新型コロナ禍で否応なく始まった新しい生活様式。たび重なる自粛期間延長に、私たち大人もすっかり疲れはてているところ。
さて心配なのは成長過程の子どもたちの様子。そこで、パパ・ママは子どもたちの生活にどんな不安を抱いているのかをアンケート調査しました。
◆アンケートを実施したのは・・・
1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。
お子さんの生活不安ランキング トップ9
今回は、小学館の『小学一年生』4月号の読者1000人にアンケートで回答をいただきました。質問内容は「長引くコロナ禍の中、ご家族の健康以外の点で、お子さんの生活に関して不安に思う事を、次の中から3つ選んでください」というものです。さっそくアンケートの結果をみてみましょう。ちなみに、ランキングに男女差はありませんでした。
※10位は、「その他」だったため省略します。
9位 習い事に通えない
1000人中57人の方々がこの回答で、全体の5.7%です。
子どもの習い事は子育て中での関心事のひとつですね。興味や関心を追求し、経験や知識をどんどん吸収していってほしい。気の合うお友だちを見つけるチャンスかもしれないのに、と気がもめるようです。
学校で英会話やプログラミング学習が始まったこともあり、コロナ禍で外出を控える中、オンラインで出来るような習い事が注目されているそう。
8位 お子さんの精神状態(コロナ関連のニュースを怖がるなど)
8位は1000人中73人の方々がこの回答でした。全体の7.3%
パパ・ママも不安を抱えストレスが溜まっていると、子どもたちにも不安やネガティブな感情が蓄積されて、精神の安定を妨げることももありそうなので注意が必要でしょう。
7位 友達ができない・遊べない
7位は1000人中164人の方々がこの回答でした。全体の16.4%でした。
小学1年生は、学校に入ったばかり。何もかもが初めての体験で、とまどいやストレスが多い事でしょう。まだまだ続くマスク生活では、お友達の顔もなかなか覚えられませんよね。
6位 学校の授業の効率低下や遅れ
1000人中225人の方々がこの回答でした。全体の22.5%です。
学校の授業の質が落ちるのはコロナ禍だから仕方がないと、頭では思っていても本当に困りますよね。
5位 オンラインやスマホなどネットに依存しすぎる
1000人中251人の方々がこの回答でした。全体の25.1%。
4分の1の方が不安に思っているネット依存。外出して気晴らしもままならないコロナ禍の暮らしでは、ついついオンラインゲームやSNS、Youtubeにはまって夜更かしになりがち。相手のあるオンラインゲームやSNSが、ネット依存症のきっかけになると言われています。
せっかくなら算数や漢字、英語など、基本的な学習が楽しく学べるアプリにはまってほしいですね。
ネット依存では?というとき
我が子がネット依存のなではと不安がある場合、断ち切るにはこちら、ヒントがありそうな「子ども情報ステーション NPO法人ぷるすあるふぁ」をチェックしてみるのも手。
「子ども情報ステーションNPO法人ぷるすあるふぁ」はこちら>>
4位 お子さんの運動不足
4位は1000人中290人の方々がこの回答でした。全体の29.0%。
身体を動かす筋肉をコントロールしているのは、脳。運動することによって「ここの筋肉をこう使うと、こういう動きになるんだ!」という体験を蓄積し、脳と筋肉をつなぐ神経系のネットワークが発達するのだそうです。健康にもつながりますから、運動不足はとても心配ですね。
運動不足の解消に、室内・ベランダ・庭で使えるグッズとして、トランポリン、縄跳び、バランスボールなどが人気なのだとか。
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3位 祖父母や親せきに会えない
3位は1000人中350人の方々がこの回答でした。全体の35.0%。
おじいちゃんおばあちゃんが感染しては大変。地方では、都会から帰省するとご近所からの批難もあるとか。
孫の成長を身近に見られないのは、寂しいですね。
アメリカのCNNニュースで、おじいちゃんおばあちゃんのほほえましい話題を見つけました。離れて暮らす孫たちに自分たちの等身大パネルを送ったそうです。こんなプレゼントをもらった子どもたちは、チャーミングな祖父母を身近に感じられそう。少しでも楽しいことをという気持ちが伝わってきますね。ちょっと切ないですけど。
2位 家族で旅行や外出ができない
2位は1000人中558人の方々がこの回答でした。全体の55.8%。
家族旅行は日々の暮らしにアクセントを作れる、ご褒美感がありますよね? 前日のウキウキドキドキを味わえないのも寂しいものです。
バーチャル旅行ができるサイトも!
コロナ禍が明けたら行ってみたい……。と、シミュレーションしたい方にもオススメ。
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1位 学校行事やセレモニーが体験できない
1000人中601人、60.1%の方々がこの回答でした。
入学式を行う事を重要視した都内の小学校では、在校生や来賓を減らすなどで式を15分に短縮、保護者の参加は2人までに制限するなどのコロナ対策を取った上で実施されたそうです。(2021年度)
学校行事は、皆で話し合って計画を立て実行したりするなかで、より良い人間関係の形成や、社会に関わっていく体験の機会です。約6割の方が不安に思われるのも納得ですね。
テレワークで生まれたおうち時間を親子時間に
外出が制限され、家族みんながお家にいるという事は、ある意味では子どもに良い影響をもたらしているかもしれません。
テレワークで家で仕事をする親の姿を見て子どもは働くことを知り、自立心が育まれ、人としての成長が促されることもあるでしょう。また、親子一緒に料理をしてみたり、家庭菜園をしたり、地域活動に参加したりするなど、これまでできなかったいろいろなことにチャレンジしてみるのも、楽しい時間の過ごし方になるはず。
テレワークで生まれたおうち時間を、子どもの心を育む親子の時間になるとよいですね。
構成・文/橋本恵子