年末までにしておきたいこと
新年を気持ちよく迎えるためは、年末までにしておきたいことがたくさんあります。いつ頃から始めればよいのか、大まかなスケジュールを見ていきましょう。
月半ばから着手「大掃除」
昔は一年の汚れを落とす「すす払い」をすると、「歳神様(としがみさま)」がご利益を持って家に来てくれるといわれていました。すす払いの風習は現在にも受け継がれ、家庭や職場で大掃除をする光景は、年末の風物詩となっています。
かつて、すす払いは基本的に「12月13日」と決まっていましたが、現在の生活スタイルでは難しいため「12月13日から着手して、28日までに終わらせる」のでOKとされています。大掃除は普段の掃除に比べて時間がかかるうえに、体力も要るので12月の半ばを過ぎたら、できることから始めていきましょう。
まだまだ新年の楽しみ「年賀状」
なにかと世間の年賀状離れが話題になる昨今ですが、元旦に年賀状が届くのを、毎年楽しみにしている人も少なくないはず。年賀状を元旦に届けたいなら、12月25日までにポストに入れるようにといわれています。地域によっては28日までに出せば元旦に届けてくれる場合もありますが、確実ではありません。
また、年賀状は手書き・自宅で作成&印刷・業者に発注するなどさまざまな作成方法があります。ご自宅で印刷する場合はプリンターのインク残量をチェックしておきましょう。業者に依頼する場合も、25日が近づくと非常に混みあうため、早めの注文がベター。余裕があれば、お子さんと一緒に「スタンプ」を作るなど、手作りの年賀状に挑戦するのも楽しそうですね。
それぞれ意味がある「正月飾り」
門松などの正月飾りには、出してはいけない日があります。しめ縄と門松は歳神様が迷わないための目印、鏡餅は歳神様への「お供えもの」という意味を持っています。このため「苦」がつく「29日」と急な対応となる葬儀と同じ「一夜飾り」になる「31日」は、正月飾りを出すべきではありません。
昔はすす払いが終わったら正月飾りを飾っていましたが、今はクリスマスを祝う家庭も多いので、あまり早く出すとインテリアがちぐはぐになってしまいます。大掃除が終わった28日や30日に飾るとよいでしょう。
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2022年の年末はどこでどう過ごす?
さまざまなできごとがあった2022年。そんな本年の締めくくりを、みなさんはどのように過ごすのでしょうか。ここでは、HugKum読者のママパパたちにアンケートで聞いてみた回答をご紹介します!
【調査対象】男女/20~59歳/全国/3~12歳の子がいる親(121人)
自宅で過ごす…73.6%
全体の73.6%もの票を集め、もっとも多い回答となったのは『自宅で過ごす』でした。コメントには、「コロナが気になる」といった、まだまだコロナ禍を感じさせる声が目立ちます。もちろん、家族水入らずでゆっくり過ごせる機会として、ポジティブに捉えているご家庭も多数!
実家に帰省する…38%
全体の38%もの票を集めたのは『実家に帰省する』でした。毎年、年末から年始にかけてママやパパの地元に行き、親戚と過ごすご家庭は多いですよね。コロナ禍はつづいているものの、行動制限が緩和されている今年は「久しぶりに帰省する」との声も散見されました。
買い物に行く…19.8%
遠出まではしないものの、年末年始は近場でショッピングを楽しむ、との声も。セールでお得に買い物ができるほか、ショッピングモールや商店街の賑わいを見るだけでも、年末年始気分が盛り上がりますよね。
仕事する…5.8%
年末も『仕事をする』というママパパも少なくありませんでした。働く方々あってこその、年末年始の世間の賑わい。世間が少し静まった頃に、どうかゆっくりお休みを堪能してほしいものです……!
外食する…5%
『外食をする』ご家庭も。遠出はせずとも、家族で少し美味しいものを食べに出れば、年末年始ならではの特別な気分に浸れます。せっかくなら、普段は食べないような食事を楽しめると良いですね。
旅行に行く…4.1%
家族全員のお休みが合うせっかくの機会だからこそ、「旅行に行く」との声も! 昨年に比べれば、多少外出しやすくなったこの冬だからこそ、少し遠出をしてみるご家庭もまた珍しくはありません。旅先で、一年の締めくくりとなる良い思い出が作れると良いですね。
友人宅で過ごす…2.5%
少数ながら、ご友人のお宅で年を越すという声もありました。家族水入らずも良いものですが、他のご家庭との合同年越しもまた、盛り上がりそうです。
家族で過ごす年末、おすすめの過ごし方
HugKum読者のみなさんの年末の過ごし方は、どれも楽しそうでしたね。年末には、お正月気分を満喫できる風習やイベントがたくさんあります。以下では、家族向けのおすすめの過ごし方をご紹介するので、こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
おせちや、年越しそば作り
お正月の食べ物といえば、「年越しそば」や「おせち料理」「お雑煮」が定番! 昔は年末になると、各家庭でおせち料理を用意していましたが、近年は年末年始に営業している店も多いため、手作りするご家庭は減っているようです。年越しそばでさえ、注文しておけば大晦日の夜に持ってきてくれる店もあるほど。
もし時間にゆとりがあれば、お子さんに手伝ってもらいつつ、おせち料理や年越しそば作りに挑戦してみると、お正月気分がさらに盛り上がりそうです。
除夜の鐘を聞く、鳴らしに行く
大晦日の深夜になると、全国の神社仏閣からおごそかな除夜の鐘の音色が響きます。
除夜の鐘はテレビでも中継されますが、実際に現地に行けば、迫力のある音色を間近で体験できるはず。無料で鐘をつかせてくれるところも多く、初詣の参拝客に人気です! お子さんが深夜まで起きていられる年齢であれば、一度は触らせてあげたいですね。
家族でボードゲームもおすすめ
年末年始はお家で過ごす派のご家族には、『ボードゲーム』のような、家族みんなで楽しめるゲームがおすすめです。
ボードゲーム以外にも、カルタや福笑い、トランプ、花札などもきっと盛り上がるはず。家庭用のゲーム機があるなら、家族で遊べるゲームソフトを買ってもよいでしょう。
▼お正月のおすすめゲームはこちら

年が明けた新年にしておきたいことも
年越しが終わったら、新年ならではの楽しみが待っています。年明けの過ごし方についても、今から計画を立てておきましょう。
一年の目標を立てる「初詣」
初詣は、家族の幸せや健康を祈るだけでなく、その年の目標設定のきっかけにもなります。家族それぞれが目標を立て、みんなでお参りに行けば、清々しい気持ちで一年のスタートを切れるでしょう。
ただし、人気の神社仏閣は非常に混雑しており、お参りまでに長時間並ぶことも十分考えられます。子どもが小さいと疲れてぐずってしまう可能性もあるため、無理をせずに近所の神社やお寺を回るのがおすすめです。
掘り出し物があるかも「初売り」
初売りは、普段は手が届かないブランド品や、いつもなら買わない少しぜいたくな商品をお得に買えるチャンスです。
元旦や二日の朝には、初売り目当ての客が押し寄せ、開店前から長い行列ができる店もたくさんあるため、販売スケジュールをチェックして、乗り遅れないようにしましょう。初売りに行けない人は、インターネットで予約できる福袋を狙うのもアリです!
昔からの習慣「親戚参り」
昔からお正月には親戚の家を回って、新年のあいさつをする習慣があります。特に実家に帰省する場合、親戚の家にも顔を出すという人は多いのではないでしょうか。普段は交流がなくても、年に一度の機会として、新年に近況報告をしておくのも良いですね。
年末年始は計画的に楽しく過ごしましょう♪
一年の節目である年末年始。なにかとバタバタしてしまいがちですが、大掃除や年賀状などの準備は早めに済ませて、ゆったりとした気持ちで新年を迎えたいものです。自宅で過ごす人も、帰省する人も計画的に行動して、年末年始を楽しく過ごしましょう。
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文/羽吹理美ほか 構成/HugKum編集部