コオロギのエサのやり方、ペットとしての飼育方法や注意点は? おすすめの飼育セットをご紹介!

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夏から秋にかけて夜にきれいな鳴き声を聞かせてくれるコオロギは、子どもにとっても身近な昆虫です。当記事では、コオロギの餌には何をあげるといいのかを始め、餌用コオロギとペット用コオロギの違いや、コオロギに必要な栄養素や餌をご紹介します。また、コオロギの餌のあげ方、餌以外に必要なものや飼育の注意点、飼育セットのおすすめもチェックしてみました。

コオロギが人気?

最近では「コオロギラーメン」や「コオロギせんべい」など、新しい食べ物としても注目されているコオロギ。コオロギは「昆虫食」の代表とされていますが、主にトカゲなどの爬虫類や両生類、小動物の餌としてよく飼育されています。

もちろん、ペットとしてコオロギを飼育し、その鳴き声を楽しむ人もいます。今回はペットとしてのコオロギの飼育方法や餌についてご紹介します。

コオロギは日本では昔から身近な昆虫で、その鳴き声は秋の夜に欠かせないものとされてきました。ちなみに虫の鳴き声に風情や趣きを感じるのは、日本人独特の感性だといわれているのだとか。他の多くの国では、虫の鳴き声は雑音と捉えられることも多いそうです。

餌用コオロギとペット用コオロギの違い

コオロギは生物学的に言うと、バッタ目キリギリス亜目コオロギ上科に属する昆虫。分かりやすく言えば、バッタという大きな種類の中のキリギリスの仲間です

エンマコオロギ

日本には、エンマコオロギ、ミツカドコオロギ、オカメコオロギなどいます。この中でペット用として代表的なのがエンマコオロギです。

一方、餌用コオロギとしては、「ヨーロッパイエコオロギ」「フタホシコオロギ」があります。ヨーロッパイエコオロギはその名前のとおり、ヨーロッパから来た取り入れられたもの。フタホシコオロギは東南アジアに多いコオロギで、日本では沖縄などで見られます。

餌用コオロギは生育が早く、ジャンプする力が弱い=扱いやすいという特徴があります。

ペットとして飼育するならエンマコオロギ

いろいろな種類がいるコオロギですが、ペットとして飼育するなら、前述したエンマコオロギがおすすめです。餌用コオロギのヨーロッパイエコオロギの飼育には高い気温と乾燥した環境が必要なため、雨が多く、湿度が高い日本の気候には本来適していません。

一方、エンマコオロギはもともと日本に棲んでいるコオロギなので、飼育にそれほど気をつかわなくても大丈夫。また、日本全国に棲んでいるので捕まえるのも簡単です。

コオロギの餌に必要な栄養は? おすすめの餌

雑食なので何でも食べるコオロギ。ここでは、コオロギの代表的な餌をご紹介します。

コオロギの餌に必要な栄養素はタンパク質

エンマコオロギは雑食です。人間が食べるものなら、ほぼ何でも食べます。ただし動物性の餌、つまりタンパク質が不足すると共食いすることがあるので注意してください。

人工餌・昆虫ゼリー

とうもろこしや大豆などに魚粉を混ぜたコオロギ用の人工餌があります。魚粉にはタンパク質が含まれているため、共食いを防ぐことができます。

またカブトムシやクワガタムシ用の昆虫ゼリーなら、水分も含んでいるので水を与える手間が省けます。

きゅうりなどの野菜

きゅうりや大根など野菜の切れ端を与えることもできます。これなら特に準備する必要もなく、手軽に与えることができますが、生野菜は腐りやすいので毎日交換することが必要です。

また、野菜だけだとタンパク質が不足し、共食いすることがあります。タンパク質を含んだ人工餌を少量加えるか、ニボシやカツオブシも与えてください。

ドッグフードやキャットフード、熱帯魚飼料

専用の人工餌でなくても、ドッグフードやキャットフード、熱帯魚や金魚の餌でもOKです。

コオロギの餌のやり方・あげ方

コオロギの餌のやり方・あげ方

コオロギは何でも食べるので、餌の種類はあまり気を使わなくても大丈夫です。ここでは、コオロギへの餌のやり方・あげ方をご紹介します。

餌の交換の頻度

基本的に、餌は毎日交換してください。人工餌は、放置しておくと湿気を吸ってカビが生えてしまうことがあるため、毎日食べきれる分だけ与えるようにします。少しずつ量を増やして、どれくらいの量が適切か、様子を見るといいでしょう。

また、野菜も腐ってしまうので、毎日交換します。

餌は自作できる?

餌用コオロギを繁殖している人たちのように、コオロギをたくさん飼育している場合は、餌を自作することもあります。穀物ベースの飼料、タンパク質を含んだペットフードなどを配合し、すりつぶして与えることもあるようです。

コオロギの飼育に必要な餌以外のもの

餌については、傷んだり、腐ったりしなければ、あまり心配することはありません。ここでは、餌以外に必要な飼育アイテムをご紹介します。

飼育ケース

ホームセンターなどで売っている昆虫飼育用のプラスチックケースを用意します。コオロギはプラスチックの壁を登ることはできないので、餌やりなどで蓋を開けた時に、ジャンプして外に出ないくらいの高さ(深さ)があるケースにしてください。

水・給水機

コオロギの飼育には水が欠かせません。浅い容器に水で湿らせたスポンジや脱脂綿を入れ、コオロギが水分を取れる環境を作ります。コオロギが溺れたり、濡れたりしないよう置き場所や置き方を工夫します。

コオロギ用の給水機(小さなボトルの下に穴が空いていて、紐状のものが通してあり、水を入れると、紐から水が染み出してくる)もあります。

また昆虫ゼリーや野菜など、餌に水分が含まれていれば、水や給水機を用意しなくても済みます。

床材

コオロギはプラスチックだと滑ってしまい、上手に歩くことができません。そのため、プラスチックケースには床材を敷き詰めます。よく乾かした砂をケースに入れるか、あるいは古新聞でもOKです。床材は餌の残りカスなどでどうしても汚れてしまうので、交換できるようにしておきます。

卵容器(隠れ場所)

コオロギは夜行性なので、昼間の太陽を避けられるような、隠れる場所が必要です。飼育ケースに、紙製の卵容器や丸めた新聞紙、植木鉢の破片などを入れておくといいでしょう。床材と同じように、汚れたら交換できるようにしておいてください。

繁殖させるなら産卵床

コオロギは、自然の環境では湿った土に産卵します。飼育ケースの中で産卵させる場合には、産卵のための「産卵床」を作ります。コオロギは2cmくらいの長い産卵管を土に差し込んで産卵するので、産卵床には産卵管が十分差し込める深さが必要になります。

3〜4cm程度の深さのある容器に砂や細かく砕いたバーミキュライト(園芸用の土)、あるいはティッシュペーパーを敷き詰めて湿らせるといいでしょう。

産卵床を飼育ケースの中に置いたら、コオロギが産卵床に登れるよう割り箸などで通路を作ります。

コオロギの飼育の注意点

ここからは、これまでのまとめとして、コオロギを飼育するときの注意点をまとめておきます。

共食いに注意

何度かお伝えしていますが、コオロギはタンパク質が不足すると共食いします。野菜ばかりでなく、タンパク質を忘れずに与えましょう。

餌は床材の上に直接置かない

人工餌でも野菜でも、餌は床材の上に直接置かず、餌ケースなどを使って置くようにしましょう。床材が汚れてしまわないように注意してください。

直射日光を避ける

コオロギは夜行性です。飼育ケースの置き場所は直射日光のあたらない、風通しのいい場所にしてください。

コオロギの飼育セットのおすすめ

コオロギの飼育を始めてみようと思ったら、まずは便利な飼育セットからスタートしてみるのはいかがでしょうか。

Pro-Kal (L)ケースでコオロギを飼育セット

「Pro-Kal (L)ケースでコオロギを飼育セット」
「Pro-Kal (L)ケースでコオロギを飼育セット」

蓋は金属メッシュ加工となっており、通気性抜群のケースです。コオロギの餌とハーフサイズの紙製トレーもセットになった、便利な飼育セットです。
【セット内容】Pro-Kal ケース/コオロギの餌30g/紙製卵トレー(ハーフ)

「A’sTool 卵トレー 卵パック 紙製 コオロギ 昆虫飼育 10枚セット」

A’sTool 卵トレー 卵パック 紙製 コオロギ 昆虫飼育 10枚セット

隠れ家となる卵トレーのセットです。ハサミでカットすれば、お使いのケースに合わせてお使いいただけます。また、コオロギ以外の昆虫の飼育にも利用できます。

「クリアースライダー【ラージ】コバエ防止昆虫ケース」

「クリアースライダー【ラージ】コバエ防止[昆虫ケース]」

最大0.2mmの幅の通気口が全部で150ヶ所、昆虫の脱走を強力に防止するスライド蓋は、コバエを防ぎ、湿度を適切に保ちます。また、ケース内の2か所に仕切りを取りつけることができるので便利です。

コオロギ用給水セット

コオロギ用給水セット 給水器

水を入れたペットボトルの底に、キリなどで数か所穴をあけて、ドーナツ状のパッドの真ん中に置いておくと、ほどよく水が染み出します。パッドへ滲出した水を飲むので、コオロギが溺れません。

コオロギ・スズムシ用 産卵用土

コオロギ・スズムシ用 産卵用土 3個セット

フタをあけて中の土を霧吹きなどで湿らせ、カップごと飼育ケースに入れるだけ。メスのコオロギが土の中に産卵します。産卵用土は雑菌の混入が少なく、孵化率があがります。コオロギ以外にも、鈴虫、その他鳴き虫の産卵床にも使用できます。

コオロギの鳴き声で贅沢なひとときを

今回は、コオロギの餌のおすすめ、餌のあげ方、コオロギ飼育に必要なもの、さらにはおすすめの飼育セットをご紹介しました。コオロギの鳴き声を聞きながら、秋の夜を過ごす。そんな贅沢なひとときをご家族で過ごしてみてください。

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文・構成/HugKum編集部

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