離乳食の保存は冷蔵庫で大丈夫?おいしく安全な保存のコツと冷凍保存の使い分け

こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。離乳食がスタートしたら、赤ちゃんの楽しみが増えます。1回食、2回食、3回食と離乳食の段階が進むにつれ、離乳食の回数が増えるので「作り置きができれば」と思うでしょう。今回は、離乳食の作り置きの保存を冷蔵庫でするときの方法と注意点をお伝えします。

離乳食の作り置き、冷蔵庫の保存で大丈夫?

赤ちゃんは、内臓機能が未発達です。安全を考えると「調理したてを与える」ことが一番安心です。とはいえ、離乳食の回数が増えると毎回調理したてを出すことは、なかなかできないこともあります。そんな時に、助かるのが「作り置き」です。離乳食を作り置きして冷蔵保存するときの注意点です。

・新鮮な食材を使う

・衛生面に気を付けながら調理する

・しっかり加熱する

・清潔な密封容器に入れて保存する

離乳食を冷蔵庫で保存するとき基本

では、具体的に、冷蔵保存するときの基本を話します。

離乳食を冷蔵保存する手順

離乳食を冷蔵保存するときは、

食材を触る手、調理器具、保存容器を清潔にすることを心がけます。

1.調理前に手を丁寧に洗う。

2.調理器具や保存容器は、消毒をする(熱湯・煮沸・薬品など)

3.加熱調理した食材を保存容器に入れる
冷蔵庫に入れるときは、冷えてから入れましょう。

冷蔵庫で保存できる期間

大人の作り置きだったら「冷蔵庫で3~5日程度保存できる」というものが多いです。でも、前に話したように、赤ちゃんの内臓機能は未発達です。大人ほどの日数を保存はできません。保存できる期間は、冷蔵庫の場合、2日間。この期間で食べきるようにします。また、保存していた離乳食を食べるときは、全体に熱が行きわたることを意識しながら、再加熱します。

作り置きは冷凍保存でもOK

作り置きの離乳食は、冷蔵庫ではなく冷凍庫でも保存できます。冷凍庫の場合は、1週間で食べきるようにします。冷凍庫で保存する場合も、再加熱します。一度解凍した離乳食を再冷凍するのはNGです。

食べ残しはもったいなくても処分する

手間暇かけて作った離乳食を赤ちゃんが残したら?それが、たった数口食べて「いらない」と言われたときなどは「もったいない!」と思ってしまうことでしょう。とはいえ、そのままラップに包み冷蔵庫に入れ「次に食べよう」は離乳食ではNGです。一度スプーンを使い口に入れた食べ物です。菌が繁殖することを考えると、例え冷蔵保存したとしても、衛生面を考えると処分しましょう。

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離乳食で上手に作り置きを活用するコツ

離乳食を美味しく安全に作り置きするコツをお伝えします。

作り置きで冷凍保存できるもの

冷凍保存すると、食材によっては、食材そのものの食感が損なわれてしまう場合があります。例えば、豆腐やじゃがいもは水分が抜けてスカスカになります。ゆでたまごは、白身が固くゴムのようになります。きゅりやレタスなどの水分の多い野菜は、べちゃべちゃになります。このように、冷凍保存して変化が大きく、食べにくくなるものはメインにはせず、美味しく冷凍される食材をメインにして冷凍保存するといいでしょう。

清潔な保存容器や小分けパックを活用

保存容器は色々あります。赤ちゃんが食べる1回分に合わせて、容器を選びましょう

・製氷機

少量の食材を保存するときに便利です。ふたつきを使用しましょう。

・パック

ふたが容器にくっついているのでふたと容器がバラバラにならないので便利です。

・タッパー

離乳食後期、完了期ごろになると食べる量も増えてきますので、メニューによっては製氷機やパックでは量が追い付かなくなります。タッパーなら多めに保存することが出来ます。

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普段の離乳食に、作り置きでの冷蔵保存を活用しながら、離乳食生活を送りましょう。

記事監修

中田馨|離乳食インストラクター

一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。

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