東京・文京区に日本サッカーミュージアムがあるのはご存じでしょうか。サッカーミュージアムでは、毎年夏休みに日本サッカー協会主催の特別イベントが開催されており、多くの子ども達がミュージアムを訪れています。そんな人気の恒例イベントですが、今年は新型コロナウイルスの影響により、サッカー日本代表を応援してくれる企業と協力し、2020年8月22日・23日の2日間で小・中学生を対象にオンラインで開催されました。
おうちにいながらたくさんの友達と画面上でふれあい、世界中から参加でき、親子で楽しめる「サッカー日本代表 夏休み特別オンライン授業」。普段はサッカーとはあまり縁がありませんが、今回は社会について学べる授業もあるとのことで、HugKumライターOが、小2の息子と一緒に参加してみましたので、その様子をご紹介したいと思います。
目次
1:「サッカー選手に必要なフィジカルフィットネス〜ケガをしない体づくり〜」
初日(8月22日)に開催されたJFA主催「サッカー選手に必要なフィジカルフィットネス〜ケガをしない体づくり〜」の授業では、ピッチで最高のパフォーマンスを出せるからだ作りに必要なストレッチと体幹トレーニングを学びました。
講師はJFAフィジカルフィットネスプロジェクトリーダー菅野淳さん。
一緒にストレッチを行ってくれたのは、元日本代表の播戸竜二さんでした。
「静的ストレッチ」に始まり「動的ストレッチ」、最後に筋トレに繋がる「体幹トレーニング」と、激しい運動ではないものの、1時間みっちりと楽しく体を動かすと、エアコンが効いた部屋の中でもじんわり汗もかくことができ、気分もリフレッシュ!
「この体勢キツイ!!」などと言いながら、小2の息子も大はしゃぎ。画面上で見られる参加しているお友達の姿を楽しみながら、親子で楽しむことができました。
菅野さんのお話では、体の柔軟性や体幹を鍛えることは、スポーツをする上では怪我の予防に大変効果的なのだそうです。また、パソコン作業が多いお父さんお母さん世代も、体が凝り固まりやすく体幹が衰えやすいので毎日の習慣にすると良いそう。
ストレッチをするタイミングとしては、運動の前後はもちろん、毎日のお風呂上がりや、朝起きてすぐなどもおすすめなんだとか。「気づいたときに、覚えているストレッチをちょっとずつやってみる、ということから始めては?」と、菅野さん。
最初から激しいトレーニングやまとまった時間を作ってストレッチをするよりも、思い出した時にちょっとしたストレッチやトレーニングをすることから始めると良いのだそう。
みんなで体を動かすのって楽しいですね!毎日こんな楽しいオンライントレーニングがあったらいいなと思いました。
2:「キャッシュレスについて知ろう!」
2日目(8月23日)に開催された、クレディセゾンによる「キャッシュレスについて知ろう!」の授業では、セゾンティーチャーと呼ばれる、全国の中学・高校を訪問してお金の授業をしてくれている方が、電子マネーやクレジットカードなどについてわかりやすくお話ししてくれました。
参加されていた方は、小学校中・高学年くらいのお子さんが多く、チャット機能を使ってたくさんの質問や意見交換がされました。
基本的に座っていられない小2の息子も、活発に意見交換がされるチャット機能に目が釘ずけ!45分間飽きずに参加することができました。
授業の中では、お金の歴史やお金の使い方などについても教えてくれたので、夏休みの自由研究のヒントにもなったという方もいたのではないでしょうか。
3:「〜家の中でも気を付けよう〜今年の熱中症対策」
キリンビバレッジによる「〜家の中でも気を付けよう〜今年の熱中症対策」の授業では、キリンビバレッジ株式会社熱中症対策アドバイザーの速水美智子さんが、熱中症の予防対策について教えてくれました。
今年の夏は、自粛生活を経て、体力が低下してしまった方が多く、それが原因で熱中症になる方も増えてしまったのではないかという見方もあるそうです。
連日報道される熱中症のニュースからも、習い事に野外スポーツをしている親御さんは特に興味のあった授業ではないでしょうか。
速水さんによると、熱中症は、気温が高い日になってしまうイメージが強いと思いますが、意外にも湿度が高い日も熱中症になりやすいそう。また、前日に比べて急に気温が高くなった日、風が弱い日なども注意が必要なのだそうです。
<熱中症にならないためのポイント5>
①こまめに水分補給をする…喉が乾く前に水分補給をする(乾いてからでは遅い)
②外出するときは帽子をかぶる
③日陰で休憩をする…30分に1回は日陰で休憩をとる
④規則正しい生活をする…睡眠は体の充電!睡眠はしっかりとる
⑤三食きちんと食べる…なるべく好き嫌いをせずに、バランスのよい食事をとる
注意していても熱中症になってしまう場合もあります。そういう時は、涼しい場所に避難し、水分補給をして体を冷やして体温を下げるようにすること。また、意識が無い状態に陥ってしまった場合には、すぐに救急車を呼んで病院へ行くことが大事だそうです。
暑いと食欲も低下しがちですが、バランスの良い食事をして、質の良い睡眠を十分に摂るよう心がけたいですね。
2日間、たくさんの授業に参加させていただきましたが、どの授業にも約200人の子ども達が、日本だけでなく世界中から参加しており、チャット機能を使って積極的に質問や意見交換をしていました。
今回受けた授業以外にも、ファミリーマートによるサスティナブルゴールに向けての取り組みに関する授業、さらにに日本代表に帯同するキットマネージャーの仕事や、試合を分析するアナリストの仕事を紹介する授業など、JFAならではの授業もありました。
長友佑都選手や久保建英選手、南野拓実選手に子ども達大興奮!
また、それぞれの授業の中では、サッカー日本代表監督の森保一監督や、なでしこジャパンの高倉麻子監督が登場し、さらにビデオメッセージでは、長友佑都選手や久保建英選手、南野拓実選手が登場!参加している子ども達も大興奮!!
授業に参加すると応募できる、スペシャルプレゼント企画などもあり、おうちで楽しく過ごすことができた2日間でした。
今までは、サッカーミュージアムまで足を運ぶのが難しく、イベントに参加できなかった方も、何かと不安が多くお出かけできない方も、オンライン授業なら、パソコンやスマホさえあればどこからでも参加可能。日本サッカー協会は、今後もオンラインを使ったさまざまなイベントを開催していく予定とのことですので、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
文・構成/鬼石有紀