でも、注意しなくてはならないのは、チャイルドシートのタイプ乗っている車の車種

助手席にチャイルドシートを取り付けてもOKな条件とは

エアバッグが自動で飛び出すタイプの車種の場合は、万が一事故が起きてエアバッグが作動したときに、チャイルドシートごと吹き飛ばされてしまう危険性があります。身を守るためのエアバッグのせいで子どもが犠牲になるのは避けたいですね。特に後ろ向きのチャイルドシートを助手席に設置するのはNGと言われているので要注意です。

前向きのチャイルドシートは助手席を下げて設置

前向きのチャイルドシートであれば、エアバッグが作動したときにぶつからないように、助手席のシートを一番後ろに下げて取り付けることが可能です。

エアバックの解除装置付きならキャンセル設定を

助手席のエアバッグの作動を任意で止めることができる車種であれば、助手席でも後ろ向きのチャイルドシートを取り付けることができます。

助手席にチャイルドシートを取り付ける際は注意点を守ろう

一般社団法人日本自動車連盟、『JAF』は、チャイルドシートを取り付ける場所として、後部座席を推奨しています。また、より安全な乗せ降ろしを考えると歩道側(左側)に取りつけるのがベストとのことでした。

でも、子どもの性格やきょうだいなどの状況から、やむを得ず助手席に取り付けなくてはならないケースもありますよね。助手席に取り付ける際は、以下の点を気をつけましょう。

  1. 前向きタイプのチャイルドシートを設置する
    (エアバッグの作動を止めることのできる車種の場合は後ろ向きタイプも可)
  2. 助手席の座席を極力後ろまで下げる
  3. チャイルドシートの説明書と車種の説明書と両方確認し、正しい取り付け方をする

チャイルドシートが正しい取り付けできているかチェック!

警視庁が2019年に行った調査によると、チャイルドシートの利用率は高く、7割以上の家庭がしっかりとチャイルドシートを車に設置している反面で、適切な取り付けができていた割合は47.6%にとどまっていることがわかっています。チャイルドシートは正しい設置ができていることで、子どもの安全が守られます。改めて、正しい取り付け方ができているのかチェックしてみましょう。

チェック①:赤ちゃんを乗せたときに体がしっかりフィットしているか

赤ちゃんを乗せてバックルをセットしたら、調節用ベルトを引っ張って赤ちゃんの体にしっかりフィットさせましょう。また、肩とハーネスに隙間ができないようにしっかりと高さを合わせるように毎回チェック。

チェック②:チャイルドシートは車にしっかりと固定できているか

チャイルドシートが動いてしまわないようにしっかりと固定することが大切。取り付ける際は、チャイルドシートを車の座面に押し付けながら車のシートベルトできつく締め付けます。また、座らせたときの赤ちゃんの背もたれの角度にもチェックが必要。安全と快適を両立する黄金角度は45度といわれています。腰ベルトはたるまないようにしっかりと固定しましょう。

チェック③:赤ちゃんの体格と使用しているチャイルドシートはあっているか

赤ちゃんの成長はあっという間! 成長に合わせて適宜チャイルドシートの設置は見直す必要があります。乗せたときの肩の位置などは随時チェックしましょう。また、後ろ向きのチャイルドシートを使うのは、赤ちゃんが10kgくらいになるまでなので、大きくなってきたら前向きのシートに変更しましょう。

参考:警視庁「子供を守るチャイルドシート」

JAF「乳児専用タイプ(後ろ向きに取り付け)(はじめてのチャイルドシート クイックガイド)」

子どもの安全を一番に!チャイルドシートは正しく使用しよう

チャイルドシートの設置場所も大切ですが、最も大切なのは”正しく使用できているか”です。正しく設置できているか、また、正しく装着できできているか、子どもの安全を守るために、この機会にお手持ちのチャイルドシートの説明書などを改めてチェックしてみてはいかがでしょうか?

 

文・構成/Hugkum編集部

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