鯖の保存方法の導入
脂がのったプリプリの秋鯖が出回る季節! 青魚である鯖は、DHAやEPAが豊富なのが魅力。体内で合成できない必須脂肪酸であるリノール酸も含むため、積極的に摂って欲しい魚です。
ただ、傷みやすい魚なので、すぐに食べない場合は下処理や保存法が重要に。まずは、下処理の方法からチェックしていきましょう。
下処理で鮮度をキープ!鯖の下処理方法
旬の時期は、一尾まるごとを手ごろな値段で購入できます。買ってきたら最初にして欲しいのは、内臓をとること。内臓は傷みやすく、寄生虫であるアニサキスの増殖にもつながります。
ご自身で内臓処理が難しい方は、内臓や骨などの下処理をしてもらうほうがラクチン。スーパーでも魚売り場の方にお願いすれば、自宅のまな板も汚れません。
鯖の保存方法
もし安売りで多めに買って食べ切れない場合は、即保存しましょう。冷蔵と冷凍の正しい保存方法について解説していきますね。
冷蔵庫で保存
切り身で購入した場合でも、パックにいれたままはNGです。ドリップが出やすく傷みやすいので、必ずパックから取り出すこと。
最初にキッチンペーパーで水けをしっかりと拭きます。このタイミングで食べやすい大きさに切り、十字に切り目を入れておくとすぐに使えて便利です。1切れずつラップに包み、保存袋へ入れて冷蔵庫へ保存しましょう。
1)十字に切り込みを入れてラップに1切れずつ包みます。
2)保存袋に入れたら、できるだけ空気を抜き酸化を防ぐこと。
冷凍庫で保存
鯖は冷蔵庫より、冷凍庫で保存するほうが断然おすすめ。鯖の冷凍方法は、下記の記事からご確認ください。
下味をつけて保存
鯖の竜田揚げや味噌煮など、下味だけつけて冷凍しておくと便利です。何もない日のお弁当おかずや夕飯などにかなり使えます。こちらも、詳しくは下記記事をチェック!
鯖を保存食にしてから保存
長く楽しむために、保存食を作るという手も。1尾まるごと売っていたら試して欲しいのが、「鯖の水煮」。鯖缶ブームでかなり定着してきた水煮ですが、実は自宅でも簡単に作ることができるんです! 缶詰より食感がしっかり残るため、食べ応えのある鯖の水煮が味わえますよ。
鯖の水煮
【材料/作りやすい分量】
鯖(小)…2尾
生姜(皮つきのまま薄切り)…1かけ分
酒、水…各適量
塩…小さじ1
【作り方】
1)鯖は内臓をとって筒切りにする(魚屋さんにお願いしてしまうのがラク)。
2)塩少々(分量外)をふってしばらく置き、水分が出てきたらキッチンペーパーなどで拭きとる。
3)圧力鍋に(2)の鯖を入れる。鯖が浸る程度に同量の酒と水を注ぎ、生姜、塩を加える。圧力鍋の強に設定し、約20分ほど加熱したら火を止め、圧が下がるまで放置しておけば完成!
ほんのり塩味のきいた鯖の水煮は、大根おろしも合います。他にカレーの具はもちろん、チーズやマヨネーズをかけてグリルなどで焼くのも◎。パラリと七味をふれば、パパのお酒の肴にピッタリです。
鯖の保存期間
それぞれの保存期間を確認していきましょう。
冷蔵庫で保存した場合
冷蔵庫での保存は、1~2日が限度です。ドリップが出てきたらマメにキッチンペーパーで拭いて保存しましょう。
冷凍庫で保存した場合
生の鯖を冷凍庫で保存した場合で、約2週間が目安です。
下味をつけて保存した場合
調味料で下味をつけてから冷蔵した場合で、3~4日ほど。
※味が薄まるので、なるべく早めに調理すること。
冷凍保存した場合で、2~3週間ほど。
※冷凍焼けする前に早めに食べ切りましょう。
鯖を保存食にしてから保存した場合
鯖の水煮は、冷蔵庫で保存した場合では4~5日保存が可能。
水煮を冷凍用保存袋に入れて、冷凍保存すれば、2~3週間は保存できます。
* * *
撮影・文/川越光笑(たべごとライター・栄養士)
長期保存も◎鯖の缶詰のおすすめ商品
ここからは、ちょっと趣向を変えて、そもそも長期保存用に市販されている「サバ缶」のおすすめをご紹介します。分量やセット売りの単位なども見比べながら、使い勝手のよいものを常備しておくと、何かと便利なアイテムです。
伊藤食品 美味しい鯖(さば) 缶詰3種 各4個セット
サヴァ缶 国産さばのアソート 10缶セット
キョクヨー さば水煮
TOMINAGA SABA オリーブオイル漬け ガーリック 缶詰
▼こちらの関連記事も
鯖のおすすめレシピ 11選
次ページからは、鯖を使ったおすすめレシピをHugKum編集部がセレクトしました。献立に迷ったときにチェックしてみてくださいね。