夏のレジャー「川遊び」で思わぬ事故を防ぐ「靴えらび」を専門家に学ぶ

川あそびを楽しく安全に!ポイントは「靴えらび」

 昨年公開した記事子どもとこの夏を安全に過ごすために知っておきたい『3つのこと』でもお伝えしたとおり、川で遊ぶときは、脱げにくい靴、滑りにくい靴をはかせることが大切ですが、この度、Safe Kidsによる「靴」に注目した動画ができましたのでご紹介します。2分程度の短い動画ですので、ぜひお子さんと一緒にご覧ください。

川あそびを楽しく安全に!〜川に行く時の約束〜 | Safe Kids Japan

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靴のチェック方法は?

 子どもが遊びに出かける際、玄関でどんな靴を選んでいるか、チェックしていますか?5月から9月頃の時期は、サンダルを好んではく子どもも多いかと思いますが、そこに危険が潜んでいることがあります。安全に遊ぶためには、

・大き過ぎず、足の大きさに合っている

・マジックベルト等で調整できて、脱げにくい

・靴底に凹凸があったり、滑りにくい素材でできている

といった靴を選ぶことが大切です。もしサンダルをはくとしたら、スポーツサンダルのように、ベルトでしっかり足を固定することができるものがおすすめです。

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靴が子どもの足に合っているかどうかのチェック方法について、靴の研究をしている吉村眞由美さん日本靴医学会小児の足と靴を考える委員会)に教えていただきました。

靴のチェック方法はとても簡単です。靴をはいたら、その場でつま先立ちをしてみてください。かかとが靴とずれて持ち上がってしまったら、それは靴が脱げたり足元のバランスが崩れてしまう危険のサイン。

そんな時はすぐに安全なはき方をしましょう。かかとを玄関の床にトントンしてから、ベルトをギューっと締めてください。こうすると靴が足とずれなくなるので、脱げにくくなります。(吉村 眞由美さん)

イラスト提供:©吉村眞由美シューエデュケーション

追いかけない!拾わない!そして叱らない!

ファミリーで海や川、湖などに出かける時は、皆さんライフジャケットを着ると思いますが、川は身近なところにもあり、川あそびをするつもりではなかったけれど、遊んでいるうちに川に近づいてしまうことがあります。

ライフジャケットは持っていないし、たまたまサンダルで来てしまった、でも川に入るわけではないから大丈夫だろう・・・と思っていたところ、そのサンダルが脱げて流される、かぶっていた帽子が風で飛ばされて川に落ちる、ボールがはずんで川に落ちて流される・・・ということが実際に起きています。

そのようなことにならないためにもまずは「靴えらび」が大切なのですが、万が一サンダルが脱げて流されたり、帽子やボールが川に落ちてしまっても、「流されたものは追いかけない」「落ちたものは拾わない」ことが重要です。子ども達は「モノを大切にする」ことを知っていますから、大切なサンダルや帽子が流されてしまったら、一生懸命取りに行こうとします。でも川に流されたモノを拾うのは文字どおり命取り。子どもも流されてしまう可能性があるのです。

お子さんとはぜひ、「もし川に落としてしまっても絶対に拾いに行かない」というお約束をしてください。そして家に帰ってきた子どもが「サンダルが流されちゃった」「ボールを落としちゃった」と言っても、叱らないであげてください。落としたモノ、流されたモノを拾わないのは、子どもの命を守る大切な行動だからです。

まもなく夏本番、今年の夏も安全に過ごしたいですね。

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Safe Kids Japanとは

 私たちSafe Kids Japanは、事故による子どもの傷害を予防することを目的として活動しているNPO法人です。20186月からこのHugKumで、子どもの傷害予防に関する記事を配信しています。基本的に毎月1回、季節や年中行事などに関連した内容の記事をお送りしたいと考えています。

さて、「事故による傷害」、「傷害予防」という言葉、あまり聞き慣れないかもしれません。私たちがなぜ「事故」ではなく「傷害」という言葉にこだわっているのか、について、少し説明させてください。

事故?傷害?その違いは?

 「事故」という言葉を辞書で調べてみると、「思いがけなく起こった良くないできごと」とあります。英語で言うとaccidentですね。accidentは「意図しない不幸なできごと」という意味で、「避けることができない運命的なもの」という意味も含まれています。海外でもかつてはaccidentを使っていましたが、最近ではinjuryという言葉が使用されるようになりました。injuryは「ケガ」「負傷」という意味です。「事故」は科学的に分析し、きちんと対策すれば「予防することが可能」という考え方が一般的になり、「運命的な」という意味を含むaccidentではなく、injuryという言葉を使用することが勧められるようになったのです。今ではaccidentという言葉の使用を禁止している医学誌もあるくらいです。

そのinjuryに対応する日本語として、Safe Kids Japanでは「傷害」という言葉を使っています。よく「事故予防」と言われますね。もちろん事故そのものが起きないことがいちばんなのですが、たとえ事故が起きたとしても、(重大な)ケガはしないように備えよう、そんな思いも込めて、「傷害予防」と言っています。

NPO法人Safe Kids Japan

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