和食の基本メニューでもある煮物は、野菜をしっかり摂ることができるので、マスターしておきたいもの。でも、味付けが決まらない、ちょうどよく煮ることができないなど、苦手料理にあげる人も多いのが事実。今回は、美味しい煮物を作るためのポイントやコツ、味付けに悩むことがなくなる黄金比、ママ・パパがオススメする煮物黄金比まで徹底紹介。簡単美味しいレシピもご紹介するので、実践すれば煮物が得意料理になること間違いなしです。
目次
美味しい煮物の作り方|基本のポイント
煮物は野菜や肉・魚を煮て、調味料で味付けするのが基本。ただ単に煮込んで味付けするだけでは味もイマイチ。美味しい煮物にするためにはいくつか押さえておくべきポイントがあります。ポイントを押さえることで、グッと見違えるのでしっかりチェックして。
ポイント① 調味料の黄金比を守る!
煮物を作るのに欠かせない調味料。基本の調味料といえば、「さしすせそ」=砂糖・塩・酢・醤油・みそですが、それぞれの配分で味わいは大きく変わってきますよね。黄金比を守るのはもちろん、1つ気をつけたいのが入れる酒の種類。よく使ってしまいがちな「料理酒」には、塩や砂糖で味付けがされているので、黄金比が崩れる原因に。清酒など、他の調味料が入っていないものを使うのがポイントです。
ポイント② 下茹でや下処理を丁寧に
全て一緒に煮始めてしまうと、固さがバラバラの煮物に。硬いものや味の染み込みにくいものは先に下茹でしたり、色が変わりやすいエンドウ豆などは最後に軽く入れるなど、味の染み込みやすさや彩りを考えて煮るのが大事。
ポイント③ 落し蓋をして効率よく煮込む
煮物は長時間煮込むものではありません。落し蓋をすることで、煮汁が全体に行き渡り、素材に味をよく染み渡らせることができます。すると、短時間で煮込むことができる上、素材のうえに直接蓋をするので、じゃがいもなどの型崩れを防いでくれるという利点も。全体に味が回ったら、火を消し、冷ますことでさらに味が染み込みます。
美味しい煮物が作れる 定番煮物の黄金比 5選
煮物を作る際の最大のポイントが調味料。でも、この配分に悩んで煮物に苦手意識を持っている人も多いはず。そんな迷える人にぴったりなのが、煮物の味付け黄金比。それぞれの調味料の黄金比さえ覚えておけば、お店で出てくるのと遜色ない味わいの煮物を作ることができます。よく作られる人気の煮物を代表に紹介していきます。
『肉じゃが』 醤油 1 :みりん 1:酒 1
万能に使える調味料の黄金比がこちら。肉じゃがは薄味でも濃い味でも食べにくくなってしまうもの。基本の黄金比を使えば失敗知らずで、堂々と得意料理と言えるはず。
『筑前煮』 出汁 10 : 醤油 1 : みりん 1
多めの出汁で、たくさんの具材にしっかりと下味をつければ、つい味が濃くなりがちな筑前煮も上品な味わいにまとまります。
『かぼちゃの煮物』 砂糖1:醤油1:酒1
甘くとろっとした煮物にしたい場合には砂糖をしっかり入れたこちらの黄金比。また1つの素材での煮物には、酒で旨味をプラスするのがポイントです。
『ひじきの煮物』 砂糖1:醤油1:酒1
ひじきや豆の入った煮物も甘さを重視したこちらの黄金比に。ひじきの臭みを抑えるためにも酒は必須。
『きんぴらごぼう』 醤油1:みりん1
砂糖を使わず、みりんの甘みでコクを引き出す黄金比は、きんぴらごぼうにぴったり。大人のおつまみにもなりますね。
家庭の味!得意な煮物の黄金比アイディア 5選
アンケートで回答のあった、ママ・パパが得意料理としてあげてくれた煮物の調味料黄金比をご紹介!ぜひ、家庭の味をマネしてみて!
『大根とにんじんの煮物』 砂糖2: みりん1: 醤油2: 酒1:だしの素 適量:塩 少々
甘くコクのある「大根とにんじんの煮物」は、固さのある大根と人参を照りが出るほど先に炒めたら、だし汁と調味料を入れて落し蓋をして煮込みます。先に炒めているので、時短で煮物ができるのは嬉しいですよね。
ポイント
『白菜の煮物』 醤油1.5:砂糖1:みりん0.3
クタクタに煮た白菜に煮汁がジュワッと染みて美味しい「白菜の煮物」。柔らかく、砂糖にみりんも入った甘めの味付けで、小さい子もパクパク食べてくれるはず。
ポイント
『鶏と白菜のさっぱり塩煮』 塩1:みりん1:酒2
さっぱりとした煮物が食べたい時には、醤油を入れない塩ベースの煮物がオススメ。お酒と生姜で先に鶏肉を茹でることで、臭みも取れてホロホロと柔らかくなり一石二鳥。野菜とタンパク質が一度に取れてママにも嬉しいメニューですね。
ポイント
『大根と人参としいたけとがんもどきの煮物』 砂糖1:酒1:醤油1
ジュワッと染み出す煮汁が美味しいがんもどきの煮物。酒を入れることで旨味も増して芳醇な味わいに。大根とにんじんは先に下茹でしておくと煮込み時間が時短できます。
ポイント
『鶏と大根の煮物』 酒4:砂糖2:醤油4:みそ2:塩麹1
塩麹で漬けた鶏肉を使うこちらの煮物は旨味たっぷり。さらに、みそを入れることで、コクのあるしっかりした味わいが楽しめます。大根は先に下茹でして、落し蓋をして煮込むと味がしっかり回ります。
ポイント
美味しい煮物が作れるおすすめレシピ 14選
今日は煮物を作ろう!と思い立った人にぴったりなレシピを、幼児誌『ベビーブック』『めばえ』(小学館)に掲載された中からご紹介します。簡単で子どもも喜ぶレシピばかりなので、ぜひ参考にしてみて。
【1】新玉ねぎと厚揚げの煮物
甘くてやわらかい新玉ねぎは丸ごと煮込むだけでごちそうに!ほろほろとほぐれるので、小さなお子さんにも食べてもらえます。
◆材料
(3~4人分)
新玉ねぎ 3~4個
厚揚げ 1枚
粒こしょう 15粒
酒 大さじ1
水 400ml
粗塩 小さじ1/2
◆作り方
【1】新玉ねぎの皮を除き、鍋に入れて粒こしょう、酒、水を入れ、強火にかける。煮立ったら、弱火にしてフタをし、15分煮る。
【2】4等分に切った厚揚げを加え、さらに10分煮たら、粗塩で味を調える。
教えてくれたのは
ウー・ウェンさん
北京生まれ。1990年に来日。雑誌で紹介した「北京の小麦粉料理」が評判となり、料理研究家に。東京と北京でクッキングサロンを主宰。
『めばえ』2018年6月号
【2】たけのことしいたけの煮物
しいたけのだしを生かした、旨味たっぷりの煮物。定番でありながら子供も好きな味です。
◆材料
(大人4人分)
たけのこ(水煮) 1個
干ししいたけ 8個
【A】
みりん 大さじ3
砂糖 大さじ3
しょうゆ 大さじ3
※子どもの分量は、大人の1/2量ぐらいが目安です。
◆作り方
【1】干ししいたけは350ccの水につけて戻し、軸を除く(戻し汁300ccをとっておく)。たけのこは5mm厚さに切って、サッと下ゆでする。
【2】鍋に【1】(戻し汁ごと)と【A】を入れて弱火にかけ、20分くらい煮る。
教えてくれたのは
行正り香さん
おしゃれな暮らしぶりと簡単でおいしいレシピが大人気。二児のママ。
『ベビーブック』2012年2月号
【3】かぼちゃと煮干しの煮物
定番レシピに煮干しの風味をプラス。
◆材料
(大人2人+子ども2人分)
かぼちゃ 1/6個
いんげん 10本
煮干し 30g
【A】
水 1/2カップ
みりん 大さじ1
砂糖 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
ごま油 大さじ1
※かぼちゃ1/6個は皮と種を除いた状態で200gが目安です。
◆作り方
【1】かぼちゃは皮の硬い部分と種を除き、一口大に切る。いんげんは長さを半分に切る。煮干しは頭とワタを除いて、縦半分に裂く。
【2】鍋にごま油を熱して、かぼちゃといんげんを炒め、全体に油が回ったら煮干しと、【A】を入れる。ふたをして、弱火で水けがほとんどなくなるまで煮る。
*お好みで、白炒りごまをふっても。
教えてくれたのは
藤井 恵さん
簡単に作れて、栄養バランスがよく、おいしさのセンスが光るレシピが人気。藤井家の毎日のごはんを綴ったブログも参考になります。
『ベビーブック』2012年11月号
【4】なすと厚揚げの煮物
なす、厚揚げは短時間でもたっぷりと煮汁を吸ってうま味たっぷりの一品に。ママにとって心得強い副菜になりますね。
◆材料
(大人2人分+子ども1人分)
【1】なす3本は縦半分に切り、皮に切り目を入れて一口大に切る。厚揚げ小2枚といんげん8本は食べやすい大きさに切る。
【2】鍋に和風だし1/2 カップ、みりん大さじ2、しょうゆ大さじ1、塩少々、しょうが汁小さじ1を 入れ、【1】を加えて火にかけ、煮立ったら蓋をして弱めの中火で6分煮る。
◆ポイント
水に浸けておくだけで みそ汁にも何にでも!「和風万能だし」の作り方。
■材料(1リットル分)
昆布 3cm角×2枚(約5g)
煮干し 5?6尾(正味約5g)
かつお節 5g
【1】煮干しは頭と内臓を取り除く。 かつお節は市販のだしパック に入れる。
【2】【1】と昆布を容器に入れ、水1リットルを注ぐ。
※ だしをとった後の出し殻は、水3カップとともに鍋に入れて火にかけ、煮立ってから3分ほど煮出すと二番だしが取れます。
教えてくれたのは
石澤清美さん
料理研究家。国際中医師・国際中医薬 膳師。食養生やハーブなどの専門家でもあり、体にいいものを簡単においしく作れるレシピが人気。
『ベビーブック』2017年6月号
【5】栗きんとんで チキンのマロン煮込み
味付けのポイントは栗きんとん。コロコロとした栗もちょうどいいアクセントになって、コクのあるやわらかい甘みが洋風の煮ものに。
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
栗きんとん 80~100g
鶏もも肉 300g
玉ねぎ 1/2個
しめじ 1パック
サラダ油 小さじ1
水 1カップ
牛乳 1/3カップ
塩・こしょう 適量
◆作り方
【1】鶏肉は一口大に切り、塩・こしょう各少々で下味をつける。玉ねぎは薄切りにし、しめじは石づきを除いてほぐす。
【2】フライパンにサラダ油を熱して、鶏肉と玉ねぎをサッと炒め、しめじを加えて軽く炒める。水を加えてふたをし、5分ほど煮る。
【3】鶏肉にほぼ火が通ったら栗きんとんを加えてよく混ぜ、軽く煮詰め、仕上げに牛乳を加え、塩で味を調える。
*きんとんによって甘くなりすぎるときは、分量を調整しながら加えてください。
教えてくれたのは
上田淳子さん
ヨーロッパや日本のレストランなどで修業後、料理研究家として雑誌、書籍、テレビなどで活躍。双子の男の子の母。近著に『共働きごはん』(生活の友社)など。
『めばえ』2014年1月号
【6】鶏コーン団子の中華風煮もの
生のとうもろこしの食感が楽しく、優しい甘みと中華風とろみあんが食欲をそそります。とうもろこしとパプリカの黄色が元気にさせてくれます。
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
鶏ひき肉 200g
とうもろこし(生) 1/2本
【A】
塩 小さじ1/3
片栗粉 大さじ1
黄パプリカ 1個
玉ねぎ 1/2個
キャベツ 6枚
【B】
水 1カップ
鶏ガラスープの素 大さじ1
オイスターソース 小さじ1
しょうゆ 小さじ1
【C】
片栗粉 小さじ2
水 大さじ2
◆作り方
【1】とうもろこしは芯から外し、鶏ひき肉と【A】と合わせ、粘りが出るまで混ぜ、10個の団子に丸める。
【2】パプリカは乱切り、玉ねぎは1cm幅に切る。キャベツは塩ゆでして食べやすく切る。
【3】鍋に【B】とパプリカ、玉ねぎ、【1】を入れ、ふたをして弱めの中火で4~5分煮、混ぜ合わせた【C】を加えてとろみをつける。
【4】器にキャベツを敷き、【3】を盛る。
教えてくれたのは
井澤由美子さん
旬の食材を使い、食べ合わせによる体への相乗効果を大切にしたレシピが人気。食育にも力を注ぐ。一女の母。
『めばえ』2014年9月号
【7】さんまのトマトケチャップ煮
トマトはまな板の汁ごと加えて風味よく仕上げましょう。
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
さんま 3切れ
玉ねぎ 1/2個
にんにく 1/2片
トマト 1個
塩・小麦粉 各少々
サラダ油 小さじ2
【A】
トマトケチャップ 大さじ2
酒 大さじ2
水 1/2カップ
砂糖 小さじ2
しょうゆ 小さじ1
◆作り方
【1】さんまは筒切りにして内臓を除き、洗って塩をふり、薄く小麦粉をまぶす。玉ねぎは薄切り、にんにくはみじん切りにする。トマトは角切りにする。
【2】フライパンにサラダ油とにんにくを入れて熱し、玉ねぎを炒め、しんなりしたらトマトをまな板の汁ごと加え、【A】も加えて混ぜる。さんまを入れて落としぶたをし、5分ほど煮る。
*お好みでパセリをふっても。
教えてくれたのは
山本ゆりさん
学生時代から料理ブログ「含み笑いのカフェごはん『syunkon』」をスタート。『syunkonカフェごはん』などの著書は計350万部の大ヒット中。二人の女の子の母。
『めばえ』2015年9月号
【8】赤・緑ピーマンの丸煮
味付けは極シンプルなのに、素材の旨みがグン!
◆材料
(大人2人+子ども1人分)
緑ピーマン 5個
赤ピーマン 3個
ごま油 小さじ2
【A】
水 2カップ
しょう油 大さじ2
酒 大さじ2
◆作り方
【1】ピーマンのへたの部分を強く押して、種とへたの部分を抜き出す。
【2】深めのフライパンにごま油を熱し、【1】を中火でじっくり炒める。【A】を加えて落としブタをし、沸騰したら中火で水分が少なくなるまでじっくり煮込む。
◆ポイント
ピーマンは、免疫力を高めるビタミン類の宝庫。
抗酸化作用が高いビタミンCをはじめ、β-カロテン(ビタミンA)、ビタミンB群・Eなど、ビタミン類がたっぷり。油で調理すると苦味が減って、子どもも食べやすい。
じっくり炒めて、じっくり煮る!
ピーマンは中火でじっくり炒め、さらにじっくり煮込むことで、甘みが引き出されます。冷めても、翌日も変わらずにおいしい!
教えてくれたのは
カノウユミコさん
野菜料理研究家。鳥取県の専業農家に生まれ、生来の野菜好き。高校時代から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理・精進料理を研究。現在は鳥取に住み、自ら野菜を自然栽培。東京でも毎月、野菜料理教室を開催している。
『めばえ』2017年7月号
【9】手羽先とさつまいもの甘辛煮
子どもが好きな素材を組みあわせた和風おかず。甘辛いバターとしょうゆの味付けがやみつきに!
◆材料
(大人2人+子ども2人分)
さつまいも 1本(250g)
手羽先 6本
長ねぎ 1/2本
しょうが 1かけ
【A】
酒 小さじ1
しょうゆ 小さじ1
【B】
水 1カップ
しょうゆ 大さじ1と1/2
酒 大さじ1と1/2
砂糖 大さじ1/2
サラダ油 大さじ1
◆作り方
【1】手羽先は裏から骨に添って切り目を入れ、【A】をからめる。
【2】さつまいもは乱切りにして、水にさらす。長ねぎは3~4cmのぶつ切り、しょうがは薄切りにする。
【3】フライパンにサラダ油を熱して【1】を入れ、こんがり焼き色がついたら、【2】を加え、全体に油が回るまで炒める。
【4】【3】に【B】を加えて、ふたをし、汁けがほとんどなくなるまで15~20分煮る。
教えてくれたのは
藤井 恵さん
22歳で結婚し、二女を出産後、30歳で料理の世界に復帰。簡単でおいしく、栄養バランスのいいレシピが人気。藤井家の毎日のごはんを綴ったブログも参考になります。
『ベビーブック』2011年11月号
【10】さばのおろし煮
さばを大根おろしでやさしい煮物に。大根おろしが消化をサポートしてくれ、根菜もたっぷりとれるやさしい味わい。
◆材料
(大人2人+子ども2人分)
生さば 3切れ(約210g)
【A】
しょうゆ 小さじ1
酒 小さじ1
かぼちゃ 60g
にんじん 3cm
れんこん 3cm
片栗粉 適量
揚げ油 適量
【B】
だし汁 1カップ
しょうゆ 大さじ2と1/2
みりん 大さじ2と1/2
大根おろし 2/3カップ
◆作り方
【1】さばは3cm幅のそぎ切りにし、皮と骨を除き、【A】で下味をつける。
【2】かぼちゃは5mm厚さ、にんじんとれんこんは3mm厚さの一口大に切る。れんこんは水にさらして水けを拭く。
【3】【1】、【2】に片栗粉をまぶし、中温(170℃)の油で4分ほど揚げる。
【4】鍋に【B】を入れて沸騰させ、【3】を加えて1~2分煮る。
*大人用にはおろししょうがを添えても。ぶり、鮭などでもおしくできます
教えてくれたのは
阪下千恵さん
栄養士。2人の女の子のママ。家族のために作り続けてきたという、おいしくて、栄養バランスもいいレシピが人気。
『ベビーブック』2012年1月号
【11】さばのみそ煮
定番人気のさば味噌は定期的に取り入れたいメニュー。煮詰めずにやわらかく仕上げるのがコツです。
◆材料
(大人4~5人分)
さば(切り身) 5切れ
しょうが 2かけ
【A】
だし汁 300cc
酒・みりん 各大さじ2
砂糖・みそ 各大さじ2
しょうゆ 小さじ2
【B】
片栗粉 小さじ1/2
水 小さじ1/2
※分量の大人1人分は、子ども2人分くらいになります。
◆作り方
【1】さばは皮に十文字に切り込みを入れ、熱湯を回しかける。しょうがは皮つきのまま薄切りにする。
【2】フライパンにしょうがと【A】を入れて中火にかけ、ひと煮立ちしたらさばを加え、ときどき煮汁をかけながら10分ほど煮る。混ぜ合わせた【B】を加えてとろみをつける。
教えてくれたのは
YOMEちゃんさん
女の子のママ。愛情たっぷりの育児日記と日常のアイデアあふれる献立を綴ったブログ「よめ膳@YOMEカフェ」が毎月200万アクセスを誇る。
『ベビーブック』2013年10月号
【12】ふんわりつくねとうずら卵の甘辛煮
れんこんをおろして肉に混ぜると、つくねが柔らかな仕上がりに。甘辛なたれに食欲増進効果あり!
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
れんこん(小) 1節(130g)
鶏ひき肉 200g
うずらの卵の水煮 5~6個
ごま油 大さじ1
【A】
しょうゆ 大さじ2
みりん 大さじ2
酒 大さじ2
塩 少々
◆作り方
【1】れんこんは洗って皮ごとすりおろす。ボウルにひき肉、塩とともに入れ、粘りが出るまでよく混ぜ、食べやすく丸める。
【2】フライパンを中火で熱し、ごま油をなじませて【1】を入れ、両面に軽く焦げめがつくまで焼く。軽く油を拭いて、【A】とう ずらの卵を加え、煮汁が絡むまで煮込む。
*ミニトマトをあしらっても。
教えてくれたのは
井澤由美子さん
調理師、国際中医薬膳 師・中医師。旬の食材 の効能と素材の味を生かしたシンプルな料理 が人気。NHK『あさイチ』などテレビでも活躍 中。一女の母。
『ベビーブック』2017年2月号
【13】かつおと青菜のみそ煮
ただ煮るだけで魚の臭みも消えて旨みが増します。青菜を添えれば彩りアップに。
◆材料
(大人2人分+子ども1人分)
かつお 250g
青梗菜(ちんげんさい) 1株
【A】
水 150ml
甘みそだれ 大さじ5
しょうが汁 小さじ1
◆作り方
【1】かつおと青梗菜は食べ やすく切る。
【2】鍋に【A】を入れて火にかけ、煮立たったら【1】を加えて3分ほど煮る。
※魚はさばやぶりなど、お好みのものでどうぞ。
◆ポイント
魚の煮物やみそ炒めなど、これで料理の腕前アップ!「甘みそだれ」の作り方。
■材料
(400ml程度)
みそ 250g
みりん 200ml
しょうゆ 大さじ2
砂糖 大さじ4
■作り方
【1】みりんを小鍋に入れて弱火にかけ、1~2割煮詰めてアルコール分を飛ばす。
【2】残りの調味料と混ぜて保存容器に入れる。
※冷蔵庫で1か月程度保存可能。
教えてくれたのは
石澤清美さん
料理研究家。国際中医師・国際中医薬 膳師。食養生やハーブなどの専門家でもあり、体にいいものを簡単においしく作れるレシピが人気。
『ベビーブック』2017年6月号
【14】豆腐の豆乳煮
豆乳ベースのコクのあるだしで、お肉と豆腐が一層おいしく!
◆材料
(2人分)
豚ひき肉 200g
木綿豆腐 1丁(300g)
【A】
顆粒だし 小さじ1/2
みそ、酒 各大さじ1
しょうゆ 大さじ1/2
砂糖 小さじ1
豆乳(無調整) 1/3カップ
小ねぎ(小口切り) 適宜
◆作り方
【1】【A】は混ぜ合わせておく。
【2】フライパンにひき肉を広げるようにして入れ、適当に切った豆腐をのせて、【1】を回しかける。中火にかけて煮立ったら、弱めの中火にしてふたをし、3分ほど蒸し焼きにする。ふたを取り、ひき肉をほぐすようにしてよく混ぜ、1分ほど煮たら、小ねぎをふって火を止める。
◆ポイント
教えてくれたのは
武蔵裕子
さん
料理研究家。和食をはじめ、洋食、中華、エスニックと、幅広いジャンルにたけた家庭料理のエキスパート。わかりやすくて作りやすい、おいしいレシピの数々は、忙しい主婦たちから厚い支持を受けている。著書も多数。
『めばえ』2019年7月号
気に入った煮物の黄金比はメモして覚えておくのがオススメ
煮物を作る時に、考え込むことなくいつもと同じ味に作れると嬉しいですよね。お客さんが来る時など、いつもと量が違う場合にも黄金比を覚えておけば、問題なし。家族が気に入った黄金比はぜひメモして覚えておくと、いつもの我が家の味になって安心できますね。
文・構成/HugKum編集部