1956年にアメリカで生まれたプレイ・ドーは、もともと幼稚園児のために作られた教材用の粘土です。スイーツセット・歯医者さんセットなど、色鮮やかな粘土使ってさまざまな遊びができるプレイ・ドーは粘土遊びの幅を広げ、子どもの発想力を育てます。
安全面でも口に入れて害のない小麦を主成分とするなど、子どもが安心して楽しめる工夫もされており、世界中で愛されています。日本でも1970年ころから販売され、子どものころにプレイ・ドーで遊んだママパパも多いでしょう。バリエーション豊富なプレイ・ドーの特徴と、おすすめの商品を紹介します。
子ども用粘土の種類
プレイ・ドーは小麦を主成分としていますが、子ども用の粘土には小麦以外にもいくつか種類があります。
小麦粘土の特徴を理解するためにも、まずは種類ごとの違いとメリット・デメリットを解説します。
油粘土
乾燥しにくいので硬くなりにくく、長く遊べます。保存が簡単で何度でも繰り返し遊べるので、幼稚園や小学校でも良く使われている粘土です。
油を使っているので、べた付きや独自の臭いがあり、自宅で使う場合は汚れに気を付ける必要があります。
紙粘土
軽いので小さな子でも扱いやすい粘土ですが、一度固まると繰り返し遊べません。固まった後に絵具などで着色できるので、アクセサリー作りなど作った形を保管したい場合に向いています。
小麦粘土
小麦を原料としており、口に入れても安心の粘土です。油粘土ほどは乾燥に強くありませんが、紙粘土のようにすぐには固まりません。
密閉容器で保存すれば長く遊べます。ベタ付きも少なく、臭いも少ないため室内で遊ぶおもちゃにぴったりです。もちろん食べることはできませんが、何でも口に入れてしまう時期の子どもへ渡しても安心感があります。(※小麦アレルギーの有無に注意は必須)
安心して遊べる工夫
小麦粘土の中でも、プレイ・ドーはさらに安心できる工夫がいっぱいです。
安心・安全の成分
プレイ・ドーの成分は小麦・水・塩に加えて色ごとの着色料だけです。もちろん着色料もすべて、口に入れても害がないものが利用されています。
ただし、小麦アレルギーがある子どもが利用する場合は、事前に医師に相談しましょう。
塩を添加
塩を添加しているのは、万が一子どもが口に入れてしまったときに感覚的に吐き出させるためです。実際に口に入れると塩辛く、小さな子でも口に入れてはいけないものだと分かるようにとされています。
楽しく学べる工夫
幼稚園児向けの教材として作られたプレイ・ドーは、楽しみながら学べる要素もたくさんあります。
こねやすい素材
主成分が小麦で柔らかく、手にも付きにくいので小さな子でも楽しめます。
単品で販売されているプレイ・ドー粘土は対象年齢が2歳からなので、小さなころから粘土に触れられ、楽しみながら指先の発達を促せます。
適度な粘性がありながら、洋服やカーペットなどの家具に付着しても汚れがこびり付きにくいので、家庭でも安心して遊ばせられます。
カラフルな配色
カラーが豊富なので、発想力や想像力の発達を促します。単品で販売されているものでも20色も種類があり、粘土同士を混ぜ合わせて自分だけの色も作れます。
子どもの色彩感覚を養いながら、考えて作る楽しさを育めるのです。
豊富なバリエーション
バリエーション豊富なプレイ・ドーセットは粘土の遊びの幅を広げてくれます。
ただの粘土遊びでだけではなく、粘土を使ったごっこ遊びを助けるセットもあるので、ママパパや・お友達とコミュニケーションを取りながら楽しめます。
楽しい仕掛けも満載で飽きにくく、長く遊べる粘土がプレイ・ドーです。
おすすめのプレイ・ドー6選!
さまざまなセットが販売されているプレイ・ドーから、おすすめを紹介します。
プレイ・ドーきほんの4色 – プレイ・ドー
白・赤・黄・青の基本4色が入ったプレイ・ドー粘土です。赤・黄・青のはっきりとした色合いは見ているだけでも楽しく、子どもの柔軟な発想力を育みます。4色を混ぜ合わせれば、さまざまな色が表現可能なので色彩感覚も養えますよ。子どもでもしっかり密閉できる専用ケースに入っており、乾燥を防いで長く遊べます。対象年齢は2歳以上。
キッチンシリーズ くるくるスイーツメーカー – プレイ・ドー
マカロン・クッキー・カップケーキが作れるプレイ・ドーセットです。スイーツメーカーを使えば小さな子どもでも、カラフルなマカロンが作れます。
動物やフルーツ、キャンディなどの可愛い型でいろいろな形のクッキーが作れるほか、絞り出し器で作るクリームはまるで本物です。レシピカードも付いていて、誰でも簡単にパティシエごっこ遊びが楽しめます。対象年齢は3歳以上。
キッチンシリーズ シズリングコンロ – プレイ・ドー
コンロやフライパンがセットになっていて、お料理ごっこも楽しむことができるプレイ・ドーセットです。魚や目玉焼き、ステーキ肉の型などが入っており、プレイ・ドーで楽しく食材を作れるので、おままごと遊びの幅も広がります。
コンロにセットしたフライパンに食材を置くと、コンロからジュージューと焼けている音がするので、本物のお料理気分が味わえますよ。対象年齢は3歳以上。
キッチンシリーズ トースターセット – プレイ・ドー
本物そっくりなトースターと絞り器、サンドイッチの具材を作れる型が7種類入ったプレイ・ドーセットです。レタスやトマト、チーズなど好きな具材をトーストで挟めば、誰でも簡単に美味しそうなサンドイッチが作れます。
絞り器を使えばケチャップやマヨネーズはもちろん、クリームが乗ったパンケーキなども作れます。粘土は6色たっぷり280グラム入りです。対象年齢は3歳以上。
ねんどではいしゃさん – プレイ・ドー
粘土の歯を使って歯医者さんごっこが楽しめるプレイ・ドーセットです。音が鳴る付属の電動ドリルで虫歯を削る遊びや、歯の矯正遊びなど、まるで本物の歯医者さんになった気分を味わえます。
歯ブラシやミラー、ピンセット付きで本格的なごっこ遊びを楽しめます。歯医者さんをテーマにしたおもちゃは珍しく、歯磨きの大切さを学ばせたいときにもぴったりです。対象年齢は3歳以上。
バーガーバーベキュー – プレイ・ドー
子どもが好きなハンバーガーを作れるプレイ・ドーセットです。バンズやパティ、ソーセージなどは挟み込むタイプの型なので、力が無い小さな子どもでもきれいに成形できますし、型取りの工程自体が楽しく、料理を作っている気分が味わえます。
押し出し器を使ってフライドポテトを作って添えれば、まるでお店で出てくるようなハンバーガーセットを作れます。トマトやチーズ、玉ねぎなどの型も付いているので、好きな具材を挟んで楽しみましょう。対象年齢は3歳以上。
プレイ・ドーで粘土遊びを楽しもう
もともと幼稚園児のために作られたプレイ・ドーは、これまでに世界中で20億個以上販売されており、ママパパから高い信頼を得ている小麦粘土です。
粘土は、小さな子どもであれば触るだけで指先の発達を促しますし、さまざまな形を作り上げる工程は発想力や想像力を養います。
プレイ・ドーは色の数やセットの種類も豊富でバラエティに富んでいるので、子どもの興味をより引きやすく、楽しみながら成長を促してくれますよ。
単品でも販売しているので、まずは単品や小さなセットから試してみるのも良いでしょう。
文・構成/HugKum編集部