今さら聞けない!デバイスとは? 意味や具体的な機器、関連用語についてこっそり確認

近年よく耳にする「デバイス」とは、いったい何を指しているのでしょうか? なんとなくやり過ごしているものの、具体的に説明しようとすると困ってしまう人は多いかもしれません。用語の意味や具体的な機器、関連用語について詳しく解説します。

デバイスとは

スマートフォンやタブレット・パソコン等を操作していると、「デバイス」という言葉が度々登場します。正しく操作するためにも、まずは言葉の正しい意味を確認しておきましょう。

「デバイス」の意味

デバイスは、英語の「device」を語源とする言葉です。deviceには「道具、装置、仕掛け、工夫、図案」などの意味があり、さまざまなシーンで使用されています。

しかし、日本で外来語として定着した「デバイス」には「仕掛け、工夫、図案」といった意味よりも「道具、装置」の意味が強く、中でも「特定の機能を有する電子機器」を指す用語として使われています。

本来はコンピューター用語の一つとして使われていた言葉ですが、パソコンを始めとする電子機器の普及を経て使われるシーンが拡大し、スマートフォンの普及とともに一般的に使用される単語へと変化していきました。

情報端末や周辺機器の総称

現在、日本で使用されているデバイスとは、スマートフォンやタブレット・パソコンなどの「情報端末」や、それらに接続して使用するプリンターやスキャナー・キーボード・イヤホンなどの「周辺機器」のことです。

周辺機器というとパソコンの外側に接続するものを思い浮かべるかもしれません。ですが、パソコンの内部にもデバイスは存在しており、内蔵されているCPUやメモリ・グラフィックボード・DVDドライブなどもデバイスに含まれます。

情報端末と周辺機器の違い

デバイスは情報端末と周辺機器のどちらにも使用する言葉ですが、この二つは全く別物です。

デバイスの意味を取り違えないためにも、「情報端末」「周辺機器」の意味についてしっかりと理解しておきましょう。

情報端末とは

情報端末とは、私たちが日常で使用しているスマートフォンやタブレット・パソコンを思い浮かべれば分かるように、「他の機械に接続する必要がなく、単体で動作することが可能な機械」のことです。

コンピューターの頭脳であるCPUやメモリが内蔵されているため、スケジュールや連絡先などのさまざまな情報を処理することができ、インターネットにも接続が可能です。

近年人気が高まっているスマートウォッチや、IoT技術を活用したスマート家電等も情報端末に含まれます。

周辺機器とは

周辺機器とは、情報端末に接続して使用する機器のことです。単体で使用することはなく、情報端末側で制御されているのが特徴になります。

プリンターやモニター、ヘッドフォンなどの出力機器や、キーボードやマウスなどの入力機器がその代表格です。

他にも、インターネットのモデムやルーター・外付けのハードディスク・USBメモリなども周辺機器に含まれます。

主にUSBなどで接続されますが、近年はWi-Fiや Bluetoothなどで接続されることも多くなりました。

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デバイスの関連用語

コンピューター用語として広く使われるようになったデバイスという言葉には、関連用語がたくさんあります。それぞれの意味を再確認して、操作に困らないようにしましょう。

デバイスドライバ

デバイスドライバは「周辺機器をパソコンやスマートフォンなどの情報端末で使用するために必要なソフトウエア」のことです。

全ての周辺機器を使用する際に必要なもので、周辺機器を情報端末に認識させ、操作できるように制御する役割を果たしています。

マウスやヘッドフォンなど、情報端末のOSにデバイスドライバが組み込まれている機器を使用する際には、別途インストールする必要はなく、接続すればそのまま使用が可能です。

しかしプリンターやスキャナーなど、デバイスドライバが組み込まれていない機器を使用する場合には、ユーザーがデバイスドライバをインストールしなければなりません。

近年ではこの手間を軽減するために、周辺機器を接続すると、自動でデバイスドライバがインストールされる仕様も増えてきています。

デバイスマネージャー

デバイスマネージャーは「情報端末に接続されたデバイスを管理する機能」です。

現在接続されている周辺機器やデバイスドライバを一覧で表示できるため、「うまく動作しない」などのトラブルの際には確認してみるとよいでしょう。

デバイスマネージャーの起動方法は製品によって異なりますが、ほとんどの場合、コントロールパネルやシステムコマンドなどから起動できます。

トラブルでメーカーに問い合わせる際にも使用することが多いので、起動方法を覚えておくと便利でしょう。

マルチデバイス

マルチデバイスとは、「サービスやコンテンツを異なる情報端末で共有できること」です。情報端末が発展し、一人で複数のデバイスを所有することが増えたため、さまざまなデバイスでサービスやコンテンツを共有することへの需要は高まっています。

基本的にはネットサービスを前提としているため、DVDやCDなどのローカルメディアで共有することは「マルチデバイス」とは表現しません。

動画配信サービスやオンラインゲーム・SNSなど、スマートフォンやタブレット、パソコン、ゲーム機、ネット対応テレビなど、「インターネットを介して多様な機器から等しくアクセスできること」を「マルチデバイス対応」と表現します。

デバイスの意味を正しく把握しよう

デバイスとは、スマートフォンやパソコンなどの「情報端末」と、それらに接続して使用するプリンターやキーボードなどの「周辺機器」の両方のことです。

また、「デバイスドライバ」「マルチデバイス」など、デバイスに関連した言葉も複数あります。

正しい意味を知っていれば、パソコンやスマートフォンを操作する際、困ることも少なくなるはずです。デバイスという言葉を正しく使って、デジタルライフをもっと楽しみましょう。

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文・構成/HugKum編集部

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