【幼稚園園長が伝授】強い子供の体づくりに大事な「メ・モ・リ」って?ある幼稚園の一日に密着!

「メ・モ・リ」とは…?

子どもたちの元気な生活に欠かせない「メリハリ」「モリモリ」「リズム」を表します。

「メリハリ」… 園で毎日行われる主な活動

「モリモリ」… 食事と排便

「リズム」   … 活動と活動をつなぐ行動

今回取材に協力いただいた武蔵野東第一幼稚園のある一日を例に、子どもたちの生活を内容別に区分けしてみました。元気な園児たちは、いつもどのように園生活を送っているのでしょうか。

9:00 登園  【リズム】

毎朝決まった時間におはよう!

登園はおうちの方に入口まで送ってもらう子と、園のバスに乗ってくる子がいます。バスでくる子はバス便の時間が決まっているので、毎日きっちり同じ時間に登園。たっぷり寝て、きちんと朝食をとり、やってきた子どもたちは、毎日元気いっぱいです。

9:05 教室に入ったら まず自分でお支度 【リズム】

入室したら持ってきた荷物をロッカーにしまいます。連絡帳の提出なども一連の動作になっているので、年少さんでも自分でやっています。

9:30 遊びの時間 【メリハリ】

好きな場所でじっくり自由に遊びます。

それぞれが好きな場所で好きなことをして過ごします。写真奥の畳敷きではおままごとを楽しみ、左側では先生と一緒にぶどうの制作、右側ではいろいろな色、形の紙をカップに入れて見立て遊びをしています。

 

10:35 外遊びの時間 のびのび体を動かします 【メリハリ】

お部屋遊びの後は、外でもしっかりと遊びます。遊び方は子どもたちの自由。活発に体を動かしたり、砂場でじっくりと遊んだり。1日に一度は太陽の日差しを浴びて、風を感じることが体づくりにはとても大切です。

11:00 手洗い うがい 【リズム】

外遊びの後は手洗いとうがいが必ずセット。泡タイプのハンドソープで手のひらだけでなく指の間、手首まで洗うよう伝えています。

(トイレの後も必ず手を洗います)

11:50 食事の前には必ず手の消毒 【リズム】

風邪の季節だけでなく、年間通して食事の直前にアルコールで手指の消毒をします

12:00 栄養いっぱいの給食 【モリモリ】

給食センターから温かいお弁当が届きます。主食に対しておかずが3品。少ししか食べられない子もいますが、基本的に給食はお友だちと一緒なので、家庭よりもよく食べています。

12:05 いただきまーす 【モリモリ】

モリモリ食べます!園では無理に食べさせることはせず、楽しく食事をする習慣を大切にしています。

13:40 帰りの会 【メリハリ】

降園前には、クラスのみんなで落ち着いた時間を過ごします。絵本を見たり、次の日が楽しみになるような話をしたりします。

14:00 降園 【リズム】

さようなら!

 

園で「健康管理」について気を付けていることは?

消毒、換気、温度管理で予防を心がける

園の生活は集団行動なので、流行性の風邪にかかる子がいると、すぐに広がってしまうんです。ですから、感染した子が出る前から、できるだけ消毒、換気、温度管理は行うようにしています。

写真は霧吹きに入ったアルコールと除菌水で、アルコールは食事の前の子どもの手のひらにシュシュッと吹きかけています。除菌水はインフルエンザやノロウイルスにも有効なもので、乾燥するこの時期には、除菌水専用の加湿器が登場し、各保育室の湿度管理とともに除菌も行うようにしています。

服装で体温調節を

定期的に換気もするので、どうしても室温が下がってしまいますが、暖房で部屋を暖め過ぎず、シャツを中に一枚着させるなどして体温の調節をします。

排便のタイミングを整えるのも体調管理の一つ

今回、ご紹介した園児の一日の生活にはありませんが、排便も健康な体を作るのにとても大切です。モリモリご飯を食べて、モリモリうんちを出す。これが理想の一日ですね。

 

家庭で幼稚園ママが気を付けていることは?

園に通うママにも、子どもの健康管理で気をつけていることを伺いました。

予防接種

「集団生活なので、うつりにくくするためにも、こちらからうつさないようにするためにも、インフルエンザの季節には予防接種を受けています」

たっぷりの睡眠

「なんだか元気ない?と感じたら、とにかく早く寝かせるようにしています。ご飯、お風呂をササッと済ませ、部屋を暗くしてお布団でごろごろしていれば、疲れている日だからこそコテンと寝てしまうんです。たっぷり寝たら次の日はだいたい元気いっぱいになります!」

 

 

 

 

 

 

 

お話をお聞きしたのは、武蔵野東第一幼稚園 加藤園長先生(左)、古川先生(右)

協力:年少クラスのお友だち

イラスト/高坂ゆう香 写真/FREE SECTION 岡本 明洋  構成/赤荻瑞穂 『めばえ』2018年12月号

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