へのへのカッパ先生ってどんなお話？
パパの中には、作者の樫本学ヴ先生のマンガを読んだことのある方も多いのではないでしょうか。『へのへのカッパせんせい』シリーズは、そんなパパ達にも、お子さんと一緒に読んでほしい読み物。魅力をひも解いていきます。
頭におしり型のおさらがのった先生！ 必殺ワザはお助けおなら
キノココ小学校1年生の担任、へのカッパ先生は、まん丸のお目々と頭にのったおしり型のおさらがトレードマーク。しかしこのおさら、乾くと力が出なくなってしまいます。
そんなときは、おしり型のおさらにコーラを注入！ すると、元気100倍となってお決まりのゲップではなく、とんでもない必殺技の「おなら」が爆発!! そして、そのおならはいろんな形に変化して難題をズバッと解決してくれるんです。
子どもの大好き要素がたっぷり
筆者の2人の息子（特に6歳の次男）は大のへのへのカッパ先生ファン。どのくらいファンなのかと言うと、誕生日プレゼントに、ゲームでもなく、おもちゃでもなく、へのへのカッパ先生の3巻を選んだほど！
へのへのカッパ先生シリーズは、楽しいイラストとストーリーはもちろん、子どもの大好きな「おしり」あり「おなら」ありで、我が子は毎回爆笑しています。6歳の次男にとって、テレビゲームやおもちゃに匹敵するほどのエンターテインメントのようです。
この夏の新刊はちょっぴり泣けるストーリー
最新刊の『へのへのカッパせんせい ハラハラみらくるなつやすみ！』。期待を膨らませて本を開くと、扉のへのカッパ先生の表情を見てさっそく爆笑する次男……。マンガ家の先生が描くだけあって、イラストだけで笑いがとれるのはさすがです。
舞台は夏休みの学校！ 迷路やパズルも充実
物語の舞台は夏休みの学校。へのカッパ先生とキリンのなが田くんは、ひょんなことから過去の学校にタイムワープしてしまいます。物語の途中には、今回も迷路やパズルがいっぱい。簡単なものから難しいものまで、子どものやる気を刺激するちょうど良いバランスで入っています。難しい部分は小学生の長男も手伝って、盛り上がって取り組んでいました！
やっぱり爆笑おならシーン
へのへのカッパ先生シリーズには欠かせない、おならシーン。子ども達にとって、「おなら」からの「クサ～」は王道中の王道（笑）水戸黄門様の印籠のように、もうオチがわかっているハズなのに、待ってましたとばかりに笑い転げる息子。しかも、今回のおならシーンはいつもよりパワーアップしているので注目ですよ。
大人はグッとくる。ばばカッパとの温かいシーン
表紙を見て、息子が一番に言ったのは「へのカッパ先生が2人！」そう。このお話には、子ども時代のへのカッパ先生が登場するのです。そして、もう一人重要な登場人物が、へのカッパ先生を一人で育ててくれたおばあちゃん、ばばカッパ。
大人になったへのカッパ先生と、ばばカッパとのシーンは、子どもよりも大人がグッとくるのではないでしょうか。子どもの頃優しかったおばあちゃんの思い出があるパパママも多いはず。大人になってから再会できたへのカッパ先生は、ちょっとうらやましいですよね。
2回目以降もクイズやイラストを楽しんで
へのへのカッパ先生の本は、一度読んでしまってもまた飽きずに読める発見がいっぱい。ページの端には、ミニクイズや作者カッシー先生のダジャレコーナーが満載です。最初はストーリーだけを楽しんで、2回目はお楽しみコーナーを拾って読む、という方法もオススメですよ。
また、細かいイラストが描き込まれたページでは、ストーリーとは関係のないところで面白いシーンやセリフが隠れています。筆者が一番気に入ったのは、暑いプールサイドで寝転んでいるタコ君を、となりのトカゲが「うまそー」と言って見つめているイラスト（笑）。是非、本の中で探してみてください！
この夏、子ども一緒に爆笑してください！
この『へのへのカッパせんせい ハラハラみらくるなつやすみ！』は、へのへのカッパ先生シリーズの第5弾！
第3弾『へのへのカッパせんせい ドッキドキえんそくぼうけんじま！」は、キノココ小学校1年生のみんながぼうけんじまに遠足へ出かけるお話。第4弾『へのへのカッパせんせい ワックワクあらしのうんどうかい！』は、運動会でのクラスの絆をテーマに、へのへのカッパワールドが全開！
どちらも、爆笑の中に、子ども達に伝えたいメッセージが詰まった温かい作品です。
コロコロコミックでおなじみの『学級王ヤマザキ』や『コロッケ!』で有名な樫本学ヴ先生が初めて書いた、親子二代そろってたのしむことができるシリーズ。 第三弾は、子ども達の一大イベントである遠足が舞台です。
同シリーズ第四弾は、子どもに馴染みの深い、運動会でのクラスの絆をテーマです。今回も「迷路」「推理」「パズル」「ダジャレ」「さがせ！」「クイズ」「まちがいさがし」などのお遊び企画がたっぷり！
引き続きおうち時間が続く夏休み。子どもと一緒に読めば、へのカッパワールドという名のエンターテインメントで盛り上がれること間違いなし！ 気になった方は、是非、読んでみてくださいね。
文・構成／寒河江尚子