地震への備えはできていますか?ママ・パパが覚えておくべき地震の備えを総点検!

地震大国と言われる日本は、どこの地域に住んでいても、地震がいつ起きてもおかしくないという状況。いざ、地震が来たら…と考える人も多いと思いますが、その備えがちゃんとできているかと言えば不安になりますよね。

今回は地震への備えをまとめました。守るべき子どもがいるママ・パパたちは必読です!

地震に備えていますか?

地震に実際にあった人も、ニュースで見ていたという人もよく分かるのが食料などの物資の不足。すぐに避難物資が届くものではないことを実感している人も多いのではないでしょうか。物資が届けば飲料水・食料への問題はなくなるかもしれませんが、電気やガスなどの復旧が遅れる場合も。避難物資がすぐに手に入らなくても乗り越えられるよう、自分たちで地震に備えることが大切です。

また、地震が起きた時の命を守るための備えも大切。家での倒壊事故や避難時のケガを避けるためにも知っておきたい備えがあります。

地震の備えをママパパにアンケート

地震への備えができてるかを0歳〜12歳の子を持つママ・パパにリサーチ。子どもを持ってから、地震への備えについて考えるようになったという人も多いのでは。まずはどのくらい備えができているかを聞いてみました。

Q1.地震の備えはどれくらいできていますか?

万全に備えができている、不足がありそうなものの備えはしているという人が55%と、危機意識が高い人が多い一方で、約40%の人が、必要があると思いながら備えができていないという回答に。

ママ・パパが地震に備えているもの

地震災害のために備えているものを聞いたところ多かったのが飲料水や食料。生命に直結するものなので、備えをする中でも一番に思い浮かびますよね。また、懐中電灯やマスク・軍手など、避難時に必要なものもみなさん持っているよう。また、非常用持出バッグを持っている人も多く、簡単に安心できるグッズを一通り用意していることがわかります。また、最後の子ども用防災グッズを用意しているという人も。忘れがちな項目なので、検討しておく必要がありそうです。

乳幼児ママの8割以上が災害への備えが不十分!我が子の命を守るために「知っておきたいコト」
ママ・プレママ465人に備蓄・防災意識に関するアンケート調査を実施! 東日本大震災から9年が経ち、その後も日本各地では大規模な自然災害が発...

地震に備えるものリスト

地震に備えるものは、避難時に必要なグッズばかりでなく、地震が来ても安心・安全に整えることも含みます。地震が起きてからの二次災害なども脅威になるので、そんな危険を防ぐためにも備えておくべきことをリストにまとめました。

家庭内の備え

・家具の転倒防止

地震で怖いのは家具の転倒。本棚や食器棚などの背の高い家具は転倒防止金具などで固定し、倒れないようにしておくのがマスト。また、重い物を下の方に収納し重心を低くする、棚やタンスなどの高いところに危険な物を戴せて置かないという工夫も。玄関の姿見などの鏡の転倒も要注意。倒れて破片が飛び散って靴などに入ってしまうとスムーズな避難ができなくなります。ただ立てかけるのではなく、壁にフックやチェーンを使って固定するようにしましょう。

・ガラス飛散防止

窓ガラスが飛散しないようにしておくのも基本。飛散防止フィルムを貼っておくことで、割れても飛び散ることを防いでくれます。ガラスは、窓に限らずサイドボード、食器戸棚などあちこちに使われているので、チェックしておきましょう。

・火災報知機の設置

地震が起こった時には火災が起きることも多いもの。各部屋に火災報知器をつけておきましょう。平成18年以降に建築した家には設置が義務となっています。今の家についていない場合には、配線工事が不要の電池式タイプもあるので、取り付けるようにしましょう。

・自宅の耐震診断

昭和56年以前の旧耐震基準で建てられた建物は、現在の新耐震基準を満たしていない強度のものもあり、震度6強から7の大地震に直撃されると倒壊してしまう危険性がゼロとは言えないようです。中古住宅など、不安がある場合には建物の耐震診断を受けるのがオススメ。耐震強度が低い場合には補強工事などをすれば安心です

・ブロック塀の転倒や強度の確認

最近の地震でもブロック塀が倒れ犠牲になる人が相次いでいます。家にブロック塀がある場合には、高さや厚み、高い塀には控え壁があるかなど点検しておきましょう。また、避難経路にブロック塀がある場合には、歪んでいないかチェックしたり、なるべく塀から離れて歩くという注意もしたいもの。

地震発生時への備え

・避難所・避難経路の確認

いざ災害が起きた時には、どこに逃げればいいの?と慌ててしまうもの。事前に避難場所を確認しておくようにしましょう。また、どんな経路で移動すればいいのか検討も。避難所は収容人数が決まっていて、最寄りの避難所に入れないなんていうことも最近のニュースで聞きますよね。一つだけでなく、いくつか頭に入れておくと安心できるはず。

・家族の安否確認方法を決めておく

災害が起きた時に、家族が違う場所にいる時には、すぐに安否確認をしたいですよね。でも、地震の際に電話回線が混み合い、電話が通じないのは経験した人も多いのでは。そんな時に使いたいのが、災害時に設置される「災害伝言板」。携帯電話のネット回線を使用して、文字の伝言を登録・確認できるもの。通常の音声・メール回線とは別回線になっているので、災害時でも安心して使えるのです。電話番号がわかれば誰でも確認可能なので、避難場所や状況を登録可能。事前にメールアドレスを設定しておけば、伝言を登録したことをメールで知らせたり、登録依頼メールが送れるので、事前にアプリを入れたり、使用方法を確認して活用するのがオススメ。もうひとつが「災害伝言ダイヤル」。局番なしの「171」に電話をかけることで登録が可能。電話番号を知っていれば誰でも再生が可能です。

・消火器の使い方を確認

消火器を家に備えていたり、マンションであれば廊下に設置されていることも多いですよね。でも、具体的な使い方を知っていますか?置くだけで安心してしまって、いざ使う場合には気が動転してうまく使えないなんていうことも。消火器の使い方は難しいものではありません。でも火の根元を狙って放射するなどポイントをマスターしておかないと意味がないことも。事前に家族で使い方を理解しておきたいですね。

▶︎消火器の使い方はコチラ→ 消防防災博物館

食料の備蓄

いちばんに備えておきたいのが家族分の食料。必ず必要な飲料水は3日分(1人1日3リットルが目安)を用意しましょう。非常食も3日分の食料として、ご飯(アルファ米など)、ビスケット、板チョコ、乾パンなど腹持ちがいいものやカロリーの高いものを用意しておくと安心。また、子どもがいる場合には、飽きてしまわないようにレパートリーを多くしておくのもおすすめ。

ただ、大規模な災害になったときには、インフラの復旧が遅れることも多いので、1週間分の備蓄が望ましいとされています。家族が多い場合には量も多く大変ですが、安心感を得るためにも用意しておくのがいいはず。

断水や停電への備え

断水が起きた時には、飲料水とは別に、トイレに流す水など生活用水が必要になることも。水は多めに確保しておきましょう。また、水なしでも使える簡易トイレも用意しておくのがおすすめ。

停電に対応するためには、まずは懐中電灯や電池式のランタンなどの用意があると安心。また、命づなとも言える携帯電話のモバイルバッテリーも用意しておきましょう。電池式や太陽光発電のものも便利です。また、充電式の携帯ラジオは普段使うものではないものの、テレビが見られない、携帯のバッテリーはなるべく減らしたくない災害時には持っておくと情報をスムーズに手に入れられます。

季節に応じた準備もマストで、夏用に熱中症対策グッズ、冬用には防寒グッズを準備。特に子どもや高齢者がいる場合には注意しておきましょう。また、停電になって困ることの一つに冷蔵庫があります。冷却機能が切れると、冷凍物も溶けだしてしまうことに。災害用の食品を食べる前に、冷蔵庫のものを先に食べるようにしましょう。あとは、IHコンロのおうちや、ガスが止まってしまった場合にはカセットコンロが活躍。非常時にも温かいものが食べられると安心できるもの。バーナータイプのキャンプグッズも便利に使えます。火の扱いには注意しながら活用しましょう。

非常用持ち出しバッグ

避難する場合には、両手の空くリュックサックに非常用グッズを入れて持ち出すのがオススメ。セットで売られているものもあるので、一から揃えたい場合には便利です。中には以下のようなものをまとめて入れておきましょう。

・長期保存できる非常食や、アルファ米など水かお湯を注ぐだけでできる簡単調理の非常食、飲料、クッキーやチョコレート、乾パンなど腹持ちのいい食料

・懐中電灯や携帯ラジオ、モバイルバッテリー類

・必要最低限の生活用品、携帯トイレや簡易ポンチョ、アルミ温熱シート・エアマットなど避難先で快適に過ごすためのグッズ

・使い捨てマスク、絆創膏、ウエットティッシュ、ウォータータンク、非常用ホイッスル、滑り止め付き軍手など

子どもと見直す地震の備え

子どもがいる場合には、大人だけの避難とは違う心構えが必要。子どもを守るための行動や、子ども自身が身を守るためにも日頃から備えておくことが大切です。子どもと一緒に話し合うことで、地震に対する知識を深めましょう。

学校や幼稚園で地震が起きた時の行動を話し合う

子どもが学校や幼稚園・保育園にいる時に地震が起きた場合には、お迎えなどまずは学校や園の指示を待ちましょう。迎えに行っても避難所に移動している場合もあるため、地震対応について事前に確認しておくことが必要です。また、子どもが電車に乗って通学している場合には、通学経路にある避難所や、合流できる避難所などを家族と確認して、シミュレーションしながら考えておきましょう。

赤ちゃんがいる家庭の備え

赤ちゃんがいる場合には、災害グッズを細かくチェックする必要が。ミルク、授乳ケープなどの授乳セットや、おむつセット、離乳食などは成長に応じて変わってくるのでこまめに中身を入れ替えしましょう。ミルクは最近では液体ミルクも販売されているので非常時にはとても便利。他におもちゃや絵本、折り紙などを用意しておくと避難所でも遊ばせることができます。また、赤ちゃんがいる場合には避難所での生活はストレスも多いもの。耐震構造がしっかりした家で居住に問題がない場合、飲食物や衛生面が整っている場合には、在宅での避難生活も頭に入れておくと安心です。

子どもに防災意識を持たせるには?

子どもにも、災害時にどんな危険があるのか、避難方法などの知識があると、実際の災害時にも不安や負担を少なくできます。そのためには、地域で開かれている防災教室やイベントに参加するのがおすすめ。地震体験ができたり、消火器の使い方が学べたりと、親子で防災意識を共有できます。

9月1日は「防災の日」。子どもに分かりやすく伝えるには?家庭の災害への備えを万全に
9月1日は「防災の日」。 その由来や意味は 毎年ある「防災の日」。学校やオフィス、地域の施設などで防災訓練が行われたりするものです...

地震の備えはシーンを想定して確実に

地震への備えについて、足りないものに気づいた人も多いのでは。なんとなく自分は大丈夫、と思ってしまいがちですが、地震はどこで起こってもおかしくありません。また、子どもを抱えているママ・パパは自分の身だけでなく子どもの命も守らなければなりません。困ったなんていうことがなるべくおきないように、備えを万全に整えておきましょう。

▶︎防災についてより深く知るにはコチラ

 

文・構成/HugKum編集部

 

編集部おすすめ

関連記事