これって潔癖症? コロナ禍以降、不潔が気になりすぎる…。潔癖あるあるエピソードから注意点まで

汚れや雑菌が気になって仕方なかったり、他の人たちにはなんでもないことがやたらと不潔に感じられたり……。
「わたしって潔癖かもしれない」と感じている人は、コロナ禍によるウイルスへの警戒心や「マスクは常に着用」「消毒・殺菌は常に必須」といった生活様式の変化によって、昨今、増えているようです。

あなたは「潔癖」? それとも「きれい好き」?

そこで今回は、みなさんの「潔癖」事情を徹底リサーチ。HugKumメルマガ読者のご家庭を対象に「潔癖を自覚している人の割合」や、「潔癖あるあるエピソード」をアンケート調査してみました。以下では、アンケートに寄せられた回答をご紹介していきます。

まず聞いてみたのは、こちらの質問。

Q.自分は「潔癖」だと思いますか?

アンケートに集まった回答は、『思わない』(37.5%)が最も多く、二番目に多かったのが『やや思う』(25.0%)、次に『どちらとも言えない』(22.5%)。そして、『思う』(10.0%)、『以前より気になるようになった」(5.0%)がつづく結果に。真っ向から潔癖を自称する方は少なめですが、潔癖気味を自覚している方は思っていたより多い印象です。

コメントとしては、「きれい好きではあるが、潔癖というほどではないと思う」といった声や、「コロナ以降、潔癖気味になった」と新型コロナ流行後の生活様式における感覚の変化を自覚する声も寄せられました。

「汚いと感じたら触れない。」(40代・北海道・子ども1人)
「人が触れたものに触れたくない」(30代・奈良県・子ども1人)
「以前は特になんとも思わなかったことが、コロナ以降汚いなと思うようになった。」(30代・兵庫県・子ども2人)
「掃除や片付けができていないと嫌だが、潔癖症というイメージのものは当てはまらないと思う」(30代・京都府・子ども1人)
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度を越えた潔癖に注意!潔癖の症状や特徴、「きれい好き」との違い

そもそも「潔癖」とはいったいどのようなことを指すのでしょうか。「きれい好き」との違いも気になるところです。ここでは、潔癖の症状や特徴、注意したいケースについて解説していきます。

潔癖症とは

潔癖(=潔癖症)とは、過剰に不潔を嫌い・おそれる性格や症状のこと。医学的には「不潔恐怖症」と呼ばれ、恐怖症の一種とされています。

潔癖症の症状・行動特徴

現実に汚れているかどうかにかかわらず、「汚い」「不潔」といった強迫観念のもとに過剰に清潔にこだわる点が、潔癖の行動の特徴です。
「きれい好き」と「潔癖」の境界は、不潔であることへの強迫観念があるか・ないか。自分が快適に過ごすために清潔であろうとすることは、単なる「きれい好き」の範疇といえます。

度が過ぎると生活が困難に

また、手や身体の洗いすぎ・洗濯のしすぎで、普通の人より水道代が何倍にも高くついたり、人間関係が円滑でなくなったりなど、度を超した「潔癖」によって日常生活に支障をきたす場合は、「強迫性障がい」の可能性があります。
もしもご自身の潔癖が原因で身の回りに問題が起きている場合は、一度、専門家に相談してみましょう。

気にしすぎで困った! 潔癖あるあるエピソード

恐怖症と言われるとつい身構えてしまいますが、なにかを「汚い」「不潔」と感じて神経質になってしまう感覚は、多くの人にとって身近ではないでしょうか?  ここでは、アンケートに寄せられた、ご自身が潔癖であることで困っていることや、身近で見かけた潔癖あるあるエピソードをご紹介します。

エレベーターのボタンを押したくない

不特定多数の人が触るエレベーターのボタン。指一本とはいえど、誰が触ったかわからないボタンに触れたくないというのは、ちょっとでも潔癖の自覚がある人にとっては「あるある」ですよね。指の第二関節や肘で押している方も多いのだとか。

「エレベーターのボタンを押したくない」(30代・大阪府・子ども2人)

手洗いのしすぎ

コロナ禍以降、「こまめな手洗い・うがい」が推奨されるようになりました。しかし、一概に「こまめ」といっても、その頻度の捉え方は人それぞれ。もともと潔癖気味な方なら、なにかに触るたびに毎回ていねいに手を洗ったりと、さらに神経質になってしまっているかもしれませんね。

「時間があると手を洗わずにはいられない方がいます」(40代・茨城県・子ども1人)

電車のつり革に触れない

エレベーターのボタン同様、不特定多数の人が触る「電車の吊り革」は潔癖にはかなりハードルが高いもの。指一本でも抵抗があるのに、握るとなると…!  そんな場合は、最近、吊り革に直接触れずに済むアイディアグッズも増えてきたので、活用してみてもいいですね。

「友達で、電車の吊革に触るのが嫌だという友達がいた。」(30代・広島県・子ども4人)
「電車の吊り革など、不特定多数の人が触るところに触れない」(30代・東京都・子ども1人)

公衆トイレは腰を浮かせて使用する

エレベーターのボタン、電車の吊り革…ときたら、やはり潔癖の最大の難問は公衆トイレではないでしょうか。だからといって、出先でトイレを使わないわけにはいきません。なかには「備え付けのクリーナーで拭いても、腰を浮かせた状態で使用している」という方も。

「人が口をつけたものが苦手。公衆トイレの便座もクリーナーで拭いたとしても、絶対腰かけしないように浮いた状態で用を足すように心がけています。」(40代・沖縄県・子ども2人)

コロナ禍以前からのマメな消毒

こちらは「コロナ以前からマメにアルコール消毒をしていた」という身近な方に関するエピソード。もともとウイルスや菌が気になっていた方にとっては、コロナ禍による生活様式の変化は些細なことなのかも? と思う一方で、むしろその不安には拍車がかかってしまっているのでは、とも想像させられるエピソードです。

「コロナの前から人のものを触らないようにしたりマメにアルコール消毒をして回る同僚。」 (40代・埼玉県・子ども2人)

一番風呂以外は気になる

誰かが入ったあとのお風呂は、なんとなく気になってしまう…というのも、潔癖あるあるのようです。湯船に髪の毛や垢が浮いていないか、ついつい観察してしまいませんか?

「人が入った後のお風呂のバスタブの中が気になる」(40代・東京都・子ども3人)

家族間でも徹底的に別々にする

新型コロナ流行下でも、時には家族それぞれが会社や学校に出かけざるを得ないですよね。一人一人が気をつけているとはいえ、不安はあります。家庭内感染予防のために、ご家族の間でも、除菌や「別々」を徹底しているというこちらのご家庭。「これってコロナ禍においては普通? それとも潔癖?」と考えさせられるエピソードです。

「朝起きて床掃除からはじまります。除菌シートで床全体を拭く。家族の大黒柱が手洗いの徹底ができない為、毎日かかさず、除菌スプレーで共有部分をキレイにしています。トイレは入るたびに拭いています。 箸や歯ブラシ、歯磨き粉は家族別々。タオル共有せず一人一人つかいやすいようペーパータオルを使用。食事は重ならないように時間をずらす。」(40代・東京都・子ども3人)

日常生活に支障を来すほど、過剰に恐れるのはNG

コロナ禍によって、より身近な問題となった「潔癖」。以前であれば「気にしすぎ!」と一蹴されていたことも、一概にそうとは言えなくなってきました。
とはいえ、日常生活に支障を来すほど過剰に恐れるのは精神衛生上NG。なかなかむずかしいことですが、必要以上にナーバスにならず、正しい感染症対策を心がけたいですね。

構成・文/羽吹理美

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