子どもが「自分の部屋が欲しい」と思うのはいつ? 個室を持たせる年齢や部屋作りの工夫

子どもが小さいころは親子が同じ部屋で寝る家も多いはず。しかしいつまでも親子で一緒に寝るわけにもいきません。そこで今回は、全国の先輩パパ・ママがわが子にどのタイミングで部屋を持たせようとしている(持たせてきた)のか調べてみました。

子どもが自分の部屋を欲しくなるタイミングとは

HugKumが実施したアンケート調査の内容は次のとおりです。

全国に暮らす20代から50代のパパ・ママ121人に「お子さんに『自分の部屋』はいつから持たせますか? すでに部屋を持たせている方は当時の年齢でお聞かせください」と聞いています。

集まった答えの一部を抜粋すれば次のような感じです。

「幼稚園の年長あたりから周りのお友達が小学生になる準備で学習机やベッドを買ってもらい個室を与えられる子が増えたため、部屋ができたと言う話を聞いてくるたびに部屋が欲しいと言うようになった」(40代・千葉県・子ども3人)
「小学校にあがるタイミングで、自分の机と部屋がほしいと言い出した」(30代・岡山県・子ども3人)
「8歳のころ、お友達の家(一軒家)に行き、個室に案内されたらしく、とてもうらやましいと思ったようだった」(40代・兵庫県・子ども1人)
「10歳のころ。勉強の邪魔されたり、テレビがついてると見ちゃうから静かな気が散らない部屋がほしい」(30代・千葉県・子ども3人)
「中学生になったら、親と一緒に寝ていることや、テレビ・友人と遊ぶ・勉強はひとりで集中したいと言われました。」(50代・大阪府・子ども3人)
以上の回答を集計すると一体どういった傾向が全体で見えてくるのか、次の章以降で紹介します。

子どもに自分の部屋を持たせるのはいつから?

それではアンケート結果の詳細を見ていきましょう。HugKumが実施したアンケート調査の回答を集計すると次のような傾向が見えてきました。

Q.お子さんに「自分の部屋」はいつから持たせますか?

多い順にまとめると次のような感じです。

  • 第1位・・・小学校低学年(35.0%)
  • 第2位・・・小学校高学年(27.5%)
  • 第3位・・・中学生(20.8%)

小学生のうちに持たせる(持たせた)親が全体の6割を超えています。中学生のタイミングで持たせるご家庭を含めると全体の8割に達します。

逆に「持たせる予定はない」と答えた親は9.2%もいましたので、全体からその9.2%を差し引くと、持たせる予定の家庭では中学生までにはほぼ持たせている傾向が読み取れます。

以下には親の声も掲載してみました。

3歳未満

「家を新築した時に子ども部屋をつくったから。」(40代・徳島県・子ども1人)
「ひとりで寝られるようになったので」(40代・大阪府・子ども2人)

将来的に割り当てる部屋が存在するために、早々に子ども部屋をつくってしまうケースもあるようです。

筆者の知人にもこのパターンの家が幾つかあります。ただ知人の家では、子どもが大きくなるまで子ども部屋としてではなく、おもちゃを置くスペースとして活用しているみたいです。

回答者の中には似たような家庭も存在するかもしれませんね。

3~6歳

「戸建てを買った」(40代・東京都・子ども2人)
「広い家なので、必然的に一人部屋です。」(40代・沖縄県・子ども2人)

この年代で持たせたご家庭では、住宅購入や間取りの関係上、子どもの意思と関係なく部屋をつくったパターンが多いようです。

沖縄県の回答者のように、大きな家で部屋が余っている家庭では、早々に子ども部屋の割り当てが始まっていそうですね。

小学校低学年

「小学校に通うにあたって勉強机が必要だと感じ机と本や物が置けるように部屋を与えた」(30代・東京都・子ども1人)
「小学校に上がり、持ち物も増えるので、専用の部屋で子ども自身に管理させたかったので。」(40代・広島県・子ども2人)
「子どもがお友達を呼んで部屋で遊びたがったのと,寝室で家族全員で寝るのが狭くなったため」(40代・千葉県・子ども3人)
「下に2人の子がいて、子どもの成長により、5人で寝るのが狭くなってきたから。」(30代・栃木県・子ども3人)

本格的な勉強が始まる小学校1年生。一番上の回答者のように勉強机を用意する流れで部屋を与えるケースが多いと考えられます。

後半2人の回答者のように就学時には子どもも大きくなります。ベッドや床に敷いたふとんの上で川の字になって寝ていると、お互いの寝返りで体がぶつかって目が覚めてしまいますよね。

子どもも周りの友達が自分の部屋を持ち始めます。1人で寝る怖さや心細さもちょっぴりあるはずですが、自分の部屋への憧れが勝ってくるみたいですね。

小学校高学年

「兄弟に邪魔されて宿題や勉強ができなかったとき」(30代・千葉県・子ども3人)
「用意はしてあり本人がまだ使いたがらないが、中学生になるまでに少しずつでも自立していくべきだと思うから」(30代・広島県・子ども1人)
「思春期に近付いてきたため (40代・千葉県・子ども2人)
「友達が遊びに来て下の子が邪魔しない空間がほしいみたいだから」(30代・新潟県・子ども3人)

さすがに小学校高学年になると子どもも勉強や遊びのために自分の空間をほしがるみたいです。成長の証ですよね。

中にはまだ使いたがらない子もいるようですが、中学校を見据えて親主導で子ども部屋を与えるケースも目立つようです。

中学生・高校生

「子どもに学習習慣が身についたので、中学生からは勉強に集中できるように」(40代・福岡県・子ども3人)
「テスト期間があるので、集中して勉強できる環境が必要かと思っているから」(40代・京都府・子ども2人)
「兄弟で性別がちがうので、男女でそれぞれの時間を持てるように」(40代・群馬県・子ども3人)
「一人になりたいときもあるだろうから」(30代・岐阜県・子ども3人)

中学生以降は子どもも思春期に突入します。さすがにこのタイミングをデッドラインとして子ども部屋を与える家庭が多いみたいですね。

小さいころに学習習慣を身につけさせる過程ではリビング学習もいいと言われています。

しかし抽象的で難解な問題を解くために頭を使う中高生の時期には、1人で集中できる空間を与えたほうがいいと考える親も多いようです。

子どもの部屋作りのポイント

ここまでは子ども部屋を与えるタイミングを調べてきました。では実際に部屋を用意するとなったらパパ・ママはどのような点に注意しているのでしょうか。

特に都市部で暮らしている人からすると、限られたスペースと部屋数をどのようにやりくりするかがポイントになってくると思います。

そこでアンケート調査で分かってきた、狭い・限られた住宅における子ども部屋づくりのアイディアを紹介します。

家が狭くてもできる工夫やアイディア

挙がってきたアイデアはアコーディオン式カーテンやスタッキングシェルフ、ベッドでの間仕切り、ロフトベッドやクローゼット利用などさまざまです。順番に実際の声を紹介していきますのでチェックしてみてください。

アコーディオン式カーテンで部屋を分ける

真っ先に考えられるアイデアはやはり「1つの部屋をカーテンやパーテーションで仕切る」です。子どもの自立までに一時的に部屋数が足りなくなる場合は効果的な方法ですよね。

パネルドア Labeet ラビート

「考えているのは、カーテン、できればアコーディオン式カーテンを引くこと。自分だけの空間を作れること」(40代・東京都・子ども3人)

SNSでの実例もご紹介します。

スタッキングシェルフで仕切る

上述のアコーディオン式カーテンの場合、見方によっては部屋が「区切られ過ぎる」デメリットもあります。

例えば同性のきょうだいだとか年齢の低いきょうだいに部屋を与える際には、どこかお互いの存在を感じられる空間に仕上げたいケースもあるはずです。

その場合はアコーディオン式カーテンではなくスタッキングシェルフで仕切るアイデアも1つの解決策です。

無印良品 スタッキングシェルフセット

「無印やニトリにあるスタッキングシェルフを仕切りとして活用。集中して読書や作業をするときに狭い空間でも1人だけという状況を作ってあげることが有効。」(40代・愛知県・子ども2人)

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ベッドで空間を仕切る

スタッキングシェルフだけでなくベッドでも空間は仕切れます。回答者のコメントにもあるように、大人が考える以上に子どもはちょっとした「自分空間」があれば満足するみたいですね。2段ベッドを使った仕切りはある意味で空間を最も効率的に使っていると言えそうです。

「子ども部屋は6畳。男女なので将来的なことを考え、ベットを真ん中に配置し別々の空間を作った。子どもの意見としては、自分の空間が出来たから満足とのことです。」(40代・東京都・子ども2人)
イケアの二段ベッドは子どもの夢が膨らむ秘密基地。空間を活かしてコンパクトスペースが特別な場所に
北欧発のスタイリッシュな家具や、魅力的なインテリアでファンを増やし続けているイケア。今回は限られたスペースを有効的に活用できて、子どもの寝室...

ロフトベッドで個室空間をつくる

アコーディオンカーテン・スタッキングシェルフとの合わせ技で取り入れたい工夫がロフトベッドです。

ベッドはかなりのスペースをとります。ベッドを天井近くの高さに上げてしまい、下の空間を上手に利用するアイデアですね。

特に小学校低学年の子どもは洞くつにでも入っているようで、ロフトベッドの下を大いに楽しんでくれるはずです。

「ロフトベットにして、下で遊べるようにした。広い場所を確保できた」(40代・北海道・子ども2人)
ハイタイプ 木製 ロフトベッド Peep(ピープ)

SNSでの実例もご紹介します。

クローゼット・押し入れを子ども部屋にする

どうしても子ども部屋が確保できない場合は、クローゼットを期間限定の子ども部屋にするアイディアもあります。
「そんなのかわいそう」と感じる人もいるかもしれません。しかしプライベート空間を切実に欲している子どもであればきっと満足してくれるはず。

ただし除湿や換気の問題については空気清浄機を常備するなど細やかな気配りが必要そうですね。

「ウォークインクローゼットを片づけて子ども部屋にした」(30代・愛媛県・子ども4人)

SNSでもそんなアイディアを見かけました。

子ども専用の机を寝室に置く

子ども部屋をどうしても用意してあげられない環境では、個人スペースを部屋の一角につくってあげるアイディアもあるようです。

下のアンケート調査の回答のように、子どもの勉強机を置くだけでも違ってくるみたいですね。

空間の広さが許すならばパーテーションなどを用意して「個室感」を演出してあげると、さらに子どもの納得感は増しそうです。

「部屋が無理でも、自分の机を準備してあげることで、自分の城ができて、そこそこなっとくしていた。寝室に机をおいたため、寝室が狭くなったが、自分のスペースと認識して、勉強や読書のやる気が出た」(30代・岡山県・子ども3人)
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子どもの部屋は親子でいろいろ工夫してみる

以上が子ども部屋を与える時期と部屋づくりのコツのまとめでした。部屋数・子どもの数・子どもの年齢・性別などの違いで子ども部屋をどのように用意するか、答えは大きく変わってくるはずです。

言い方を変えれば答えは1つではないはず。それこそ子どもと相談しながら創意工夫を重ねて、各ご家庭で最適な子ども部屋のあり方を模索する時間そのものを楽しめるといいですね。

 

文/坂本正敬

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