意外と盲点!?子どもは親の名前でエゴサしています
子どもたちがインターネットを使いはじめてやることのひとつは「エゴサーチ」でしょう。
自分の名前でエゴサーチすることで、「親による自分に関するSNSの無断投稿」を発見したり、誰かが書いた自分の噂や悪口を見つけたりします。
次に、身近な人の名前でエゴサーチをするようになります。
たとえば、好きな芸能人や友達、学校や塾の先生、兄弟姉妹、もちろんパパママも。
パパママは、威厳が損なわれるような写真や投稿が子どもに見つかったり、子どもの友達に見つけられて、からかいの対象になったりしないよう対策をとっておくことが大切です。
もしかしたら、あなたも次のような経験をする日が来るかもしれませんよ……
<ケース1>「ママ、昔バンドやってたの?」
帰宅した子どもから突然質問されて、もうびっくり!「ママを昔の名前で検索する遊び」を友だちとしていたら、当時の動画を見つけたらしい。自分では封印したつもりの過去だったのに、まさか同じ軽音楽部のA子がSNSにアップしていたとは…
<ケース2>「ボク知ってるよ。パパのお友だち」
得意げに話しかけてきた息子。「ゆうこちゃんでしょー、まきちゃんでしょー、○○ちゃんでしょー」次々と挙げられた名前は、どれもFacebookだけでつながっている女性ばかり。説明にも困るし、妻からも冷たい目で見られるし、さんざんな目にあいました。
※インターネットで投稿されていた事実をもとにしたフィクションです。
自分と子どもの名前でエゴサーチ対策をしておこう
✓子どもの名前でエゴサーチし、本人が見て傷つくような情報・写真がないか確認。
✓パパママの名前でエゴサーチし、子どもに見られて困るような過去投稿・写真などがないか確認。
問題のある情報・写真を見つけたら、自分で削除できるものは削除しましょう。Webページやサービスの管理人でないと削除できないものは削除依頼を出しましょう。
インターネット上に公開された子どもの情報や写真は、子どもの将来にも影響を与える可能性があります。パパママが正しい知識を持って、守っていきましょう。
構成・文/後藤真理恵
お話をうかがったのは
後藤真理恵(ごとうまりえ)
東京大学 文学部卒。一般社団法人SNSエキスパート協会代表理事に就任。「SNSエキスパート検定(初級・上級)」講座/認定試験の実施を通してSNSマーケティングの正しい知識を持つ人材育成に努めている。著書に『ファンを獲得! Facebook投稿ノウハウ』(翔泳社・共著)『デジタル時代の実践スキル SNS戦略』(翔泳社)。