チンゲン菜の冷凍保存のポイント
冷凍後の変化は
葉が薄く、茎が肉厚なのがチンゲン菜の特徴ですが、冷凍すると茹でられたように葉が柔らかくなり、茎にはシャキシャキ感が残ります。冷凍後は細胞が壊れているので、加熱する時間は短くてもよくなります。
しっかり温度が下がりきった後は、薄い葉がパリパリになって割れやすくなり、いつの間にかこなごなになってしまいます。こまめに使うようにしたり、タッパーで二重にしたりして気をつけてください。
冷凍食品のチンゲン菜
使い勝手の良さから人気の冷凍食品にも、チンゲン菜があります。使い方や解凍方法を記事の中でご紹介しますので、ご参考にしてくださいね。
生のままカットして冷凍する方法
それでは具体的な冷凍方法をみていきましょう。ざく切り、細切りといった用途に合うカットをしてから冷凍します。
ざく切り
しっかりと食感が残るざく切りは、炒め物に最適です。
洗ったチンゲン菜の緑の部分と白い茎の部分をざっくりと切っていきます。チンゲン菜は一枚の中でも厚みが違うので、火の通りが均一になるよう気をつけます。薄い部分は大きめに、厚い部分は薄めに切るようにしてください。
冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて封をしてから冷凍庫で保存します。
細切り
細切りは、ナムルやおひたしなどにすると味がよくなじみます。葉と茎を切り分けた後、5ミリ程度の細切りに切っていきます。
通常、チンゲン菜の調理は肉厚の茎と、薄い葉で加熱時間を変えるほうが、火の通り具合が揃います。が、冷凍したチンゲン菜の茎は茹でたように柔らかいので、分ける必要がありません。袋に入れる時は一緒に混ぜてください。
解凍方法
解凍せずにそのまま加熱調理に使います。
保存期間
一か月が保存の目安です。
冷凍チンゲン菜の使い方
それでは、定番のお味噌汁を作りながら冷凍チンゲン菜の使い方を確認しましょう。
冷凍チンゲン菜のお味噌汁
チンゲン菜とフワフワの卵の味噌汁はすぐれた組み合わせのメニューです。彩りもきれいでお子さんにも人気です。
◆材料
水 400㏄
冷凍チンゲン菜 1束分
卵 1個
和風だし 適量
味噌 大さじ1
◆作り方
【1】水を沸かし、和風だしを入れて出汁をとります。
【2】冷凍チンゲン菜を加えてください。
【3】溶きほぐした卵を回し入れ、お玉でそっと散らします。
【4】火を止めてから、味噌を溶かして完成です。
おすすめの具は
チンゲン菜のお味噌汁に合わせる具材は定番の油揚げの他、しめじ、豆腐とカニカマ、豚肉と人参などもいかがでしょうか。水溶き片栗粉を加えてとろみをつけるのも良いですね。クセが少ないので合わせられる食材は豊富です。
茹でてから冷凍する方法
チンゲン菜は茹でたり、炒めたりしてから冷凍することもできます。一度にたくさん茹でて冷凍保存しておくと便利ですね。
チンゲン菜のおひたし
チンゲン菜の基本的な茹で方をご紹介しながらおひたしを作ります。その後、冷凍してお弁当にも入れやすい方法で冷凍する手順もみていきましょう。茹でたシーフードやツナと混ぜてアレンジもしやすいですよ。
◆材料
チンゲン菜 2株
【茹で汁用】
水 1リットル
塩 20g
【浸し汁】
出汁 大さじ1~2
醤油 1/2
かつお節 3g
◆作り方
【1】チンゲン菜を洗います。
【2】鍋にお湯を沸かし、塩を加えます。水1リットルに対し、2%程度の塩が目安です。
【3】沸騰したお湯の中に、チンゲン菜の根元を浸し、10から15秒ほど茹でます。その後葉全体を浸けて10秒ほどであげます。これは固めに茹で上がり、冷凍時の茹で加減です。冷凍しない場合なら、根元を20秒、葉をつけて30秒で柔らかく茹で上がります。
【4】冷水にとり冷やします。
【5】水気をよく絞り、【浸し汁】の材料を混ぜて和えます。器に盛ってかつお節をかけます。
◆冷凍方法
【1】冷凍する場合はかつお節を混ぜてよく和えてください。解凍後に出る水分を吸い取る役目になってくれます。
【2】軽く水気を切ってから、使いやすい量に小分けしてラップで包みます。冷凍用保存袋に入れて冷凍してください。
お弁当用に小分けする
【1】軽く水分を切ってから小分け皿に盛りつけます。
【2】ステンレスのお皿に載せてラップで覆い、冷凍庫へ入れると急速に凍ります。
【3】3時間以上冷凍庫で冷やしたあとは、冷凍用保存袋に入れて保存もできます。
【4】お弁当に入れるのは凍ったままでOKです。保冷の役目もしながら、お昼には自然解凍されておいしくいただけます。
鍋やスープ料理にぴったり! 冷凍チンゲン菜のレシピ
次ページからは、冷凍チンゲン菜を使って作れるレシピをご紹介します。