鯖は冷凍で長期保存が可能
“鯖の生き腐れ”という日本のことわざがあるように、鯖は傷みやすいのが特徴。新鮮そうに見えても実際は腐りはじめていることがあります。
買ってきてすぐに食べない場合は、冷凍保存が安心です。特に魚はアニサキスなど寄生虫の問題があるため、冷凍することで死滅させるというメリットも。今回は、基本的な鯖の冷凍保存法をご紹介していきます。
鯖の冷凍方法
調理前の生状態では、冷凍前に塩で生臭さをとることがポイント! 食べやすい大きさに切り、十字に切り込みを入れたら塩少々をふります。しばらく置いて水分が出てきたらキッチンペーパーで丁寧に拭き取ること。冷凍の仕方は、1切れずつラップに包んで冷凍用保存袋に入れて保存しましょう。
生のまま冷凍する場合
鯖は、塩焼きなどで食べる場合、生のまま冷凍保存する方が美味しく食べられます。冷凍保存し、半解凍後に焼くのが正解です。
食べやすい大きさにカットしたら、両面に塩をふってしばらく置きます。
塩をふって出てきた水分が生臭さの要因に。キッチンペーパーでしっかり拭き取ることが大切です。
キッチンペーパーで両面の余分な水分を拭き取り臭みを除いたら、1切れずつラップに包み冷凍用保存袋に入れて冷凍保存しておくと便利です。
生のまま冷凍した場合の保存期間
ラップに包み冷凍用保存袋に入れ、2週間ほど冷凍保存可。
下味をつけて冷凍する場合
時短調理を重視したい場合には、下味をつけた状態で冷凍するのもおすすめ。
写真のように竜田揚げ用、味噌煮用など味つけて冷凍しておくと、かなり使えます♪ シルバートレーなどに置き、なるべく早めに冷凍してください。
竜田揚げ用
食べやすい大きさに切って、醤油や酒、みりんなどで味つけ。すりおろし生姜やにんにくなども一緒に冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ。
使う時は半解凍で片栗粉をまぶして揚げればオッケー!
鯖の味噌煮用
一般的な鯖の味噌煮の作り方は、味噌やみりんなどの調味料と水(または酒)で煮詰めますが、冷凍保存する場合には、水を入れない手前までの下味をつけて冷凍します。
食べる時に、半解凍にしてからフライパンなどに入れて水分を追加して加熱すれば、すぐに味噌煮が食べられます。
下味をつけて冷凍した場合の保存期間
下味をつけてから保存した場合で、2~3週間を目安に食べ切りましょう。
加熱調理後に冷凍する場合
加熱した後の鯖の味噌煮は、粗熱がとれたら1切れずつラップに包みましょう。そのあとに冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存しておけば、食べたい時に1切れずつ解凍できるのでラクです。
ですが、鯖の塩焼きについては、焼いた後に冷凍するのはおすすめできません。せっかくの脂が流れ出てしまいパサパサになるので避けましょう。塩鯖は生で冷凍保存するのが正解です。上の「生のままで冷凍する場合」の手順をチェックしてくださいね。
調理して冷凍した場合の保存期間
加熱調理した場合も下味保存と同様に、2~3週間を目安に再加熱して食べること。いずれも冷凍焼けしてしまうと食感が損なわれるため、早めに食べるように心掛けてくださいね。
冷凍した鯖の解凍方法
鯖の冷凍は、「冷蔵庫で自然解凍」「氷水での流水解凍」「電子レンジ解凍」などありますので、用途によって選びましょう。詳しくは、こちらからご確認ください。
冷蔵庫で解凍
使う日の前日から冷蔵庫へ移し、解凍できたらなるべく早めに調理すること。
氷水解凍
冷凍用保存袋ごと、氷の入ったボウルに沈めて流水解凍をします。半解凍程度になったら、加熱調理しましょう。
電子レンジで解凍
生の塩鯖などの解凍は、電子レンジが便利。600Wの電子レンジで約30秒加熱し、半解凍にします。そのあとに、グリルなどで焼くとよりスピーディです。
冷凍して凍ったままの鯖を、ラップに包んだまま電子レンジで加熱します。
半解凍になったら、グリルなどで焼きます。この時、まだ冷たい状態の裏側から焼くと中まで火が通りやすいです。
途中で中まで焼けたか確認し、表面が焦げてきそうになったらアルミ箔に包んでしっかり焼きましょう。
撮影・文/川越光笑(たべごとライター・栄養士)
鯖を使った冷凍食品
ここからは、さらに時間短縮! 市販の鯖の冷凍食品をご紹介します。常備アイテムとして活用すれば「今日の食事はありあわせで済ませたい」というときに重宝すること間違いなしです。
ニッスイ さばの塩焼き
さばを塩麹に漬けこんで焼き上げた、朝食やお弁当のおかずにぴったりな冷凍食品。必要な個数を分切り離し電子レンジで加熱するだけと簡単です。
ママパン 冷凍食品 骨なしさば塩焼き 切身
自然解凍でそのまま食べれるさばの塩焼き。骨なしで小さなお子さんも食べやすいのが嬉しいポイント。
HugKumおすすめ!鯖を使ったおすすめレシピ
次のページからは、冷凍した鯖に使えるアレンジレシピをHugKum編集部が厳選してご紹介します。